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キャメルカラーが魅力?【自衛隊装備品】陸上自衛隊防寒セーター(一般隊員用)とは? 0936 🇯🇵 ミリタリー JGSDF STANDARD SWEATER(CAMEL COLOR)1976

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今回は、1970年代の陸上自衛隊防寒セーターを分析します。

以前、パイロット用を分析しましたが、今回は一般用ですね。

他国にないカラーが魅力(?)です。

中古で破損もありますが、程度はまずまずですよ!

   目次

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1  陸上自衛隊防寒セーター(一般用)とは?

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冬の寒さというのは、たとえば前線で戦う兵士にとって、彼我に関係なく平等に降り掛かってくるものですね。

 

その際、より優秀な防寒装備を整えている方が勝利を収める確率が高いといえます。

 

かつて1980年代の冷戦華やかりし頃、日本の守りは北方重視でした。

 

そのため北海道を中心とする北部方面隊は、多方面隊より装備が充実していたようですね。

 

その北部方面隊には周到な防寒装備が支給されていましたよ。

 

日本を守るために、寒冷地においても有利に防衛できるよう数種類の衣類が準備されました。

 

今回のモデルは、その中でも最も内側に着用するセーターになります。

 

ごく普通のセーターですが、キャメルカラー(らくだ色)という、他国なら砂漠用として用いられるカラーが特徴ですね。

 

その着用方法には、ある種のコツがあったようですよ!

 

さてさて、それはどんな防寒セーターなのでしょうか?

 

今回は、自衛隊装備品マニアのみならず、かつて北部方面隊で勤務した自衛隊OBのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面
一般的なセーターに比べ、やや着丈が長いのも特徴です。f:id:akmuzifal6489:20211120114417j:image

 

背面
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前面裏側
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背面裏側
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タグ
名称に「男子用」とありますが、「女子用」とどこが違うのでしょうね?🤔
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袖ニット
縫い付けで、筒編みではありません。
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裾ニット

こちらは本体から編み方を変えていますね。

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肩から襟には補強生地が縫い付けられています。
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脇にも補強生地が!
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今回のモデルは穴が空いていて修理されていました。
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3  その特徴とは?

毛糸はウールとアクリルの混紡で、キャメルカラー(らくだ色)です。

 

何故か昭和の陸上自衛隊の防寒着には、このカラーが多く使用されていますね。

(雪上でも森林でも目立たない最大公約色なのでしょうか?)

 

デザインは、丸首、長袖の一般的なセーターで、各国コマンドセーターのように、肩、肘などに補強生地はありません。

 

一種の下着と解釈すれば、このくらいが使い易いかもしれませんね。

 

全体的な縫製は、パイロット用セーター同様、正確かつ丁寧で、高い技術で仕立てられています。

ただ今回のモデルは、使用中に穴が開いたのか、隊員が修理している箇所がありました。

 

また、今回モデルはタグの名称に「男子用」とありました。

「女子用」があるのか確認できてませんが、「男子用」とどう違うのか知っている方がいらしたら、ぜひ教えてください!

(補給陸曹の方ならご存知なのでしょうか?)

4  製造とサイズのデータ

製造・契約年度 1976年

製造場所    日本

契約会社    日本

製造会社     〃

材  質    ウール

        アクリル

表記サイズ   L

       (日本人のL)

各部のサイズ(平置)

       着丈 約68cm

       肩幅 約46cm

       身幅 約51cm

       袖丈 約51cm

状  態   中古並品

官民区分   官給品

入手場所   東京の専門店

入手難易度  3(困難)

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5  まとめ

1980年代に陸上自衛隊北部方面隊に所属していた私が、初めての冬に着用したのがこのセーター(と同じもの)でした。

 

冬季戦技教導隊(略して冬戦教)の隊員から教わったのですが、このセーターは素肌に着ることによって凍傷が防げるのだとか?

 

確かにウールとアクリルの混紡なので、防風対策と外気との遮断が完璧なら発汗しても大丈夫かもしれませんね。

(ウールは水濡れしても体温を保つ機能があり、アクリルは水分を含まないですからね。)

 

…とはいえ、実際に使用する場合は自己責任でお願いします。

(私はちくちくするのが嫌だったので、木綿の官給品長袖シャツの上に着ていましたよ。)

また、アクリルを含んでいますので、キャンプなどで使用する場合は火気に注意してくださいね。

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ところでこのセーターですが、そのなんでもないデザインとカラーが災いしてか、全く人気がなく、あまり出回っていませんね。

 

また、高性能なフリース製衣料品が出回っている現在、一般的に使用する機会は少ないようです。

 

それでも冬季の自衛隊装備ヒストリカルゲームでは欠かせないアイテムですね。

 

また、かつて北部方面隊で勤務した隊員にとっては懐かしいアイテムだと思います。

 

残念ながら大手通販ショップはいうに及ばず、オークションでも滅多に見かけないアイテムですが、なんとか入手して(当時を思い出して)実用に使用してみてはいかがでしょうか?

 

今ではきっと懐かしく感じますよ!

 

私は…ぜひデッドストックを探してみたいと思います!

 

今回は、適度な厚さで応用の効く陸上自衛隊防寒セーター(一般用)を分析しました。

 

いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!

 

それではまた、次回をお楽しみに!

(20231218更新)

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参考:陸上自衛隊の航空セーターに関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

他の陸上自衛隊防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎

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読んでいただき、ありがとうございました。

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