今回は、1970年代の旧ローデシア軍迷彩ユニフォームを分析します。
既に存在していない国の装備品ですね。
だからでしょうか?
世界的に大人気のアイテムですね。
今回は、奇跡のデッドストックですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 ローデシア陸軍迷彩ユニフォーム(Statesman社製)とは?
永くコレクションを続けていると、ある傾向があることに気付きます。
それは、
- 製造中止
- 入手困難
- 生産数が少ない
- 特異な経歴がある
というアイテムは、とても高額で取引されることが多い…ということです。
プレミア価格…とでもいうのでしょうか?
これは分野を問わず、コレクションアイテムに共通した事象のようですね。
今回の旧ローデシア軍迷彩ユニフォームは、上記の全てに合致するアイテムといえます。
かつて南アフリカに存在した国「ローデシア」。
(現在のジンバブエ付近でしょうか?)
やはり白人が支配する極端な国でしたね。
旧ローデシアの盛衰については、以下をご覧ください。⬇︎
https://ja.wikipedia.org/wiki/ローデシア
華々しい活躍をした軍隊も消えてしまった現在、時間と共に当時の装備も激減しているようですね。
そんな中、以前当ブログでは同じく旧ローデシア軍の迷彩スモック(フィールドジャケット)を分析しました。
以前の旧ローデシア軍迷彩スモックに関する記事はこちらです。⬇︎
今回はその続編とも言えるものですね。
全くの未使用品で保管時の汚れもない素晴らしい状態ですよ!
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回はローデシア軍装備マニアのみならず、ベテラン迷彩服コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
今回のモデルは、明るい色調の迷彩ですね。
背面
素晴らしい迷彩ですね。
美しいです。
前面裏側
背面裏側
迷彩は裏側に殆ど透けていません。
前合わせはボタンのみです。
タグ
「Statesman」社製
サイズはアメリカ表示の「40」インチ?
袖口
補強布を縫い付けてあります。
胸ポケット
プリーツ付きです。 ボタンで開閉
ボタンはグリーンのプラスティック製で2つ穴タイプ
エポレット
テーパー付きのラウンドタイプです。
背中の裁断
プリーツではありません。
内側にも縫い目が。
それも途中まで。
トラウザーズ
前面
迷彩の色調がシャツとそっくりで、違和感が全くありませんね。
左右非対称のデザインです。
背面
前面裏側
背面裏側
右側面レイアウト
右腰前面の小さいポケットは、イギリス軍装備に多いですね。
(ファーストエイドドレッシング用でしょうか?)
パッチポケットはいずれもプリーツ付き。
ボタンで開閉
サイズタグ
こちらは英軍表記のように一桁の数字で表示
メーカーのタグはありませんでした。
ウエストのボタン
表裏で合計4個のボタンで開閉します。少々面倒でしょうか?
ボタンは4つ穴皿型のイギリス軍タイプです。
ウエストには前後に合計3本のベルトループが。
ピストルベルト用なので設定幅が広いですね。
英軍系軍装の特徴です。
背面のベルトループは一本です。
いずれもボタンで開閉
ウエストのサイズ調整タブ。
金属製のバックル付。
ウエスト前面裏側
見えづらいですが、前合わせはボタンです。
ウエスト背面裏側
スラッシュポケットの内布
身体と反対側は、シルクのような滑らかな材質
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩は、ダークイエローの生地に、グリーン、ブラウンを用いて、刷毛で荒く塗ったような独特のパターンを描いています。
海外では「イギリス軍デニソンスモックから派生した迷彩」という説もありますね。
ただし、製造国、製造会社、製造時期により、色調やパターンに誤差があります。
このメーカーの迷彩は、配色やプリントの状態がとても美しいのが特徴ですね。
生地はコットンツイルで、シャツは薄いのですが、トラウザーズは少々厚めです。
(乾燥地帯での戦闘を考えると、足回りは丈夫な生地の方が良いかもしれませんね。)
デザインは、シャツがエポレット付、開襟、胸ポケット×2で、今回モデルはシンプルな半袖です。
トラウザーズは、右腰前面小ポケット、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2で、ウエストにはサイズ調整タブがあります。
面白いのは前あわせで、合計4個のボタンで留めるようになっているところです。
(急いでいる場合は大変ですね!)
全体的な縫製は、丁寧で正確で上質な仕立てですよ!
もしかしたらメーカーは英国系だったのでしょうか?🤔
4 製造、サイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 旧ローデシア
契約会社 旧ローデシア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 40
(ジャケット)
3
(トラウザーズ)
各部のサイズ(平置)
シャツ
着丈 約74cm
肩幅 約45cm
身幅 約57cm
袖丈 約27cm
トラウザース
ウエスト 約40cm
着丈 約108cm
股下 約82cm
股上 約31cm
裾幅 約23cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品?
入手場所 愛知県の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
今回のモデルは、1980年代に専門誌のサバイバルゲーム記事で見かけて一目惚れした迷彩です。
その後一年以上たって、その記事にあった愛知県の有名なサバイバルゲームショップへ行き購入しました。
まさか入手できるとは思っていなかったので、奇跡ってあるんだな…と思いましたね。
(当時は人気がなかったのでしょうか?)
以降、大切に保管してきました。
こうやって皆さんに紹介することができて、本当に嬉しいです。
それはともかく、今回のモデルは、すでに亡くなっている国の装備なのでとても貴重です。
現在では、ジンバブエあたりでモデル品が作られているようですね。
(今回のモデルも、ローデシア亡き後のモデル品との説もありますが?😅)
かつて我が国でも、モデル品が存在しました。
しかしそのモデル品は、偶然か?意図的か?ベースのダークイエローがタンになっていましたね。
(勿論S屋のように、忠実なモデル品も存在しましたよ。)
だからでしょうか?
殆どのモデル品は、現在製造中止のようです。
(S屋のモデル品は、現在でも一部が入手可能…との情報がありますよ?)
官給品は、程度の良いものが少なく、あってもサイズが小さくてガッカリすることが多いですね。😅
でも絶滅危惧種中でもさらに少ないものですので、もし着られるサイズで良品を見つけたら万難を排して保護してあげましょう!
(入手できたら、かつてのようにサバイバルゲームで使用するのは控えた方が良いかもしれませんね。)
今回は、希少な旧ローデシア軍の、それもデッドストックの迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240415更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:その他のローデシア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
【品質保証書付】 アンティークコイン NGC PCGS 1936年 S ローデシア 1 シリング NGC MS64- show original title
スポンサーリンク