今回は、1990年代のベルギー陸軍M88フィールドコート用防寒ライナーを分析します。
単体で着用できるタイプですね。
左右に腰ポケットがある、珍しいタイプになります。
普段使いの中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 ベルギー陸軍M88フィールドパーカー用防寒ライナー(OD・ポケット付)とは?
第二次大戦後の各国軍防寒装備は、概ねレイヤード(重ね着)システムを導入していますね。
比較的薄い衣類を重ね着をすることで、幅広い気温帯に対応できるのは本当に便利ですね。
その元祖となったのは、アメリカ軍のM43シリーズでした。
勿論ベルギー軍も採用していて、フィールドジャケットやスモック用のライナーを開発していますよ。
今回のモデルは、近年のベルギー軍M88フィールドコート用防寒ライナーになります。
材質に化繊を使用することで軽量化と保温力の向上が図られているとても優秀な製品になっています。
さてさて、それはどんな防寒ライナーなのでしょうか?
今回はベルギー軍装備マニアのみならず、単体で着用できる便利な防寒ライナーをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
キルト生地はスクエアのステッチですね。
背面
前面裏側
背面裏側
襟周り
前合わせはマジックテープのみ
タグ
1990年度契約品です。
上から三段目はNATOサイズ。
身長170-180cm、胸囲90-105cmが適正サイズになります。
腰パッチポケット
オープンタイプで左右にあります。
胴体と同じキルト生地。
袖
脇に余裕がありますが、ほぼストレートですね。
袖ニット
明るいODのポリエステル製
襟周りや裾には別生地で補強されています。
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3 その特徴とは?
生地は明るいODに染められたキルトで、おそらくインターライニング(中綿)共々ポリエステル製ですね。
軽量で保温力がありますよ。
キルティングは、アメリカ軍M65フィールドジャケット用ライナーのような波型とは違って、小さい格子模様なのが新鮮ですね。
デザインは、エポレットなし、腰ポケット×2、袖にはニットを配置。
擦り切れやすい襟元や裾には別生地で補強されています。
全体的な縫製は丁寧かつ正確で、ベルギーらしい上質な仕立てですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年
製造場所 ベルギー
契約会社 ベルギー
製造会社 〃
材 質 ポリエステル
表記サイズ 3B
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約73cm
肩幅 約47cm
身幅 約57cm
袖丈 約59cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の古着屋
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
本来ベルギー軍用なのですが、サイズが合えば各国のフィールドジャケットに使用可能というのが嬉しいところです。
かくいう私もM65フィールドジャケットの下に着用してバイク通勤しています。
袖がニットなので、袖口からの冷気侵入も防いでくれるのが良いですね。
ライナーを着た後にジャケットを羽織るので二度手間ではありますが、単体で部屋着としても着用できて意外に重宝していますよ。
(ただし単体では風を通すので要注意です。)
ポケットがあるので携帯電話などの小物を入れられて便利ですね。
ただし腰ポケットのあるモデルは、圧倒的に数が少ないです。
腰ポケットなしのモデルは、現在でも大手通販サイトで入手可能ですが、ポケット付きは一切取り扱われていません。
ポケット付き=後期型かなとも考えましたが、タグの年代が前後しているのでバリエーションなのかもしれませんね。
ポケット付きを探しているあなたは、ぜひオークションを覗いてみましょう。
探せば適正価格のポケット付きがきっと見つかるでしょう!
私は、ポケットなしのモデルも入手してみようと思います。
今回は、ベルギー陸軍M88フィールドコート用防寒ライナーを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240615更新)
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参考:各国軍のライナー単体に関する記事はこちらです。⬇︎
他のベルギー軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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