こんにちは!
今回は、ロシア軍の迷彩服を分析します。
現行のデジタルフローラ迷彩の、ひとつ前のモデルになります。
…が、通常の戦闘服ではありませんよ!
何故か旧ソ連の雰囲気を色濃く残した迷彩服です。
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目次
- 1 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックとは?
- 2 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの全体及び細部写真
- 3 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの特徴とは?
- 4 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの製造とサイズのデータ
- 5 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックまとめ
1 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックとは?
旧ソ連崩壊後、部隊内で餓死者も出ていたロシア軍。
でも現在は、強いロシアに復活してきましたね。
とても厄介です。
陸、海、空その他の兵器は、質、量とも向上しており、日本でも一刻も早く対抗できる兵器開発などが必要ですね。
そんな進歩著しいロシア軍ですが、当初の混乱が鎮まった1990年代末に、それまでにない新しい迷彩を採用しました。
それが、今回のフローラ迷彩です。
しかし、今回のモデルは一般的な歩兵用の戦闘服ではなくて、ある種特殊な迷彩服になります。
さて、どんな迷彩服でしょうか?
早速、確認していきましょう!
2 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの全体及び細部写真
前面
全体的に横に流れる迷彩です。
背面
前面裏側
背面裏側
左右で、裏側への透け方が違っていますね。
前合わせはボタンのみです。
補修用の生地と予備のボタンが縫い付けられていました。
上半身のレイアウト
襟の裏には、フード取付用ボタンあり。
至る所に偽装用のループが。
胸ポケット
ボタンで開閉
平織の紐でボタンホールが作ってあります。
身体の側面に付いている腰ポケット
こちらは2個のボタンで開閉
左袖ポケット
ボタンで開閉
背面のレイアウト
偽装用ループ
上半身主体に偽装用ループが設けられています。
袖の補強生地
袖口
ゴムが内蔵されています。
ループは、中指に掛けて、袖の不意なまくり上げを防止します。
袖口裏側
ループは、袖口に巻き込まれて縫製されています。
襟裏のボタン
タグ
表記方法はロシア軍系です。
専用フード表側
フードにも偽装用ループが。
専用フード裏側
フード正面
生地は目が荒く、透けています。
あくまで、一時的に使用する迷彩服のようです。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
膝ポケット
縦長で、二つのコンパートメントに分かれています。
2個のボタンで開閉
膝の補強生地
裾にはゴム製のループが。
ブーツ対策ですね。
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3 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの特徴とは?
迷彩は、ライトダークグリーンをベースに、レッドブラウンとダークグリーンで雲や霞(かすみ)を描いています。
(色調の違いで、山岳兵用もありますよ。)
特筆すべきは迷彩生地です。
迷彩のプリントこそ、後の戦闘服と大きく変わりませんが、生地がとても薄いです。
しかも目が荒く、スカスカです。
以前のブログで、旧ソ連軍のインベーダー迷彩のカバーオール(0068)を分析しましたが、あの雰囲気が残っていますよ。
夏用というよりは、通常の戦闘服の上に着るスモックと考えて良いでしょう。
デザインは、ジャケットが4ポケット+袖ポケット、トラウザースが2ポケットです。
しかしトラウザースのポケットは、真ん中で二つに分かれていて、縦に細長いポケットになっています。
(何を入れることを想定していたのでしょうか?)
また、先用のフードも付属していました。
身体中にある偽装用ループ、専用フード、特殊なポケット…スナイパー装備に多いデザインですね。
4 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 ロシア
・契約会社 ロシア
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 182–188 104–108
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約60センチ
袖丈 約63センチ
トラウザース
着丈 約108センチ
ウエスト 約47センチ
股上 約33センチ
股下 約77センチ
裾幅 約17センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
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5 ロシア陸軍フローラ迷彩スナイパー用スモックまとめ
ソ連崩壊後間もなくのロシア軍は、まだソ連時代の単色戦闘服を主に支給していたと思われます。
新しい迷彩服も開発途中でしたが、取り敢えず直ぐに迷彩服が必要な特殊部隊や狙撃兵を対象に、急遽製造した今回のスモックを支給したのではないでしょうか?
(それも優先的に…。あくまで私の想像ですが…。)
今回のモデルはとても生地が薄く、単体で使用するには耐久性が無さそうです。
でも、ある規格に沿って作られていて、テキトー感は無いですね。
あくまで正式なフローラ迷彩服支給までの「つなぎ」とするなら、稀少かつ面白いアイテムと言えそうです。
さて、迷彩は比較的オーソドックスな色調とパターンですので、日本でも効果がありそうです。
とは言え、通常のフローラ迷彩戦闘服が手に入る現在では、敢えてこのスモックを入手して使用する必要性は無さそうですね。
あきらかに製造数は少ないので、見つけたら保護してあげましょう。
もしかしたら、将来オーナーを助けてくれるかもしれませんね。
今回は、ロシア軍の稀少なスナイパー用迷彩スモックを分析しました。
次回も、ロシアつながりで、別の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
参考:旧ソ連軍インベーダー迷彩カバーオールに関する記事はこちらです。⬇︎
その他のソ連軍とロシア軍迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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