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M47パーカーではありません!【アメリカの軍服】陸軍防寒パーカー(1943年)とは? 0273 🇺🇸 ミリタリー

朝鮮戦争時代のアメリカ切手

今回は、1940年代のアメリカ陸軍防寒パーカーを分析します。

のちにアメリカ空軍が採用したM47パーカーとは別物ですよ。

(どうも混同されている場合があるようですね。)

今回のモデルは、超稀少品ですね!

中古ですが、時代を考えると極上品ですよ!

   目次

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1  アメリカ陸軍防寒パーカー(1943年)とは?

第二次大戦中の防寒着といえば、これまで何回か分析したM43フィールドジャケットが有名ですね。

 

これに加えて、厚いウールのオーバーコートが支給されていました。

(後日分析予定です。)

 

しかし、皆さんも経験したことがあると思いますが、ウールは洗濯に手間が掛かりますよね。

 

現代こそ、ホームクリーニングが可能な洗剤が発売されていますが、当時はドライクリーニングが主たるウールの洗濯方法でしたね。

 

しかし、前線(敵と味方がぶつかり合っている場所)ではドライクリーニングも困難で洗濯不能の状況でした。

 

それを打開するため、アメリカ軍は、せめてシェルだけでも前線で洗濯できるようコットン製のオーバーコートを開発しました。

 

ただし、コットンだけでは防寒能力が低いので、ウールを用いたパイル(生地にウールを編み込んで毛羽立たせたもの)のライナーを標準装備させることで解決しましたよ。

 

今回のモデルは、そんなコットン製でウールのライナーが付属した防寒パーカーになります。

 

おそらく、1942年までには開発が終わっていたようですが、あまりにも製造工程が複雑過ぎたため、そして他の衣料品の製造を優先させたために、大戦中は少数の製造と支給で終わってしまったようですね。

(でもそのコンセプトは次のM47に受け継がれたようです。)

 

さてさて、それはどんな防寒パーカーなのでしょうか?

 

今回はコアなアメリカ軍装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

シェル

前面

一見、空軍のM47パーカーですね。

でもフードの内側に目がいってしまいます。

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背面

裾にチョーク(?)でサイズが書かれています。
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前面裏側

フードの裏面は、アルパカのパイル(カットパイル)が装備されていますよ。

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背面裏側
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前合わせはジッパーとボタンです。
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うなじのサイズタグ

この時代のタグは、ガーゼに白い塗料(?)のようなものを塗って作られていて、通常の洗濯で一発判読不能になっていました。

逆に、タグの状態で、本体の程度を判断できます。

今回のモデルは、極上品といえます。
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アルパカのパイル左右

これは頭部が暖かいですね。

(洗濯はシャンプーで大丈夫そうです。)

M43フィールドジャケットのパイルライナーに似ています。
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右腰ポケットのタグ

契約年度は1943年になっています。

あきらかに第二次大戦中戦中のものです。
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右胸ポケット

角度が付いています。

ボタンで開閉

下の四角い生地は、ベルトループです。
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腰ポケット

こちらもボタンで開閉
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ジッパーは、有名な「CONMAR」のベル型で、コの字型のストッパーが付いています。

大戦中モデルの証かも。
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ジッパーは襟下までですが、フードにもボタンがあって首元を閉めることができます。
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袖はストラップとボタンで調整できます。
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背中にも長いベルトループがありますね。

ベルトは、当時のトラウザースなどに使用されていたものと同じ、カーキのコットン製金属バックル付きです。
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フード下にはライナーを装着するためのダットファスナーが付いています。

当時のミシンの性能から、生地の重なる部分をオフセットして縫製されています。
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裾にもありました。
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ライナー

前面

袖は毛布のような生地

胴体はウールのパイル(カットパイル≒ボア)です。

取り付けは  ダットファスナーで力の掛かる部分は、コットンの生地で補強されています。
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背面

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ライナーのサイズタグ

シェルとマッチしています。
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前面裏側

身体に接する部分は、全てウール生地になっています。
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背面裏側
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コットン生地と  ダットファスナー
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本体の生地アップ
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袖の生地アップ

あきらかに本体と生地が違いますね。
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袖はカーキのニットが付いています。

風邪対策ですね。

OGの生地は

ボタンループです。

シェルの袖内側にはボタンがあって、そこに留めます。
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こんな感じです。
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ライナーを付けると、厚みがあります。

また、重量もありますね。
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3  その特徴とは?

シェルはODのコットンポプリンで、柔らかく高級感があります。

 

もしかしたら、M41ジャケットなどと同じ生地かもしれませんね。

 

シェル全面にライニング(裏地)が設けてあって、シェルだけでも春・秋は暖かいですよ。

 

面白いのはフード内にアルパカのパイルが装備されているところです。

(のちの空軍型は、ライナーにフードがあって、フード内はウール製でベージュのパイルに変更されていましたね。)

 

ライナーは、このパーカー専用でフードはなく、ウールパイル製ですが、袖は毛布生地で先端がニットになっています。

 

暖かくて良いのですが、シェルと合わせると、結構重量感がありますよ。

(戦闘では動きが鈍くなるか、大汗かくかのいずれかですね。)

 

全体的な縫製は、やや雑ですが、強度は抜群のアメリカ軍スタンダードな仕立てです。

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1943年

・製造場所     アメリカ

・契約会社     アメリカ

・製造会社      〃

・材  質     コットン

          ウール

・表記サイズ    M

         (日本人のL〜XL)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約98センチ

          肩幅 約55センチ

          身幅 約60センチ

          袖丈 約64センチ

・状  態     中古極上品

・官民区分     官給品

・入手場所     愛知県の専門店

・入手難易度    4(極めて困難)

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5  まとめ

少ないながらも手持の資料を調べてみても、今回のモデルのパーカーに言及されている記事はなかったですね。

 

歴史の影に隠れたアイテムなのかもしれません!

 

確かに重量はあって、ベルトを使用しなければならないのも少々不便ですが、普段着として着用した場合、この重量感が頼もしく思えるのも事実ですね。

 

とても暖かいパーカーですし、なにより化学繊維が皆無なので、変に痒くなったりしないのが良いです。

 

アメリカ軍のパーカーといえば、モッズやどこかの刑事さんが着用していたM51シェルパーカーが有名ですが、むしろ性能はこちらの方が上なのでは?

 

…なんて思いました。

 

残念ながら、M47パーカーでも少なくなって高価になりつつある現在、その前のモデルとなると、まず見つからないのが現状です。

 

絶滅危惧種なので、発見して程度が良ければ、すぐ購入しておきましょう。

 

同時に、M47パーカーも購入して、比べてみるのも良いかもしれませんね。

 

なお、今回のモデルではありませんが、M47パーカーは国産の精密モデル品が販売されています。

 

一般の方は、こちらを購入された方が良いようです。

  

今回は、アメリカ陸軍の稀少な防寒パーカーを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

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今回のモデルと同時期のアメリカ軍装備はこちらです。⬇︎ 

www.military-spec-an.com

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     ✳︎     ✳︎     ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。

(この記事は、2020年1月に掲載したものをリライトしました。)

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