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イギリス軍の影響を受けています!【オランダの軍服】陸軍戦車兵用カバーオール(タンカーススーツ)とは? 0367 🇳🇱 ミリタリー NETHERLANDS ARMY AFV CREW COVERALL(OD)1990 DEADSTOCK

今回は、1990年代のオランダ軍戦車兵用カバーオールを分析します。

第二次大戦中にイギリス軍が装備した戦車兵用カバーオールが原型のようです。

凝りに凝った驚きのデザイン驚きました。

このアイテムもデッドストックですよ!

   目次

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1  オランダ陸軍戦車兵用カバーオール(タンカーススーツ)とは?

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パイロットなどの空中勤務員と同様、戦車などのAFV(装甲戦闘車両)乗組員の装備も独特ですね。

 

以前、おそらく対戦車ロケット弾の直撃を受けたと思われる、シリア軍のT–72が燃え上がる動画を観たことがあります。

 

一瞬で車内は火災となり砲口ややハッチ(乗員の出入口)から炎が吹き出していましたね。

 

戦車の中には砲弾や機銃弾、そして燃料もあるので火災になったら大変です。

 

戦闘機なら、射出座席で脱出できますが、戦車兵はそうはいきませんね。

 

ある意味パイロットより特殊な装備が必要かもしれませんね。

 

今回のモデルは、そんな戦車兵のためにオランダが開発した専用のカバーオール(つなぎ)になります。

 

元のデザインは、先にも記したとおり、イギリス軍のものですが、そっくりそのままコピーされた訳ではなさそうですよ。

 

第二次大戦中のイギリス軍戦車兵

(現代のマニアによるコスプレ。当時ものでしょうか?メチャ程度が良いですね!)

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さてさて、それはどんなカバーオールなのでしょうか?

 

今回は、戦車兵装備マニアのみならず、実用的な作業着を探しているあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

全体前面
ウエストにはゴムが内蔵されていて、見た目がスッキリしていますね。f:id:akmuzifal6489:20200406062627j:image

 

前面上半身
上半身や袖のポケットは左右非対称です。
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前面下半身
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全体背面
背面にはいつものスリットが。
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背面上半身
両肩のレスキューハンドルが特徴的ですね。
でも、車内の機器に引っ掛からないのでしょうか?
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背面下半身
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全体前面裏側
白っぽいテープは、レスキューハンドルにつながるハーネスです。
立体機動装置みたいですね。
右胸の黒っぽい生地は、ホルスター(拳銃嚢)も兼ねています。
前身頃のボタンはライナー用(ライナーなし)
腰ポケット生地のジッパーに注意
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全体背面裏側
ハーネスは膝までカバーしています。
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タグ
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肩のレスキューハンドルはしっかり縫われていますね。
その下にはネームタグ用マジックテープと右胸ポケット。
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右ポケットはダットファスナーで開閉
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右腰スラッシュポケット
ジッパーで開閉
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股間のいわゆる「社会の窓」f:id:akmuzifal6489:20200406062553j:image

 

膝ポケット
水平のジッパーで開閉
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ふくらはぎポケット
こちらも水平ジッパーで開閉
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裾にはゴムを内蔵
見えていませんが、足首にもジッパーがあります。
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左ふくらはぎポケットには、小さなパッチポケットが。
ダットファスナーで開閉
ポケットフラップに余裕があるので、ファーストエイドドレッシング(救急包帯)入れか?
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左胸ポケット
こちらは垂直のジッパーで開閉
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左袖
肘の楕円形の補強生地とちいさなパッチポケット
袖口にはジッパーがあってゴムを内蔵しています。
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ジッパーは前身頃から足裾まで左右に2本あります。
これは、イギリス系戦車兵用カバーオール共通のデザインですね。
最上端はマジックテープで開閉
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こんなふうに袖を除き、大きく開くことができます。
これなら火が着いても、迅速に脱ぎ捨てることができますね。
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腰プラッシュポケット内の生地には、もう一つジッパー付きのスリットがあります。
これで中に着ている衣類のポケットを使用することができますね。
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裏側の前面ジッパーの状況
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ジッパーはいずれもプラスティックです。
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左胸ポケット内のホルスター
旧ソ連陸軍戦車兵用迷彩ユニフォームみたいですね。
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うなじ内側にはマジックテープで開閉するスリットが。
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中にはフードが内蔵されていました。
シェルと同じ生地のしっかりとしたフードです。
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背中のスリットの中には、当然…
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膝から続くハーネスの一部がハンドルになってました。
両肩のハンドルに加えての装備です。
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脇の通気孔
2個の金属製ハトメ。
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 ダットファスナー表面の、反射防止加工
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ジッパースライダーは、メインを除き無刻印の黒染め
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メインジッパースライダーはダークアースで刻印は「riri」
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ボタンは、ドイツ軍タイプです。
…ということは、ジッパーといい、ボタンといいい、もしかしてドイツ製でしょうか?
(ベルギー製かも?)
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ちいさな紙タグもありました。
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粗末な布タグには、NATOサイズが表記されていました。
下の手書き「3」も上記の小さな紙タグと符合
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オランダ国籍マーク
たまにフランスだと思い込んでる業者がいますが、そんなところからは購入しないようにしましょう!
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3  その特徴とは?

生地は明るいODの難燃繊維ツイルで、肌触りがとても良いです。

 

寒候期用でしっかり織られていますよ。

 

デザインは、左右非対称で、細かく見るとポケットなどが違っている部分があります。

 

特筆すべきは、前身頃の2本のジッパーで、脚の裾まで続いていますね。

 

これを開放することにより、カバーオールを迅速に脱ぐことができますよ。

 

また、左内ポケットはホルスター(拳銃嚢)と兼務になっています。

 

昨今の戦車兵装備に共通する、カバーオール内側のハーネスが準備されていますが、これとは別に両肩にも救助用のハンドルがあります。

 

これはオランダ軍独特ですね。

 

難燃繊維でできてはいますが、ジッパーの歯は全てプラスティックでした。

 

でもこの重厚なデザインは、なかなかカッコいいですね。

 

全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、強度も十分です。

 

高い技術で製造されていますよ!

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1990年

製造場所    不明

契約会社    オランダ

製造会社    不明

材  質    コットン

        ナイロン

表記サイズ   6080/9000

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

       着丈 約153cm

       肩幅 約49cm

       身幅 約57cm

       袖丈 約61cm

     ウエスト 約43cm

       股下 約73cm

       裾幅 約15cm

状  態   デッドストック

官民区分   官給品

入手場所   ヤフオク

入手難易度  1(容易)

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5  まとめ

これまで、このブログでも何点か戦車兵の装備を分析してきましたが、ここまで凝った戦車兵用オーバーオールは、見たことがありませんね。

(本家イギリス軍より凝っていますよ。)

 

カバーオールの装備もさることながら、製造のコストも時間もかかりそうですね。

 

これはとりも直さず、数少ない戦車兵に対するオランダの回答なのでしょう。

 

オランダの戦車兵は、国に愛されていますね。

 

しかし、だからと言ってこのカバーオールが、本当に使える装備なのかは別の問題のようですね。

(全体的に少々オーバースペックのような気がします。)

 

とは言え、日本で入手できる我々には別の使い道があるようです。

 

普段の野鳥観測やキャンプに使用してみては如何でしょうか?

 

生地がやや厚く寒候期ようなので、着て走り廻るサバイバルゲームや狩猟には向いていないかもしれませんが、じっくり待ったり、火気のある場所での使用には問題なさそうですね。

 

幸いに、現在日本にもデッドストックが多数が輸入されていますので、入手は容易のようです。

(もしかしたら本国では用途廃止になったかもしれませんね。)

 

購入するのは「今」かもしれませんね。

 

今回は、オランダ軍の比較的新しい戦車兵用のカバーオールを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20231010更新)

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参考:他国の戦車兵装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

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他のオランダ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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