今回は、航空自衛隊の冬季に整備服の下に着用する中衣(ライナー)を分析します。
まさかこんな装備があったとは…全く知りませんでした。
でも、大きな違和感(それでいいのか感)を感じています。
中古品で汚れなどがありますが、もしかしたら貴重品かもしれませんね?
(今回も、お見苦しい写真があります。ご注意ください!)
目次
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1 航空自衛隊冬整備服中衣(ライナー・1962年度契約品)とは?
航空自衛隊の航空機整備員の中でも、一二を争う過酷な勤務である列線整備員(通称APG)。
年がら年中外に出て、航空機の点検、発着、燃料補給、果ては軽整備までこなすその姿は、まさに航空機の「なんでも屋さん」そのものですね。
特に真夏はジェットエンジンからの排気熱、冬はプロペラ機からの後流を受けることから、暑さ、寒さも倍増します。
(逆もあるので、一概に言えませんが…。)
そんな列線整備員の装備は、やはり他航空機整備員とは違う、独特の物が多いですね。
今回のモデルは、そんな過酷な環境下にある列線整備員のために、政府が開発した防寒装備です。
1962年頃といえば、航空自衛隊の作業服は、M43タイプの4ポケットコートタイプでした。
(まだシャツタイプの作業服ではありませんでした。)
それを踏まえての、今回のモデル…。
考えた人も凄いですが、採用を決定した人はもっと凄いですね。
(どうやら、この辺りから「勇猛果敢、支離滅裂」な素地が生まれていたようです。)
さてさて、それはどんな中衣(ライナー)なのでしょうか?
今回は、コアな航空自衛隊マニアのあなたと一緒に確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
少々恥ずかしくなるようなカラーリングとデザインですね。
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
襟のニット
ニットは全て化繊です。
本当は襟元にサイズタグがあったのでは?
貸与された隊員が縫い付けた赤糸(氏名?)と後打ちスタンプの管理番号
脇にもニットを装備
身体に密着させるためでしょうか?
裾は緩やかなラウンドタイプ
袖
テーパー付きで袖口はニットです。
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3 その特徴とは?
本体は、ライトブルーの化繊キルティングで、襟、袖、脇にはスカイブルーのニットを採用。
頭から被るプルオーバータイプですが、脱着し易いよう、前見頃は大きく胸の辺りまで切り込みが入っています。
(そこをニットがカバーする感じですね。)
一方、裾にニットはありません。
(M43タイプのジャケット用なら、このデザインの方が使い勝手が良いかもしれませんね。)
全体的な縫製は、やはり正確かつ丁寧で、高い技術で製造されています。
サイズ感も、当時の1号としてはかなりゆったりした印象です。
新品ではないので確かなことは言えませんが、実際はもっとタイトなサイズ感だったのではないでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1962年
製造場所 日本
契約会社 日本
製造会社 〃
材 質 ナイロン
アクリル
表記サイズ 1
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約72cm
肩幅 約49cm
身幅 約60cm
袖丈 約57cm
状 態 中古並品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 5(まず無理)
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5 まとめ
アメリカ空軍を範に装備開発を進めた航空自衛隊ですが、今回のモデルは航空自衛隊独特のデザインとカラーリングですね。
ジャケットのライナーなので「色なんか航空自衛隊のブルーでいいんだよ!」…と軽く考えた…かどうかはわかりませんが、今ひとつ理解に苦しむ配色です。
今回のモデルは、私が在籍していた1981年以降では誰も使用していなくて、後継の似たようなライナーも存在しなかったことから、もしかしたら短命な装備だったのかもしれませんね。
でもM43タイプの作業服しかなかった時代では、かなり暖かい装備だったのではないでしょうか?
(カラーリングやデザインはともかく、意外と使える装備だったのかもしれませんね。)
今回のモデルの、かなり使い込まれた感じが、その証拠なのかも。
お世辞にもカッコ良い装備とは言えませんが、こんなふうに試行錯誤しながら、現在の航空自衛隊装備があるのですね。
実際、現在の個人装備としては、まだまだ(旧軍にも劣る)感がある航空自衛隊。
正面装備も必要ですが、ぜひ個人装備にも目を向けて、列線整備員や他の隊員が勤務しやすい装備開発(戦闘装備も含め)を進めてほしいですね。
(デジタル迷彩作業外被(外衣)のような粗悪品は、早々に廃止した方が良いです!)
アメリカ軍は、正面装備と同じくらい個人装備にもお金をかけていますよ!
(航空自衛隊との差はますます開く一方ですね。😞)
何しろ、いつの時代にも「人は宝」なのですから。
今回は、航空自衛隊、古の装備である冬整備服中衣(ライナー)を分析しました。
いやー自衛隊装備品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230627更新)
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参考:他の航空自衛隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
εε=(((((ノ・ω・)ノ=͟͟͞͞( ¯−︎¯ )サササッ pic.twitter.com/1VTFyLFOmZ
— mikimaruJPⅡ🇯🇵🌸😼😸😽💕 (@mikinekojp1) 2020年12月21日
最初、UMA(未確認生物)かと思いました!
多分、呼ばれたんでしょうね!😍
モッフモフが可愛いです💕
(こんなニャンコ欲しい!)
読んでいただき、ありがとうございました。
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