今回は、1950年代の航空自衛隊作業用カバーオール(ツナギ)を分析します。
このアイテムも、航空自衛隊黎明期の装備品ですね。
やはり…と言いますか、当然(?)アメリカ軍の影響を受けているようです。
かなりの使用感ですが、時代を考えると程度は良好ですよ!
目次
- 1 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)とは?
- 2 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の全体及び細部写真
- 3 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の特徴とは?
- 4 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の製造とサイズのデータ
- 5 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)まとめ
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1 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)とは?
現在、民間でも普及しているカバーオール…いわゆるツナギ服。
普段着の上にさっと着用して、汚れる作業などに移れるのは、とても便利ですね。
その利便性から、古今東西の軍隊でも作業服、パイロットスーツ、戦闘車両乗組員用の衣類として採用されています。
今回のモデルは、航空自衛隊創設まもなく支給されていた作業用のカバーオールになります。
作業用や戦車兵用のカバーオールは戦時中の旧軍時代からありましたが、それらとは全く違うデザインですね。
むしろ大戦中のアメリカ陸軍航空隊ウールパイロットスーツに似ている気もしますよ。
さてさて、それはどんなカバーオールなのでしょうか?
今回は、航空自衛隊装備マニアのみならず、現職の航空自衛官のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の全体及び細部写真
全体前面
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
前面下半身裏側
背面上半身裏側
肩付近のライニング(?)は左右に分かれていますね。
(陸上自衛隊の作業服でもよく似たデザインがありました。)
背面下半身裏側
襟周りレイアウト
前合わせはボタンとベルトです。
タグ
薄くなって見づらいですが、昭和32年(1957年)度契約品です。
背中にはアクションプリーツがあります。
(内側にも。)
腰のスリット(裏側)
ボタンで開閉
ウエストのベルト
かなり短いタイプで金属製バックル付き。
(もしかしたら違うサイズのベルトかも)
右胸ポケット
ボタンで開閉
左胸ポケット
こちらもボタンで開閉
向かって左側にペンポケットがあります。
左胸ポケットフラップは上部にスリットあり。
腰スラッシュポケット
腰スリットの前側にあります。
(ボタンはスリット用)
オープンタイプですね。
膝の補強生地
裾 表裏
ボタンとタブで調整できます。
袖ペンポケット
袖
緩やかなテーパー付き
袖口はボタンで開閉
肘の補強生地
ヒップポケット
ボタンで開閉
背面ウエスト周りレイアウト
臀部の補強生地
うなじのタブは解れていました。😞
ボタン大小
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3 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の特徴とは?
生地は、OG(オリーブグリーン)に染められたコットンサテンに似たもので、固く少々ガサガサしています。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、腰スラッシュポケット(同じ場所にスリットもあり。)×2、ヒップポケット×2です。
背中にはアクションプリーツがありますよ。
これで腕が動かし易くなりますが、逆に狭い場所では機体や機材に引っ掛かりそうですね。
前合わせはボタンとバンドなので、慣れないと着脱に時間がかかりますね。
全体的な縫製は、時代でしょうか少々雑なところがあります。
しかし強度は十分ですね。
4 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1957年
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・表記サイズ 特
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約141センチ
肩幅 約43センチ
身幅 約57センチ
袖丈 約54センチ
ウエスト 約48センチ
股下 約65センチ
裾幅 約26センチ
・状態 中古並品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
・入手難易度 4(極めて困難)
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5 航空自衛隊作業用カバーオール(1957年)まとめ
時代を考えると当然ですが、とても古いデザインです。
着用には少々苦労しそうですが、ポケットが多く使い易そうなカバーオールですね。
(トイレも面倒?)
着用して、F–86セイバー戦闘機やT–6練習機と写真を撮りたい衝動に駆られます。
世界的にも優秀との評価されている航空自衛隊の列線整備員や車両整備員。
先輩は、こんなカバーオールを着て頑張ってたんですね。
(そう思うと感慨深いものがあります。)
さて今回のモデルですが、作業服なので、とても酷使された個体が多いですね。
また、数も減っている…ほとんど残っていないのが現状です。
それでも、稀にオークションへ出品されている場合もありますよ。
探しているあなたは、アラートに登録して出品されるのを待ちましょう!
本日現在、奇跡的に一着出品されていますね。
ベルトはありませんが、程度は良好ですよ。
かなりお高いのが難点ですね。
それでも残り少ない遺産です。
後世に残すために資金を投入するのもアリかもしれませんね。
私は、同じく特号のデッドストックを探してみたいと思います。
今回は、古の航空自衛隊作業用カバーオールを分析しました。
次回は、アメリカ軍のエアクルー装備を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の航空自衛隊装備品はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
握手会のロングバージョンもアップしておきますね🐈 pic.twitter.com/vwOfDzPE8r
— anima (@animacreation) 2021年4月2日
毎日通いたい握手会ですね。💕
読んでいただき、ありがとうございました。
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