今回は、1970年代と思われるローデシア軍迷彩スモックを分析します。
前回紹介したスモックとは、違うメーカー製ですね。
でも…やはり美しい迷彩です!
中古品で欠品もありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 ローデシア陸軍迷彩スモック(淡色モデル)とは?
国の成り立ちや盛衰はともかく、軍隊の活躍では多くの伝説を残したローデシア。
日本のミリタリー界においても、特に「コアなローデシア軍マニア」が多いことでも有名ですね。
かく言う私は、どちらかというと迷彩服…ローデシア迷彩のファンで、一目惚れから始まって今日に至ります。
著名なT・アライ氏によると、現地ではかなり効果的な迷彩だとか?
この迷彩を使用したアイテムはスモックの他、一般的な戦闘服、短パン、パイロット用のカバーオール(つなぎ)などがありますね。
残念ながら今回は、一般的な迷彩スモックになります。
これは私が軍装品コレクションを初めて間も無くの頃に、東京の有名なミリタリーショップで購入したものです。
迷彩生地の色調や細部デザインが標準的なスモックとは少々違っていますよ。
バリエーションでしょうか?
それとも製造誤差でしょうか?
今回は、ローデシア軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
着丈長いですね。
背面
相変わらずローデシア迷彩はステキです。💕
前面裏側
ライニングは胴体中心に一部のみ。
背面裏側
一方背面のライニングは広い面積です。
前合わせはボタンのみ。
サイズタグ
これまでのモデルと違うタグです。
メーカー名等はありません。
胸ポケット
角度が付いていて、2個のボタンで開閉
腰ポケット
こちらは胸ポケットと逆に角度が付いていますね。
2個のボタンで開閉
ポケット口にはゴムが内蔵されています。
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
左袖のペンポケット
4本入りそうです。
肘には小判形の補強生地を縫ってあった跡が。
購入時から丁寧に取り除いていてありましたよ。
破損していたのでしょうか?
袖口
ボタンで開閉、調整
ドローコードはグリーンのナイロン製
脇の下にもライニングが。
通気孔はありません。
ライニングの一部が、ポケットの力布を兼ねています。
ドローコードは、もしかしたら交換されているかも。
ボタンはカーキの小浦スティック製
イギリス軍タイプの皿形。
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3 その特徴とは?
迷彩は、ダークイエローの生地に、ブラウンとダークグリーンを用いて、刷毛で塗ったようなパアーンを描いています。
前回分析したフィールドジャケットとパターンは大きく変わりませんが、色調が僅かに明るいですね。
ベースのダークイエローは、むしろベージュに近く、グリーンやブラウンも、淡い色調ですね。
生地はコットンツイルで、しっかりした上質なものですよ。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケットで、ライニングは一部しかないハーフラインです。
背面裾にジッパー開閉する大型ポケットが省略された後期型ですね。
肘に小判形の補強布が縫い付けられていたようですが、現在は剥がされています。
また脇の通気孔がなく、ライニングの生地はベージュです。
タグの形も、前回のモデルと違いますね。
(サイズ表記は数字でイギリス系のようです。)
もしかしたらローデシア軍は、自国での迷彩服生産に加え、諸外国にも発注していたのかもしれませんね。
一定の規格に沿って作られてはいますが、細部にバリエーションが多いのがその理由なのかも?
全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確で、上質な仕立てと言えます。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 ローデシア
契約会社 ローデシア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 4
各部のサイズ(平置)
着丈 約87cm
肩幅 約46cm
身幅 約61cm
袖丈 約67cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
いやー、ずっと見ていたいステキな迷彩ですね。💕
サイズ感は、アメリカ軍M65フィールドジャケットのM–Rを着る私には、少々大きいですよ。
でも、大きいサイズは最近本当に少なくなりましたね。
また、見つけても高価です。
希少価値はありますが、現在の価格では、若いコレクターには手が出ないかもしれませんね。
現在の価格はともかく、アメリカ軍系を主流とする各国のデジタル迷彩が溢れている昨今では、従来型(?)の迷彩は貴重ですね。
そういえば、かつてはローデシア軍ファンのために忠実なモデル品が発売されていましたが、現在ではそれも見かけないようです。
(東京のS屋さんにはまだあるかも?)
今回のモデルを含め、ローデシア軍物の入手は困難ですが、迷彩服コレクターのあなたはぜひ入手してみてくださいね!
今回は、ちょっと違うバージョンのローデシア軍迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231224更新)
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参考:過去の旧ローデシア軍迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ローデシア軍と混同されることの多い南アフリカ軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
同じくローデシア軍迷彩と混同されているパキスタン軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
国籍不明ながらローデシア迷彩のジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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