こんにちは!
今回は、イギリス軍の空挺迷彩スモックを分析します。
イギリス軍マニアには大人気のスモックですね。
でも絶対数が少ないのでなかなか入手困難な一品です。
今回はちょっと前のモデルになりますよ!
目次
- 1 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)とは?
- 2 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の全体及び細部写真
- 3 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の特徴とは?
- 4 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)まとめ
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1 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)とは?
意外ですが、世界でも一早く空挺部隊の必要性と重要性に気付き、大々的に部隊を編成したのは旧ソ連軍でした。
(1931年)
以降、各国とも空挺部隊の研究を重ね、第二次大戦では多くの国が空挺作戦を立案、部隊を投入しました。
しかし輸送機の不備や部隊運用の失敗などで、犠牲も多かったようですね。
イギリス軍も大戦末期のマーケットガーデン作戦で大きな被害を受けたのは「遠すぎた橋」として映画化され勇名ですよね。
そんなイギリス軍ですが、大戦中には画期的な空挺服「デニソンスモック」を開発して運用したことは当ブログでも再三取り上げてきました。
今回のモデルは、そのデニソンスモックの子孫ともいうべきスモックになります。
使用されているマテリアル変化はあるものの、伝統は現在までもしっかり受け継がれているようですよ。
さてさて、どんなスモックなのでしょうか?
イギリス軍マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
(アメリカ軍M65フィールドジャケットファンも違いを確認してくださいね。)
2 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の全体及び細部写真
前面
デニソンスモック譲りのAラインですね。
背面
迷彩はP–68スモックと同様のブラックの面積が少ないタイプです。
全体的に明るい印象ですね。
前面裏側
胸の内ポケット(左右)とウエストのドローコードに注意
背面裏側
ライニングは一部しかありません。
前合わせはジッパーのみです。
タグ
表記方法はP–85スモック形式です。
エポレットはテーパー付きのラウンドタイプです。
胸ポケット
角度が付いていてダットファスナーで開閉
腰ポケット
胸ポケットとは逆方向に角度が付いています。
こちらも ダットファスナーで開閉
袖口にはニットを装着
左袖ポケット
こちらはボタンで開閉
一般のスモックと同様、2つのコンパートメントに分かれています。
テイルピース用 ダットファスナー
ダットファスナーはデニソンスモックと同じメーカー
胸の内ポケットは縦に長いタイプ
形状はデニソンスモックと同じです。
生地はポプリン
ウエストのドローコードは左右で結んで調整するタイプです。
袖は肩の部分のみライニングがあります。
これもデニソンスモックと同じデザインですね。
袖はライニングがないので縫い目は剥き出しです。
迷彩は、白色の生地に全色がプリントされているのが判ります。
背面裾には大型のポケットが左右にあります。
(頭部から見た写真)
ポケットのボタンには黒いガムテープでカバーが。
これは糸のすり減り防止とボタンの反射防止を兼ねたもの。
他のボタンにも貼ってあった痕跡がありました。
イギリスの国籍マーク
あとから手縫いされています。
憲兵隊パッチ(ワッペン)
空挺にも憲兵?
ダットファスナー表側
黒染めが落ちて下地が出てきていますね。
テイルピースも健在
ダットファスナーのタイプ
テイルピースの使い方
日本の褌のように股間を通して使用します。
裾のまくりあがりやバタつきを防止します。
ん?裾左右のサイズ調整タブが省略されていますね。
迷彩パターン
おまけ
後のモデルの空挺スモック(背面)
迷彩の色調が大きく変更されていますね。
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3 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の特徴とは?
迷彩は、1960年代から1970年代に多く見られたDPMで、タンをベースにグリーン、ブラウン、ブラックを刷毛で丸く塗ったようなパターンです。
後のDPMに比べて、ブラックの面積が少なく、他の色調がやや明るいのが特徴です。
生地は一般的なスモックと同じ生地で、サテンにも似た独特の生地です。
(デニソンスモックのようなデニムではありません。)
デザインは、古のデニソンスモックを完璧に踏襲していますね。
エポレット付きで、胸、腰にそれぞれパッチポケット×2ですが、新たに袖ポケットとウエストのドローコードが追加されています。
勿論テイルピースもしっかり採用されています。
一方、裾左右のタブは省略されています。
全体的にゆったりっしたデザインなので、表記サイズより大きい造りになっています。
(購入時には要注意ですね。)
4 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 160/96
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約73センチ
肩幅 約53センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約52センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 イギリス陸軍空挺DPMスモック(1)まとめ
結局この空挺スモックは、迷彩がMTPに替わった現在でも製造されているようです。
若干の変更点はあるものの、見方を変えればデニソンスモックが70年以上も使用されていることになるのですね。
さすがイギリスと言わざるを得ませんね。
実際、普段使いには何の問題もありません。
迷彩も効果的なことから、サバイバルゲーム 、狩猟、野鳥観測には問題なく使用できそうです。
(ライニングがないので、季節を問わずフレキシブルに使えるのが魅力ですね。)
また、1960年代以降のイギリス軍を再現する上では、必要不可欠なスモックでもありますね。
残念ながら数は少なく、このスモックもなかなか出会えません。
でも新しい時代のものは比較的出回っていますね。
海外のオークションでは、多数出品されているので、費用や予算を考えながら入手するのも重色いかもしれません。
各時代で製造されているので、全くない訳ではありません。
購入したい方は、根気よく探してみましょう。
購入する際には、程度や状態に注意するほか、サイズにも注意しましょう。
普段のサイズで購入すると、とても大きいものになってしまいます。
必ず試着しましょう。
今回は、イギリス軍の伝統的な空挺スモックを分析しました。
次回は、アメリカ軍のパイロットスーツを分析します。
お楽しみに!
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参考:イギリス軍空挺デニソンスモックはこちらです。⬇︎
イギリス軍の空挺DPMスモックモデル品はこちらです。⬇︎
各国の空挺迷彩服はこちらです。⬇︎
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インドで新種の毒蛇が見つかったそうですよ。
全身グリーンで縞模様で…めちゃ可愛いですね💕
学名は「スリザリン」らしいです。
(今風ですね。)
地球の仲間がまた一種見つかって嬉しいです。
新種ですが、そっとしておいて欲しいですね!
読んでいただき、ありがとうございました。
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