こんにちは!
今回は、自衛隊の古い迷彩服を分析します。
以前も同じ迷彩服の中古品(激しい褪色品)を分析しましたね。
でも、今回はデッドストックを見つけました!
オリジナルの色調が、バッチリ残っていますよ!
目次
- 1 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)とは?
- 2 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)の全体及び細部写真
- 3 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩PX品・デッドストック)の特徴とは?
- 4 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)の製造とサイズのデータ
- 5 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)まとめ
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1 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)とは?
陸上自衛隊が、公式に採用していた迷彩服1型(通称熊笹迷彩)。
この迷彩服の全盛期には、官給品と殆ど同じ仕様の官給類似品(PX品)が販売されていましたね。
これには大きく分けて3つのタイプがありましたよ。
ひとつは共済組合が主体となって販売していたモデルで、迷彩生地と各パーツが官給品と全く同じタイプ。
もうひとつは、官給品と似ていますが、全くパターンの違う生地と、部分的に官給品以外のパーツが使用されたタイプ。
そして最後が、今回のモデルです。
今回のモデルは、迷彩服2型が支給される少し前の、いわば迷彩服1型末期に販売されていたようです。
そして当時一部の隊員も実際に使用していました。
ところが官給品と比べて、使用されている迷彩生地は大きな変化がありましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は自衛隊マニアのみならず、実際にこの迷彩服を着用していたあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
上衣タグ①
襟は左右をボタンで留めて簡易的に立たせることができます。
エポレットはテー付きのクサビ型です。
胸ポケット
ボタンで開閉
上衣タグ②
ジッパーは「YKK」の官給品です。
脇の通気スリット
袖
僅かなテーパーが付いています。
袖口はマチ付きで、ボタンで開閉・調整
下衣
前面
背面
前面裏側
背面裏側
下衣タグ①
前合わせはボタンのみです。
下衣タグ付け②
表側ベルトループ部分に露出
膝ポケット
ボタンで開閉
官給品迷彩生地で製造されたPX品との比較
(写真の縮尺が違っています。申し訳ありません。🙇♂️)
官給品生地モデル(デッドストック)
前面
今回のモデル
前面
官給品生地モデル
背面
今回のモデル背面
こうして比較してみると、パターンは官給品と同じですが、迷彩の色調が違っていますね。
ベース生地のライトグレイグリーン(明灰緑色)はともかく、グリーン、レッドブラウン、マホガニーブラウンは、ともに暗い色調に変更されています。
(特にレッドブラウンが顕著ですね。)
参考:官給品迷彩生地の識別点(例)
特徴的なパターンを探し出して比較します。
今回のモデルも、この二つが認められたことから、官給品と同じパターンというのがわかります。
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3 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩PX品・デッドストック)の特徴とは?
迷彩は、ライトグレイグリーンの生地に、グリーン、ブラウン、マホガニーブラウンで、葉や雲型を描いています。
しかし、比較にもあるように、全体的な色調が暗いですね。
特に、ブラウン2色の明度差が殆どないのが特徴です。
この迷彩生地は、現在のところ官給品に使用されている例は確認されていません。
PX品オリジナルのようです。
生地やデザインは、官給品と変わりません。
ただ今回のモデルでは、下衣(ズボン)のサイズタグが、表に露出していますよ。
単なる製造ミスでしょうか?
4 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ビニロン
・表記サイズ 1
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)上衣
着丈 約78センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約58センチ
下衣
ウエスト 約45センチ
着丈 約110センチ
股上 約34センチ
股下 約79センチ
裾幅 約23センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 陸上自衛隊迷彩1型(末期熊笹迷彩・PX品・デッドストック)まとめ
今回のモデルはデッドストックだったので、より鮮明に色調が残っている貴重なサンプルでした。
でも、いったいどんな経緯で製造されたのでしょうか?
疑問が残りますね。
今後は製造会社の特定や、実際に着用していた隊員、製造を企画した担当者の証言を集めてみたいですね。
以前も言及しましたが、この色違いの熊笹迷彩のアイテムは、種類を問わず品薄で絶滅危惧種とも言えるものです。
もし見つけた場合は、サイズや程度に関わらず、取り敢えず入手しておきましょう!
今回は、陸上自衛隊迷彩服1型ではありますが、謎の色違いバージョンを分析しました。
次回は、軽い既視感を覚えたタイ王国の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:今回のモデルと同じ迷彩生地で製造された衣類はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com 他の迷彩服1型生地の衣類はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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