こんにちは!
今回は、 フランス軍の空挺服を分析します。
そうです!ご想像の通りリザードパターンと同じデザインですが生地がODです。
デッドストックは珍しいですよ!
目次
- 1 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)とは?
- 2 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の全体及び細部写真
- 3 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の特徴とは
- 4 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の製造とサイズのデータ
- 5 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)まとめ
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)とは?
コレクター入門時代は知る由もありませんでしたが、フランス軍空挺スモックには、リザード迷彩の他に単色も存在していました。
国内の大手ミリタリーショプが、1980年代にイギリス軍のパラスモックと同時にフランス軍の空挺スモックのモデル品を発売した事がありました。
その時に、フランス軍スモックのみOD単色のモデルが並行して発売されていてましたね。
私は、てっきりそのメーカーのアレンジだと思っていたのですが、後日大阪の有名ミリタリーショップでデッドストックを見てその存在を確認しました。
今回のモデルは、その時に2セット購入したものです。
どんなスモックでしょうか?
おまけも合わせて、早速確認していきましょう!
2 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の全体及び細部写真
前面
リザード迷彩と同じデザインなのですが、なんか新鮮ですね。
背面
前面裏側
チョークらしきもので何か書かれています。
製造時の下書きでしょうか?
内ポケットに注意
背面裏側
前合わせは短いジッパーとボタンです。
当然ですが、OD生地の方が細部は見易いですね。
エポレット
ボタンで開閉
テーパー付きのラウンドタイプです。
胸ポケット
3個のダットファスナーで開閉
容量の多さで、ファスナーを留める位置が変えられます。
腰ポケット
胸ポケットと同様です。
スモック製造時の下書き線(レッド)が残っていますね。
左胸ポケットには、やはりジッパーで開閉する隠しポケットが!
左胸ポケット上のパッチポケット この縫い目は…
中にペン差しがありました。
でも縫い目の位置は、迷彩型と違うような気が…
脇の通気孔
4個で金属のハトメ付きです。
ジッパーは、迷彩型とおなじです。
デッドストックなのでタグもキレイです。
製造会社と官給品(?)のスタンプ
おまけ1 空挺トラウザース
右側面
腰スラッシュポケットの3個のダットファスナーが特徴です。
(リザード迷彩生地のモデルも同じです。)
左側面
ウエスト部前面 前合わせはボタンのみ。
ウエスト部後面
右臀部にもスラッシュポケット
フラップ付きでダットファスナーで開閉
ウエスト部前面裏側 スラッシュポケットの生地が目立ちます。ちょっと色調の違う生地ですね。
(この生地でトラウザースを作って欲しかったです。)
ウエスト部背面裏側
右臀部のポケットの生地が目立ちます。
ウエスト内側のボタンはサスペンダー用か?
股間には三角形の補強布あり。
ウエスト内側のスタンプ
謎のナンバリング 生地の番号でしょうか?
トラウザースには丁寧にもサイズのスタンプまで。
裾はドローコードで絞れます。
トラウザースのタグ
おまけ2 専用フード
左側面 スモック襟裏についているボタンで取り付けます。
右側面
右側面裏側
左側面裏側 スタンプ類は全くなし。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の特徴とは
生地はODヘリンボーンのやや薄い生地で、リザード迷彩型と同じです。
デザインも変わっていません。
リザード迷彩型のスモックはこちらです。⬇︎
ただ一点、左胸ポケット上のパッチポケットのデザインがちょっと違うような気がします。
4 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1960年代
・製造場所 フランス
・契約会社 フランス
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 36(ジャケット)
33(トラウザース)
・各部のサイズ(平置) ジャケット
着丈 約80センチ
肩幅 約53センチ
身幅 約75センチ
袖丈 約60センチ
トラウザース
ウエスト 約46センチ
着丈 約112センチ
股下 約81センチ
股上 約36センチ
裾幅 約23センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 フランス陸軍空挺スモック(単色モデル)まとめ
このスモックのモデル品が発売された頃、私の先輩コレクターは、みんなODを購入していました。
まだまだ迷彩に違和感や抵抗感があった時代でした。
それは今でも一部で残っていますが、迷彩に抵抗がある方でも確かにODでしたら、問題なく(?)着用できそうですね。
ただ、今回のモデルは身幅がすごく広いです。
どんな体型の人が着るのでしょう?
デッドストックなのでそのままにしていますが、普段着として使う場合は仕立て直した方が良さそうです。
(勿体無くて使用できませんが。)
今回のモデルは、今でもネットオークションでたまに出品されていますが、とても高価になってしまいました。
出品価格からあんな高価でしたら、なかなか入札もできないくらいです。
オークションでは、商品の価値は入札者が決定します。
そのため出品価格は低くても、本当に価値のあるものなら、最終的にある程度の値段になると思うのですが?
リザード迷彩のスモックも貴重ですが、負けず劣らず単色のスモックも貴重です。
第一級の絶滅危惧種と言えるでしょう。
見つけ次第、万難を排して積極的に保護してあげましょう!
今回は、フランス軍の貴重な単色空挺スモックを分析しました。
次回は、イギリス軍の防寒ジャケットを分析します。
お楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:第二次大戦後の各国空挺装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク