今回は、1980年代のアメリカ空軍レザーフライトジャケットA-2を分析します。
このジャケットが再支給されるというニュースを聞いた時は、「アメリカって凄いな!」と見!直しました。
おそらく、世界中のマニアが狂喜したのではないでしょうか?
今回分析するのは、再支給当時のPXで販売されていたものですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ空軍A-2レザーフライトジャケット(市販品)とは?
第二次大戦中に大量のレザーフライトジャケットを開発支給したアメリカ軍。
しかし戦後アメリカ陸軍航空隊は、新素材の開発、コストの削減等でレザー製の各種フライトジャケットを廃止しました。
戦後もしばらくの間レザーフライトジャケットを支給した海軍とは対照的で面白いですね。
そして、1947年に陸軍航空隊から空軍が独立しましたが、フライトジャケットとしては、コットンやナイロン製が主体でした。
ところが、1987年の空軍創設40周年記念行事の前に、なんとA-2が復活するというニュースをアメリカの新聞各紙が大々的に報道したのです。
(日本でも一部で報道されましたね。)
驚きました。
でも嬉しかったです。
同じ頃、日本にも民生品が大量に輸入されましたね。
でも、当然ですが大戦中の標準的なA-2とは少々違っていましたよ!
さてさて、マニア大望の新しいA-2は、大戦モデルとどう違ったのでしょうか?
今回は、アメリカ空軍装備マニアのみならず、レザージャケットファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
採用されたモデルはシールブラウン(濃い焦げ茶色)のみでした。
背面
通常のモデルは、背面は一枚革ですが、このモデルは脇に革が継ぎ足されています。
(逆に希少です。)
前面裏側
背面裏側
ジッパーを開けて保管してあったので、中央が退色していますね。
前合わせはジッパーのみです。
派手なメーカーパッチ(ワッペン)と、タグその1
タグその2
表裏
タグその3
あまり着用してなかったので、襟汚れは殆どありません。
襟は当然ボタンダウンです。
エポレット
長方形で両端を縫い付けられています。
腰ポケット
ダットファスナーで開閉
袖のニット
かなり褪色していますね。
脇の通気孔
ジッパーは「IDEAL」のブラスです。
右肩後部に擦れあり。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
デザインは、基本的に第二次大戦中のモデルと大差はありません。
今回のモデルは、ゴートスキン(山羊皮)が使用されています。
買った時から柔らかい革で、よく言われる「ジッパーを閉めると自立する革ジャン」という感じではなかったですよ。
(因みに大戦中のモデルは、ホースハイド(馬革)が主体でした。)
第二次大戦中のA-2に関する記事はこちらです。⬇︎
今回のモデルは、比較的大きいサイズなので革が足りなかったのか、両脇に継ぎ足されています。
でも使用には無問題ですね。
ライニングは、コットンとポリエステルの混紡ですが、大戦中のモデルのイメージを残しています。
そうそう、中綿は入っていません。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1980年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ゴートスキン
コットン
ポリエステル
ウール
表記サイズ 40R
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約62cm
肩幅 約48cm
身幅 約58cm
袖丈 約61cm
状 態 中古良品
官民区分 民生品
入手場所 愛知県の専門店
入手難易度 2(やや困難)
スポンサーリンク
【中古】ヴィンテージ VINTAGE 80's クーパー COOPER A-2 レザー フライトジャケット ゴートスキン 山羊革 USA製 ブラウン 46L メンズ 【ベクトル 古着】 230920
スポンサーリンク
5 まとめ
アメリカの歴代大統領は、軍歴に関わらず、軍関係の行事には必ずA-2を着用していましたね。
(ブッシュ系はG-1だったような気がしますが。)
また、湾岸戦争で捕虜になった空軍のパイロットが解放されて、アメリカ本土に帰還した時も着用していましたね。
アメリカ空軍兵士(主にパイロット)にとっては、誇らしい装備のようです。
さて、復活したA-2ですが、さすがに革だけのことはあって、風を通しません。
バイカーには嬉しい装備ですね。
しかし真冬は少々厳しいです。
(バイカーは海軍のG-1の方が良いかもしれません。)
日本の街中でA-2を着用する場合は、下にセーターでも着込めば問題なさそうですよ。
その場合は、サイズに注意が必要ですね。
ところでA-2について面白いエピソードがあります。
世界で初めて音速を突破したアメリカのパイロットが、日本のミリタリー雑誌のインタビューで答えてました。
なんでも大戦中に戦闘機パイロットだった彼は、支給されたA-2を着用して作戦に参加していましたが、上空ではめちゃ寒かったらしいです。
そこで陸軍の戦車部隊へ行って、ウインターコンバットジャケット(通称タンカースジャケット)とA-2を交換して、主にそれを着用していたとか。
確かに、裏地が毛布生地のウインターコンバットジャケットは、A-2より遥かに暖かいかもしれませんね。
でも本来A-2は、あまり寒くない温度帯(ライトゾーン)での使用を想定して造られています。
真冬はB-3、B-10、B-15を着てください!…ということですね。
あまり知られていませんが、この復活A-2は、そのシルエットから女性にも似合うジャケットですよ。
探せば小さいサイズもあるので、女性にもおすすめです。
今回は、戦後のアメリカ空軍で復活したレザーフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231120更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:同時期に輸入されたより官給品に近いA-2に関する記事はこちらです。⬇︎
対するアメリカ海軍のG-1レザーフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
90s USA製 クーパー COOPER A-2タイプ ゴートスキン レザー ジャケット 古着 ★ メンズ Lサイズ相当 ブラウン
【中古】その他メーカー|ソノタメーカー COOPER クーパー A-2 レザー ジャケット 山羊革 ゴートスキン ブラウン サイズ:34R / アメカジ【f93】
90s COOPER クーパー A-2タイプ ゴートスキン レザー フライト ジャケット military 古着 ★ 表記40Rサイズ M〜Lサイズ相当 ブラウン
スポンサーリンク