今回は、1980年代の航空自衛隊サバイバルベスト(保命ジャケット)を分析します。
主にパイロットが使用したベストですね。
昔々のレスキューオレンジモデルになります。
使用感がありますが、程度は極上ですよ!
目次
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1 航空自衛隊サバイバルベスト(保命ジャケット改・オレンジモデル)とは?
日夜、我が国の領空を守り続けている航空自衛隊。
特に戦闘機パイロットは、過酷なアラート勤務に従事するとともに、厳しい訓練を通じて技量向上に努めていますね。
マスゴミが詳細を殆ど報じない(バラエティー番組では時々取り上げられますが…。)ことから国内よりも海外の評価が高く、もはや名実ともに世界一の実力を持つまでに至っています。
そのエピソードにおいては、過去においても枚挙にいとまがありません。
例えば…
- 日米合同演習時に旧型のF-86セイバーで、最新鋭のF-4ファントムを撃墜判定寸前まで追い込んだ。
- 運動性の悪いF-104での空中射撃訓練で、バナーターゲットに100発射撃して98発命中させた。
などなど。
凄いですね。
(恐ろしいですね!)
まさに「空飛ぶ職人」といったところでしょうか?
ところで戦闘機の多くは単座(一人乗り)もしくは複座(二人乗り)の場合が多く、機内に余分なスペースが少ないです。
そのため戦闘機パイロットが機内に持ち込める物品は必要最小限(または全く持っていけない?)とされていますね。
そんな戦闘機パイロットのために開発されたのが、今回のモデルです。
生存(サバイブ)するために必要な装備を身につけて機内に持ち込むことができますよ。
1960年代から材質を変えて、ほぼ同じモデルが使用されていますね。
やはりアメリカ軍のサバイバルベストを参考としていますが、そこは日本製!
独自の工夫もありますよ!
さてさて、それはどんなサバイバルベスト(保命ジャケット)なのでしょうか?
今回は、熱烈な航空自衛隊パイロット装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
アメリカ軍SRU-21Pより胸ポケットが少ないですね。
背面
前面裏側
背面裏側
うなじの補強生地
肩の調整機能
紐とマジックテープで長さを調整できます。
右上ポケット
ダットファスナーで開閉。
金属製のハトメもありますね。
右下ポケット
こちらもダットファスナーで開閉
その上には2個の穴が!
左上ポケット
こちらもダットファスナーで開閉
左下ポケット
こちらはジッパーで開閉
背面右ポケット
ダットファスナーで開閉
背面のサイズ調整機能
紐とマジックテープで調整
タグ
1982年度契約品です。
左側にある内ポケット
ダットファスナーで開閉
ジッパーは勿論信頼の「YKK」
着用例
同時期のパイロットスーツとの合わせ。
全体前面
懐かしいですねー!😭
前面上半身
全体背面
背面上半身
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3 その特徴とは?
生地はレスキューオレンジに染められた、おそらく難燃繊維(コットン系)で、本体は独特のメッシュ生地製ですね。
一方ポケットなどの生地は、航空自衛隊パイロットスーツ(冬用)と同じ生地です。
デザインは、やはりアメリカ軍のサバイバルベストSRU-21Pを参考にしていますね。
アメリカ軍SRU-21との比較
今回のモデル
前面
アメリカ軍SRU-21P
前面
今回のモデル背面
アメリカ軍SRU-21P
背面
構成は、腹ポケット×4、背面ポケット、内ポケットで、前面右側には2個の穴が開いています。
今回のモデルでは、アメリカ軍SRU-21Pに比べて最上段の胸ポケットがありませんが、これはパラシュートハーネスのデザインが関係していますね。
背面にはマジックテープと紐で身幅を調整できますよ。
面白いのは肩にも調整機能があって、着丈を変えられるところです。
より身体にフィットさせる工夫ですね。
全体的な縫製は、とても正確かつ丁寧で、製造メーカーの高い技術力を確認すrことができます。
メーカーは戦前から航空関連の装備を製造していた有名メーカーですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1987年
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ L
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約54cm
肩幅 約37cm
身幅 約52cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
今回のモデルは、戦闘機の他に複座(二人乗り)の練習機に搭乗するパイロットも使用していましたね。
やはり機内のスペースに余裕のない機体での使用が多かったようです。
なでもT-3などの初等練習機は、今回のベストを着用するとともにパラシュートも背負って待機室から歩いてくるので、フライト自体一種の筋トレ(?)のようでした。
(重そうに歩いてくるパイロットが印象的でしたね。)
今回のモデルは、おそらく各ポケットに収める各種サバイバルキットなどは、統一されていたような記憶があります。
惜しむらくは私自身不勉強で、どのポケットに何を入れる…ということまでは把握していなかったことが悔やまれます。
(救装でもっと勉強しておけばよかった…😅)
でもいつか、今回のモデルを使用していたり、救装の先輩からお話を聞いてみたいですね。
それはともかく、現在における航空自衛隊のパイロット装備は、パラシュートまで細かく裁断し産業廃棄物として捨てられるとの話を聞いたことがあります。
今回のモデルも入手は難しいかもしれません。
それでもかつてのオレンジ色装備品は、まだ規則が緩やかな頃に放出されたものもあるので、ワンチャン入手できるタイミングがあるかもしれませんよ。
探しているあなたは、国内のオークションをチェックしてみましょう。
サイトにキーワードを登録して、出品されたらすぐに連絡がくるようにしておくのがおすすめです。
諦めず待ってみましょう!
私は、今回のサバイバルベストに収納するサバイバルキットなどの内容物と背負い式のパラシュートを探してみたいと思います。
今回は航空自衛隊パイロット用のサバイバルベスト(保命ジャケット)を分析しました。
いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240519更新)
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参考:航空自衛隊のパイロット装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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