今回は、イタリア軍のフライトジャケットを分析します。
色味から陸軍と判断しましたが、あるいは空軍かもしれません。
どこかの国のフライトジャケットを参考にしているようです。
今回もデッドストックですよ!
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目次
1 イタリア陸軍難燃フライトジャケットとは?
新型Cウイリス…いえいえウイルス(ついついウイリスと打ってしまうのは、趣味病ですね!#ジープ)の感染者拡大と死亡者数の増加が止まらないイタリア。
心配ですね。
そうでなくても「全てにしっかりしていない国」なので余計心配です。
この調子では、もう軍隊にも蔓延しているのではないか?…なんて思ってしまいますよね。
例えば航空機は、一機に対して多勢の兵士が整備するような方式をとっている軍隊が多いです。
APG(エアプレーンジェネラル:列線整備兵)は言うに及ばず、スペシャリストと呼ばれるエンジン、レーダー、武装、油圧などの専門職種兵も居なければ航空機を飛ばすこともできません。
いくらパイロットが元気でも、これらの整備員が居ないと何もできないのですね。
(パイロットも心配ですが…。)
そんな「もしかしたら危機的状況」かもしれないイタリア軍ですが、陸軍の航空機としては自国で開発したヘリコプターを主体に、アメリカ製やドイツ製の航空機を装備するなど、ヨーロッパ屈指の航空機戦力を有していることで有名です。
個人装備においては、大戦後から積極的にアメリカ装備のデザインや利点を取り入れつつ、独自の改良を加えているのが魅力ですね。
今回のモデルは、そのイタリア陸軍の標準的なフライトジャケットになります。
あまり暖房設備のない場所での使用を想定しているのか、空軍のモデルよりより防寒対策がなされていますよ。
さてさて、それはどんなフライトジャケットなのでしょうか?
今回は、フライトジャケットコレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
アメリカ軍のL–2Bに似ていますね。
でもニットのテンションが強いようです。
背面
前面裏側
ライニングはオレンジです。
ボタンはライナー取付用です。
背面裏側(ライナー付)
ジャケットタグ
なんと「L–2B」の文字が…参考にしたということでしょうか?
他には「アラミド」とか「ポリアミド」などの表記もあり。
腰ポケット
ダットファスナーで開閉
容量は意外と小さいです。
前身頃裾の三角(正確には四角?)フラップ
なるほどL–2Bに似ていますね。
左袖ポケット
中に細長いポケットが!
このポケット上部には、ダットファスナーで開閉するポケットがあって、中にコード(紐)が入っていました。
用途はなんでしょう?
袖ニット
テンションはややきつめです。
首ニット
腰ニット
袖ポケットジッパー
無刻印で、ピカピカの黒染め
メインジッパーも同様です。
各ジッパーの生地はグレイです。
前面裏側(ライナー装着時)
背面裏側(ライナー装着時)
ライナーのタグ
ジャケットよりやや省略
ライナー前面裏側
グレイで薄く硬い毛具のような生地
でも前身頃や脇下のオレンジ部分は薄い生地です。
これなら、保温力が低下するのでは?
動き易さを重視?
ライナー背面裏側
イタリアの国籍パッチ
軟質プラスティック(又は硬質ゴム?)製
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3 その特徴とは?
シェルは、ダークグリーンの難燃繊維製のツイルです。
この色は、これまでのイタリア軍に無かったカラーですね。
ライニングはオレンジの難燃繊維で目の荒い独特の織り方です。
(通気性重視なのかも。)
ライナーはボタンで取り付けるタイプで、薄い毛布のような生地です
デザインは、アメリカ軍のL–2Bを参考にしていて、襟、袖、腰にニット、前身頃裾に三角(変形四辺形?)のフラップがあります。
ニットのテンションが強いですが柔らかく着用は、無問題です。
全体的な縫製は、イタリア軍物にしては丁寧かつ正確で、意外でした。
もしかしたら製造は他国なのかもしれませんね。
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 イタリア
・契約会社 イタリア
・製造会社 〃
・材 質 アラミド
(難燃繊維)
・表記サイズ PL(104?)
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約65センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約57センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 沖縄の専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
購入した時に、イタリア製のL–2Bなら、アメリカ軍のモデルに輪をかけてカッコイイデザインになってるだろう!…と期待しました!
(なんてったってアイド…いえいえ、ファッションの国イタリアですからね!)
ところが実際に着用してみると、少々ダサいジャケットでした。
(着用したのが日本人とか中年とかメタボとかいう以前の問題ですよ!)
アメリカ軍のL–2Bとは似て非なる物でした。
印象的には、1980年代の中国でコピーされたL–2Bと言ったところでしょうか?
購入したものの、タンスの肥やし化させていました。
このセンスは、おそらく賛否両論でしょう!
ただフライトジャケットコレクターは、避けて通れない道なので入手するべきだとは思いますが…。
敢えて初心者が(ましてや一般の方が)購入するべきものではないようです。
幸か不幸か、10年くらい前から、パタっと無くなりました。
今はオークションで時々見かける程度ですね。
今回のモデルも、後日オークションへ出品する予定です。
(探していた方は気長にお待ちいただければ、或いは入手可能かもしれませんよ!)
今回は比較的新しい、でも今ひとつカッコよくないイタリア軍のフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20211119更新)
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参考:他の大戦後イタリア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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