今回は、1940年代のアメリカ陸軍航空隊(AAF)A-2レザーフライトジャケットを分析します。
勿論近年のモデル品ですが、一般的なものとはレザーの仕上げが違っていました。
あまり知られていないメーカーですが、細部はなかなかの再現度ですね。
中古品ですが、程度は極上ですよ!
目次
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1 アメリカ旧陸軍航空隊A-2レザーフライトジャケット(シールブラウン・特殊コーティング・モデル品)とは?
1990年代の復刻ブーム以来、安定した人気のA-2レザーフライトジャケット。
現在日本では、廉価版から高級品まで多種多様なA-2レザーフライトジャケットが製造・販売されています。
そんな大人気のA-2ですが、第二次大戦中に製造され支給されたものには、一部でレザーの表面処理が異なるモデルが存在しました。
元々、馬革を主体として製造されたA-2。
(最終的には山羊革や牛革もあったという説あり…。)
その皮革を保護するため概ねブラウンにコーティングされていますが、それに加えていくつか別のコーティングが存在していますね。
今回のモデルは、その中でも特殊なコーティングを再現したモデル品になります。
そう言えば、復刻A-2で有名な「R・M」社でもよく似たモデルが販売されていましたね。
さてさて、それはどんなA-2レザーフライトジャケットなのでしょうか?
今回は、大戦中のアメリカ陸軍航空隊装備マニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
表面のコーティングで最初からどこもピカピカです。
背面
前面裏側
ほぼ全面にコットン製のライニングがあります。
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーと頂部のフックです。
タグ
1940年代の様式をよく再現していますね。
襟は左右ともダットファスナーで固定できます。
これは風によるバタつき対策ですね。
襟裏のデザインとレザーのループ取り付け位置
エポレット
両端がしっかり縫い付けられています。
これは、レスキューハンドルも兼ねています。
腰ポケット
ダットファスナーで開閉。
裾ニット
袖
テーパー付き。
袖ニットは二段織。
脇の通気孔
ブラウンに塗装された金属製ハトメ付きで、片側2個。
裾ニット
虫食いで破損しています。
(ニットは消耗品)
勿論、袖ニットも破損。
(ニットは消耗品2)
ジッパーは「TALON」のニッケルタイプ。
ジッパー差し込み口にはナイロンテープで補強されています。
今風ですね。
各ダットファスナーは、ニップルタイプ。
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3 その特徴とは?
レザーはおそらく馬革で、シールブラウンという暗い茶色に染められています。
その上に、希釈したクリアー(透明)ラッカーを薄く吹き付けてコーティングしてありますね。
そのため通常の仕上げよりも、最初から各部に光沢があるのが特徴です。
(ただしレザーは少々硬いですよ。)
デザインは、エポレット付き、腰ポケット×2で、台襟のないタイプ。
特筆すべきはそのサイズで、表サイズの「40インチ」というよりは、38.5インチくらいのタイトなサイズ感になっています。
(当時のサイズ感もこんな感じでした。)
普段フライトジャケットで「40インチ」を着用する私には、かなりタイトでしたが辛うじて着用できました。
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で高い技術を感じさせる仕立てです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2000年代
製造場所 不明
契約会社 アメリカ
製造会社 不明
材 質 ホースハイド
(馬革)
コットン
ウール
表記サイズ 2
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約59cm
肩幅 約44cm
身幅 約54cm
袖丈 約60cm
状 態 中古上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
表面のコーティングのおかげで、耐候性は他の一般的なモデルより優れているようですね。
ただし少々硬いのが難点です。
そのサイズ感も相まって最初は戸惑うかもしれませんが、着慣れてレザーが柔らかくなってくると手放せなくなる予感のするA-2と言えます。
ただしこのコーティングに関して、世のマニアは賛否両論ですね。
(不自然な艶が気に入らないという意見も少ないくないです。)
A-2レザーフライトジャケットの歴史を紐解くと、日常の着用で表面のコーティングが剥げたので、なんと直接ブラウンの塗料を吹き付けていた例もあ李ますね。
当然ながら、大戦当時は「なんでもあり」でした。
我々もA-2着用に対して、そんなに神経質になることはないのかもしれませんね。
それはともかく今回のモデルは、近年の製品に関わらず、ほとんど見掛けません。
私も偶然オークションで発見して、たまたま入札し落札できたに過ぎません。
どうやら製造数自体が少なく、しかもあまり売れなかったようです。
入手は困難と言えますが、逆に手持ちのA-2にクリアーラッカーを薄く塗装すれば、あるいは再現できるかもしれませんね。
もしあなたが今回のモデルを探しているなら、ぜひ国内外のオークションを当たってみましょう。
今回は、特殊なコーティングを施した、A-2レザーフライトジェットを分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240227更新)
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参考:他のA-2レザーフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国のフライトジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のレザージャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
各国のパイロットスーツに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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