今回は、1990年代のタイ王国軍迷彩ジャケットを分析します。
新型デジタル迷彩の一つ前のモデルですね。
このモデルから、仕立てがとても良くなってきました。
今回のアイテムは中古品ですが、程度は良く多くのパッチが付いていますよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 タイ王国陸軍迷彩ジャケット(リーフパターン・ノンリップ)とは?
赤道に近いタイ王国ですが1年を通しての平均気温は29℃らしいですね。
まさに熱帯!
(日本は平均15℃前後)
そんな気候を考慮したタイ王国軍の迷彩服は、生地や迷彩パターンもベトナム戦争当時のアメリカ運を参考にしているようですね。
以前分析したモデルは、生地がリップストップ(解れ防止処理生地)でした。
でも今回のモデルは、熱帯では少々蒸しそうな生地に変更されて、前見頃のデザインも変更されていましたよ。
さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、サバイバルゲーマーや迷彩服コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
遠目に見ると、新型デジタル迷彩のパターンとよく似ていますね。
背面
前面裏側
肘の補強生地が一周分あるのがタイ王国軍の特徴ですね。
背面裏側
前合わせはジッパーとマジックテープです。
もしかしたらカスタム品?
襟周りレイアウト
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
腰ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
左袖ポケット
下部の形状が独特ですね。
上にループもあります。
袖
ストレートの単純な筒で、袖口はボタンで開閉・調整
右袖ポケット
マジックテープで開閉
ウエストにはピストルベルト(弾帯)用のループとウエストのサイズ調整用のタブがあります。
ピストルベルト用ループは、マジックテープで開閉
ボタンはOGのプラスティック製でアメリカ軍タイプ
ジッパー
刻印は「VENUS」
右胸の紀章
何かの資格でしょうか?
襟の階級章
軍曹さんでしょうか?
襟の紀章
部隊章でしょうか?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグリーンの生地に、ダークグリーン、ダークブラウン、ブラックで細い葉や雲型を描いています。
迷彩パターンは、アメリカ軍のリーフ迷彩を採用していますが、色調は替えていますね。
迷彩比較
今回のモデル(背面)
1960年代アメリカ軍ERDL迷彩(グリーンリーフ)
⭕️の部分だけ見ても、同じパターンということがわかります。
でもブラウンとグリーンを反転させてプリントしているのがタイ王国軍リーフの特徴ですね。
生地はコットンとポリエステルの混紡で、一般的なツイルです。
コットンのみのモデルよりも、水濡れ時の乾燥が早いようですが、熱帯では少々通気性が悪そうですね。
デザインは、アメリカ軍が1980年代に開発したBDU(バトルドレスユニフォーム)を原型としているようです。
構成は、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2ですが、肘の補強生地(裏側にあります。)、ウエストのピストルベルト用ループにタイ王国の工夫が活かされています。
また、今回のモデルは前合わせがジッパーのみでした。
もしかしてカスタム化しているのかも?
(この迷彩生地にジッパーなら、素人的には蒸すような気がしますが…。)
全体的な縫製は正確で、日本製品と大きな差はありません。
このモデルから仕立てがとても良くなっていますよ。
でもこの時期のモデルには、サイズを表すタグやスタンプが一切無いのは何故でしょう?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 タイ王国
契約会社 タイ王国
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ なし
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約74cm
肩幅 約47cm
身幅 約55cm
袖丈 約44cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
リップストップのモデルもそうでしたが、今回のモデルも熱帯雨林(?)で効果を発揮しそうな迷彩ですね。
日本でも梅雨前から秋くらいまでは効果を期待できそうです。
サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測、渓流釣りなど、用途は沢山ありそうですね。
ただ、やはり入手は困難です。
(むしろ新型デジタル迷彩の方を見かけることが多いですね。)
探しているあなたは、大阪の「C店」に問い合わせてみましょう。
(東南アジア物に強いお店です。)
比較的小さく細いサイズが多いので、購入する場合はしっかりサイズを確認しましょう。
何度も書いていますが、タイ王国では民間人が迷彩服を着用することが禁じられています。
現地買付や観光を行うミリイタリーマニアのあなたは、十分注意してくださいね。
今回は、タイ王国の比較的新しい迷彩ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230625更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のタイ王国装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
タイ王国 王女 プリンセスのガーデン彫刻 彫像/エスニックガーデン 庭園作庭 プール アユタヤ王朝 アルマスタジオ プレゼント贈物(輸入品)
スポンサーリンク