今回は、ロシア軍の迷彩服を分析します。
今回の迷彩も、何処かの国とよく似た(と言いますか、そのものと言いますか…)迷彩パターンですね。
まさかのデッドストックですよ!
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目次
1 ロシア陸軍迷彩スナイパー用迷彩ユニフォーム(フィンランド軍類似迷彩)とは?
第二次大戦前から、旧ソ連軍のスナイパー(狙撃兵)は各国に恐れられていました。
我が国においても、1939年から始まったノモンハン戦争で、モンゴル軍のフリをしたソ連軍のスナイパーに多大な被害を受けたのは、記憶に新しいところです。
(…って私だけ?)
第二次大戦では、女性のスナイパー部隊が編成されていましたね。
彼女たちには、独特の迷彩ユニフォームが支給されていましたよ。
また、ベトナム戦争時代にはオートマチックのスナイパーライフル(狙撃銃)を開発して、西側の度肝を抜いた事がありました。
(ドラグノフSVDのことですよ💕)
かなり力を入れていた職種といえますね。
今回のモデルは、そんな旧ソ連軍の流れや装備を踏襲した、ロシア軍の狙撃兵用迷彩ユニフォームになります。
多種多様なロシア製迷彩服の一端を担う、凄い迷彩服ですね。
さてさて、それはどんな迷彩スナイパー用ユニフォームなのでしょうか?
今回は、ロシア軍装備マニアのみならず、野鳥観察にも使用できる効果的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
色調が武装親衛隊のスモックに似ていますね。
背面
前面裏側
生地は薄く、迷彩は裏側に透けています。
リバーシブルではありません。
背面裏側
ドローコードは左右で制御します。
肩背面
偽装用のループがあります。
肩から上腕にかけては一枚生地が追加されています。
変わったデザインですね。
胸ポケット
角度が付いていて、ボタンで開閉
ポケットループはテープです。
腰ポケット
こちらもボタンで開閉
フード
フードの後ろはゴムを内蔵
袖口もゴムを内蔵
肘の補強生地は大面積です。
袖口裏側
サイズは迷彩生地のタグにスタンプ(プリントかも。)
ウエストのドローコード
タグ
オーバーパンツ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンとドローコードです。
ウエストにはゴムを内蔵
腰ポケット
ボタンで開閉
膝の補強生地
裾
ゴムを内蔵
ジャケット同様のサイズタグ
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトブラウンをベースに、濃淡2色のグリーン、ブラックで小さな葉や雲を描いています。
特徴的なのは、各色の境目を深い波型にしているところですね。
一見、デジタル迷彩のように見えますが、正方形のダットではありません。
この迷彩、じつはフィンランド軍の迷彩に、パターン、色調ともそっくりです。
コピーと言っても過言ではないくらい似ていますね。
迷彩比較
今回のモデル
フィンランド軍モデル
デザインは違っていますが、迷彩色調とパターンは酷似していますね!
今回のモデルやフィンランド軍の迷彩もそうですが、大戦中のドイツ武装親衛隊の迷彩スモックを進化させたイメージがあります。
(もし、そうだとしたら…ドイツ恐るべしですね。)
生地は薄く、防風・防寒性能は低いです。
(でも通気性は抜群です。)
あくまで、迷彩目的のユニフォームなのですね。
デザインは、ジャケットがフード付き4ポケットのコートタイプ。
オーバーパンツが2ポケットのシンプルなモデルです。
ジャケットには偽装用のループが縫い付けられていて、これも武装親衛隊の迷彩スモックを連想させます。
全体的には、簡易的に製造されたという印象で、サイズ的にはゆったりした造りです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2010年頃
製造場所 ロシア
契約会社 ロシア
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 170–100/88
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約76cm
肩幅 約50cm
身幅 約70cm
袖丈 約69cm
オーバーパンツ
ウエスト 約40cm
着丈 約106cm
股上 約34cm
股下 約75cm
裾幅 約18cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品(?)
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
既にこのブログでも、何種類かのロシア軍迷彩服を分析してきましたが、何故か他国の迷彩を忠実にコピーしているモデルが多かったですね。
ここまで徹底していると、テストとかではなくて、別のきな臭い目的があるように思えてなりません。
単なるマニアのくだらない想像なら良いのですが…。
ところで今回の迷彩は、マニアの間でも優れた迷彩とされています。
勿論日本でも、積雪地以外では高い効果を発揮しそうですよ。
サバイバルゲームは勿論のこと、狩猟、野鳥観測にも使用できそうですね。
スモックなので、現場近くまで普段着で行き、現場ではこれを着て動き回る事ができます。
日本で目にする機会は少ないですが、新しい迷彩服なので、気長に探してみましょう。
(たまにオークションに出品されていますよ!)
今回は、ロシア軍のフィンランド型迷彩のスナイパー用スモックを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20221223更新)
参考:ロシア軍のスナイパー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
ロシア軍が参考にしたと思われるフィンランド軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連時代のスナイパー装備に関する記事はこちらです。⬇︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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