今回は、南アフリカ軍特殊部隊の迷彩服を分析します。
以前も官給品シャツとアメリカ製モデル品を分析しましたが、今回はいよいよトラウザースを加えての登場です。
モデル品(ローデシア迷彩も含む)との識別は容易ですので、これを機会に識別眼を養ってくれれば幸いです。
中古品ですが程度は良好ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 南アフリカ陸軍特殊部隊迷彩服(官給品)とは?
南アフリカ陸軍の特殊部隊が装備していた迷彩服は、その迷彩パターンがかつてのローデシア軍の迷彩に似ているものでした。
南アフリカとローデシア…どんなつながりがあったのかは不明ですが、この迷彩パターンが後に少なからず混乱を生み出します。
亡国ローデシア軍迷彩服の市場価格が上がってくると、知ってかしらずか、今回の迷彩服やこの迷彩のアメリカ製モデル品が「ローデシア迷彩」と銘を打って正々堂々と販売されるようになりました。
(イギリス軍デニソンスモックという名でベルギー軍の空挺スモックが普通に販売されていたのと同じですね。)
いえいえ、似てはいますが色調もパターンも違うので無理があると思うのですが…。
でも、これは現在でも横行している事例です。
同時に、アメリカ製モデル品を南アフリカ特殊部隊迷彩として販売する輩も出てきました。
少なくとも、当ブログを読んでいただいている方には、違いを理解されているとは思います。しかし今回は念押しで分析してみたいと思います。
そもそも、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
シャツ
前面
前合わせはボタンのみです。
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
印字が薄くなっています。
前合わせはボタンのみです。
エポレットはテーパーなしのクサビ型
今回のモデルはボタンがライトブラウンですが、ベージュやカーキのタイプもあります。
胸ポケット
ボタンで開閉
袖
マジックテープで開閉
今回のモデルは、マジックテープがタイトブルータイプです。
トラウザース
前面
背面
判りづらいですが、左右にヒップポケットがあります。
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
航空自衛隊の昔の作業服みたいですね。
タグ
印字がシャツより明瞭に残っています。
(上下でメーカーが違っていました。)
右側面
腰にスラントポケット
膝にカーゴポケット
ポケットはボタンで開閉
ウエストの調整タブ
タブは迷彩生地でテープ状に縫製
専用金具
ロックが付いています。
モデル品の金具と全く違っていますね。
裾
外側にドローコードのホールがあるのが特徴ですね。
(ホールはボタンホールタイプ)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
まず迷彩ですが、ベージュまたはタンをベースに、レッドブラウンとグリーンを用いて、刷毛で大きく荒く塗ったようなパターンを描いています。
ベース色は、
- ローデシア軍:ダークイエロー
- アメリカ製モデル品:ライトブラウン
が多いですね。
迷彩パターンの特徴は、ローデシア軍迷彩は、南アフリカ軍より各色の先端がシャープです。
アメリカ製モデル品は、今回のモデルとそっくりですね。
生地は目の粗いコットンツイルです。
アメリカ製モデル品は、この官給品生地をよく再現しているので注意が必要です。
(しかしコットンとナイロンの混紡でしたね。)
一方ローデシア軍は、目の詰まったツイルですので、判別は容易です。
デザインは、シャツがエポレット付き、胸ポケット×2。
トラウザースは、スラントポケット×2、カーゴポケット×2、臀部ポケット×2です。
最も判りやすい特徴は、シャツの袖口とトラウザースのウエスト正面頂部が、マジックテープで開閉するようになっています。
一方、ローデシア軍もアメリカ製モデル品もマジックテープは一切使用していません。
また南アフリカ軍には、今回のモデルと同じ迷彩生地でできたフィールドジャケットもありました。
それは、アメリカ軍のM51ジャケットに似ている通常襟で、前合わせはジッパーとダットファスナーの併用です。
ローデシア軍は、通常ボタンのみですね。
アメリカ製モデル品は、今までフールドジャケットは確認されていません。
上記識別点は、タグが失われている場合のものです。
(タグはあったら識別できますね。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 南アフリカ
契約会社 南アフリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ S
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置) △
シャツ
着丈 約74cm
肩幅 約49cm
身幅 約54cm
袖丈 約60cm
トラウザース
着丈 約104cm
ウエスト 約41cm
股上 約30cm
股下 約75cm
裾幅 約21cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
今回のモデルは、左袖上部に「ローデシア」と刺繍されたパッチ(ワッペン)が縫い付けられていました。
なんと商品名も「ローデシア軍迷彩服」でした。
勿論私は、商品写真から「南アフリカ官給品」というのを識別できたので無問題で購入しました。(安かったです。)
しかし初心者の方は知らずにローデシア軍物として買ってしまう恐れがありますね。
ここで厄介なのは、出品者やSHOPなどの悪意の有無です。
中には知らずに出品や販売している人もいるでしょう。
でも明らかに、詐欺で販売している人もいます。
あなたも迷ったときは、このブログの記事を参考にして購入してくださいね。
(判別できなかったら連絡してください。)
さて、この南アフリカ官給品の特殊部隊迷彩服ですが、さすがに2020年現在、数が激減していますね。
見つけても暴利を貪る業者がネットオークションへ高額で出品しているくらいですね。
悲しい時代になりました。
でも欲しいあなたは、諦めず探してみましょう。
時々「…まさかここにはないだろう!」と思われる古着屋さんに置いてある場合もあります。
全てを覗いてみましょう!
私は、引き続きフィールドジャケットも含めた、デッドストックを探してみたいと思います。
今回は、南アフリカ軍特殊部隊の官給品迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:前回分析した南アフリカ特殊部隊迷彩服(マジックテープがホワイトタイプ)に関する記事はこちらです。⬇︎
南アフリカ特殊部隊迷彩服のアメリカ製モデル品はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.comwww.military-spec-an.com旧ローデシア軍迷彩服(官給品)はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
iTunesのストアで、イルカさんの曲が追加販売されているのに今日気づきました。
私の大好きな曲で「風にのせて」と「我が心の友へ」です。
いやー青春時代の初期を彩る懐かしい楽曲ですね。
今聴いても違和感なく感動することができました。
(歌詞が泣けてきます。)
よかったら無料のアプリで聴いてみてくださいね
ところで…あなたは「風に揺れている花」が観えていますか?
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
[天然石]幻のロードクロサイト結晶(南アフリカ産) 原石 [インカローズ][希少石][パワーストーン]
スポンサーリンク