今回は、1940年代のドイツ武装親衛隊迷彩スモックのモデル品を分析します。
中国共産党製としては初期の製品になりますね。
問題点はありますが、この頃はまだ真面目に取り組んでモデル化していたようです。
残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ。
目次
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1 ドイツ陸軍武装親衛隊迷彩スモック(柏葉パターン・Ⅲ型・中共製モデル品)とは?
中国って面白い国民性がありますね。
あるアメリカの有名なフィルムメーカーが、中国にフィルム工場を作った時の話です。
最初は何も問題がなかったのですが、時間とともに製品の質が目に見えて劣化してきたそうですよ。
原因を調査した結果、製造の過程で必要な材料の分量を段階的に減らしたり、あるいは全く材料を準備せず製造するようになっていたとか…。
調査に当たった担当者は、彼らが許可なく当たり前のように手を抜き始めることに戦慄したと言います。
確かに恐ろしいですね。
一事が万事この調子なら、現在ある高層ビルや橋梁、敷いては自動車や航空機、船舶まで必要な耐久性がなかったり、機能が不十分…といったことがあるのでしょうか?
(まさか医療品や兵器も?…😱)
驚くべきことに、それはミリタリー関連のモデル品にも共通しています。
これまで分析してきた、中国製モデル品のいくつかには、明らかに「手抜き」の痕跡が見られましたね。
でも今回のモデルは、中国が本格的にミリタリーグッズのモデル品製造を始めた頃の製品です。
そのため、一部を除き手抜き部分は少ないですね。
世界的に大人気の、第二次大戦中ドイツ武装親衛隊リバースブル迷彩スモックなのですが、どうやら先行して販売されていたアメリカ製品を参考にしたようです。
さてさて、それはどんなモデル品なのでしょうか?
今回は、武装親衛隊マニアのみなラズ、迷彩服コレクター初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
春夏側前面
なかなか美しい迷彩に再現されていますね。
(心なしかロシア軍の迷彩にも似ているような気が…。)
右腰ポケットのボタンは最初から欠損していました。
春夏側背面
秋冬側前面
秋冬側背面
背中や肩には偽装用のループが縫い付けられています。
ウエストにはゴムを内蔵
(一周回っているタイプ)
ポケット内側の生地は迷彩生地で、サイズも大きく違っていますね。
こんなモデルもあったかもしれませんが、ここはダークグリーンのHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)にして欲しかったですね。
袖
二の腕辺りで、生地が追加されています。
官給品通りですね。
手首付近にはゴムを内蔵
胸にも偽装用ループあり。
裾は、春夏側が秋冬側にまわり込んでいます。
多くの官給品どおりですね。
脇の通気孔も再現
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3 その特徴とは?
迷彩は、春夏側がライトブラウン、ブラウン、濃淡3色のグリーンで斑点や雲型を描いています。
一方秋冬面は、同じパターンを濃淡5色のブラウンで再現していますね。
当時の官給品の雰囲気をよく再現していますよ。
生地は、一般的な薄いツイルです。
ここは当時の官給品のように、もっと粗末というか簡易な平織生地にして欲しかったところですね。
(逆に耐久性には期待できそうですよ。)
デザインは、頭から被るプルオーバータイプ、襟・エポレットなし、腰ポケット×2で、ウエストと手首にはゴムを内蔵。
前合わせは紐で調整します。
全体的な縫製は正確で、強度もこの種の簡易衣料品としては必要十分です。
ある意味、生地以外は、アメリカ製のモデル品をとてもよく再現していると言えます。
このレベルで全てのモデル品を製造して欲しかったですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 中共
契約会社 中共
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ なし
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約84cm
肩幅 約58cm
身幅 約74cm
袖丈 約70cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルが出回り出した頃、その出来上がりに驚いた覚えがあります。
しかも、アメリカ製よりかなり安価でしたので、購入された方も多いのではないでしょうか?
実際にこのレベルなら、ヒストリカルゲームでも使えそうですね。
勿論サバイバルゲーム 、狩猟、野鳥観測には問題なく使えそうです。
サイズ的にも官給品同様大きなサイズなので、現場まで普段着で進出し、行動時にはサッと上から被るみたいな使い方ができますね。
夏は素肌に、冬は防寒着の上から着用するなど、季節を問わない運用ができそうです。
ただ現在は、劣化版の迷彩スモックか高級モデル品なら入手できますが、今回のモデルは早々に売り切れてしまったようです。
購入する場合は、おそらく店舗にはありませんので、ネットショップやオークションで探してみましょう。
(お時間をいただければ、今回のモデルも後日オークションに出品予定です。)
今回は、中共製ながらよくできた武装親衛隊迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230919更新)
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参考:他の中国共産党製モデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで、気になる動画を見つけました。
中国北京空港近くで大爆発があったようです。
9月18日🇨🇳中国北京郊外通州区松庄鎮江北村の倉庫にあった大量の液体ガスタンクが爆発しました🔥🔥🔥原因不明😰
— 布路川梶太 (@P6AX3Er3HqoQynY) 2020年9月20日
pic.twitter.com/XG6u2Pjaxt
事故、空軍のミス等々、諸説入り乱れています。
共産党による検閲も始まっているようなので、また真相は闇の中に埋められるかもしれませんね。
日本のマスゴミでは殆ど報じられていないようです。
しばらく注意が必要かも!
読んでいただき、ありがとうございました。
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(今回のモデルとは別のモデルです。)
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