今回は、1960年代のポルトガル陸軍空挺迷彩トラウザーズを分析します。
ポルトガル軍としては、古い迷彩パターンの空挺トラウザーズになります。
じつは、とても稀少なものですよ!
(他で見かけたら教えて欲しいです。)
目次
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1 ポルトガル陸軍空挺迷彩トラウザーズ(リザードパターン)とは?
ミリタリークロージング(軍用衣料)をコレクションしていると、必ず多くの問題に遭遇します。
(どれも、さほど深刻でない場合が多いですが…。)
中でも、「上下セット問題」は少々厄介ですね。
これは、例えば各国の迷彩服をコレクションしようとした場合、上下で程度を揃える事は至難の技ということです。
デッドストック上下セットでも、生地の色調が違う場合もある諸外国の製品。
ましてや中古品なら、上下の色合いや中古の度合い(程度)を揃えるのは、まず無理でしょう!
またデッドストックの上下セットで支給されたとしても、どうしても下衣(パンツ、トラウザース、オーバーパンツ)は汚れや損傷が多くなりますね。
(一般衣料でも、例えば男性のスーツなどは2パンツをセットで販売されているのも、同じ理由だと思います。)
またデッドストックであっても、日本の製品のように品質管理が徹底されていない海外の製品は、製造誤差や保管上の不具合があったりします。
しかしコレクターとしては、上下同じ程度のものをコレクションしたい…そんな願望を持っているのですね。
今回のモデルも、おそらくデッドストックもしくは使用頻度の少ない中古だと思われますが、製造時期と保管上のミスで残念なアイテムになってしまいますよ!
さてさて、それはどんな空挺迷彩トラウザーズなのでしょうか?
今回は、ポルトガル軍装備マニアのみならず、リザード迷彩ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみですが、頂部(ウエスト部)は表裏3個のボタンで留めます。
右腰のスラッシュポケット
左腰のポケットにはジッパーが!
臀部にはフラップ付きのスラッシュポケットがあります。
ダットファスナーで開閉
膝のカーゴポケット
2個のダットファスナーで開閉。
ダットファスナーはスチール製で錆びていました。😞
ポケットフラップの生地は、少々色調が違っていますね。
カーゴポケットは後部にマチが付いています。
中央にはプリーツもありますよ。
左腰のレイアウト
臀部ポケットの上にサイズ調整タブがあります。
サイズタグとポルトガル陸軍のパッチ
ポケット内側の生地
やや赤味がかったグレイです。
ボタンは、黒に近いこげ茶のプラスティック製
裾にはドローコード
手芸店で売ってそうな「紐」ですね。
サスペンダーは取り外し可能で、サイズを調整できるよう片側4個のボタンホールが開いています。
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3 その特徴とは?
迷彩は、中期型のパターンでカーキグレイをベースに、ライトグリーン、レッドブラウンを用いて、刷毛(ブラシ)で荒く塗ったようなパターンを描いています。
同様のパターンでは、フランス軍のリザードパターンが有名ですが、それよりも各色のストロークが短いですね。
この迷彩も、なかなか渋いです。
ただ迷彩の色調は、これまで分析した同じ迷彩生地のシャツやジャケットと違っています。
(製造誤差のようです。)
生地は厚めで、ゴワゴワしています。肌触りはあまり良くありません。
(洗濯を繰り返すと、柔らかくなるのでしょうか?)
デザインは左右の腰、臀部、膝にポケットがある標準的な6ポケットですが、左腰のスラッシュポケットはジッパーで開閉します。
(何故こちら側だけなのでしょうか?)
また、同じ生地でできたサスペンダーが標準装備されています。
(ベルトループもあり。)
惜しいのは、ダットファスナーの材質がスチール(鉄)で、劣悪な保管状況でザビが発生しているところです。
通常、ブラス(真鍮)が多いのですが…気を取り直して、さらに程度の良いものを探したいですね。
全体的な縫製は、とても正確で強度も十分です。
高い技術で仕立てられていますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1960年代
製造場所 ポルトガル
契約会社 ポルトガル
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 1
(日本人のM〜L)
各部のサイズ(平置)
ウエスト 約39cm
股上 約32cm
股下 約80cm
着丈 約104cm
裾幅 約18cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
なかなかの迷彩トラウザーズですね。
もっと程度が良く、太いサイズでしたら着て歩くことも考えますが、どうやらコレクションとして保管しておくのが良いようです。
とは言え素晴らしい迷彩ですし、日本でも効果を発揮しそうですね。
実用には申し分ないでしょう。
何より稀少なアイテムなので、サバイバルゲームやヒストリカルゲームでは注目されそうですね。
(こうなってくると、帽子も入手したいところです。現地にはあるのでしょうか?)
ただし今回のモデルは、稀少なポルトガル軍中期型迷彩アイテムでも、さらに少ないオーバーパンツです。
高額なので、マニア以外は手を出さない方が無難でしょう。
どうしても上下で迷彩を揃えて実際に使いたいという方は、今回のモデルでよければ後日オークションに出品予定です。
(終活中です!)
そのときに入札していただければ、あるいは入手可能かも。
今回は、稀少なポルトガル軍の空挺迷彩トラウザーズを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね。
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240912更新)
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参考:このトラウザーズと同じ迷彩生地のアイテムはこちらです。⬇︎
その他のポルトガル軍装備はこちらです。⬇︎
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