今回は、1990年代のイギリス軍特殊部隊用ナイフを分析します。
以前分析したエマージェンシーナイフ同様、SAS隊員用とされていますね。
諸外国にはないデザインと頑丈な造りが特徴です。
シースはありませんがデッドストックですよ!
目次
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1 イギリス軍特殊部隊用ナイフ(SASナイフ・ヘビーウエイト)とは?
他国を植民地とするために、多くの戦争をしてきたイギリスには、昔から使用されている伝統的な武器がありますね。
特にナイフなどの刀剣類の種類は、とても多いのが特徴です。
中でもフェアバーン・サイクスナイフは、両刃で対人用としては効果的なことで有名ですね。
(軽量で鋭いこのナイフは、多くの国の特殊部隊装備に影響を与えたことでも有名です。)
フェアバーン・サイクスナイフ
(コマンドナイフ)
おそら現代のイギリス軍も、実戦ではこのナイフの現代版を個人で使用している兵士がいるかもしれませんね。
しかし現代のイギリス軍特殊部隊には、全く性質の異なるナイフが支給されていますよ。
今回のモデルは、上述のフェアバーン・サイクスナイフよりも大きく重いのが特徴です。
この造りを見ていると、別の用途を垣間見ることができますね。🤔
さてさて、それはどんなユーティリティーナイフなのでしょうか?
今回はイギリス軍装備マニアのみならず、屋外でも使用できるヘビーデューティーなナイフをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
左側面
とてもシンプルなデザインですね。
右側面
ブレード
幅広で肉厚です。
反射防止のパーカライジング(リン酸塩処理)されていますね。
よく見ると前側が幅広ですね。
峰側には何もありません。
単純なブレードですね。
ブレードは殆ど先端まで同じ厚みです。
強度は十分ですね。
(あれ?ピントが背景に!)
ポイント付近
デッドストックですが軽い傷があります。😅
クロスガード
小さいタイプですね。
ブレードとクロスガードの隙間は防水処理されていません。
ハンドルはクロスガード付近が削られていますね。
クロスガードとブレードは溶接されていますね。
ハンドルはウッドをリベットで留めています。
普通の分解手入れは不可能ですね。
1993年度契約品です。
ブロードアローが渋いですね。
ブレードがハンドル内まで伸びている「フル・タング式」ですね。
そのため全体的に重量があります。
リベットは銅製。
ハンドルエンド部は下に垂れ下がっていて、コードを通すホールあり。
ハンドルはブレードより僅かに大きく、これが横方向の滑り止めになっています。
各部は豪快な仕上げですね。
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3 その特徴とは?
ブレードは幅広肉厚で、厚みが6mmもある丈夫なタイプです。
ハンドルの末端までブレードと同じ厚みの鋼材が伸びているフルタング式。
ブレードの種類としてはマチェットタイプで、両面から刃に向かって削られているスカンドグラインドですね。
ハンドル部分も含めて、全てパーカライジング(リン酸塩処理)されています。
(艶消しが用途の一端を表していますね。)
ハンドルは木製でエンド部にストッパーが付いています。
(これで強く振り下ろしても手からスッポ抜けることが少ないですね。)
面白いのはブレードとクロスガードが溶接されていて、ハンドルがコッパー(銅)のリベットで留められているところですね。
すぐには分解できないところが特徴です。
(逆に頑丈な造りでもあります。)
全体的な造りは、有名なメーカーの高級ナイフに比べると少々雑ですが、量産品の官給品にしては丁寧な造りです。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1990年代
製造場所 イギリス
契約会社 イギリス
製造会社 〃
材 質 カーボン
スティール
ウッド
コッパー
各部のサイズ(平置)
全長 約310mm
全幅 約63mm
ブレード長 約173mm
ブレード厚 約6mm
ハンドル長 約130mm
ハンドル厚 約28mm
重量 約560g
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは、例えばアメリカ軍のパイロット・サバイバルナイフのように数種類の機能を付加されてはいません。
でも屋外でサバイバル活動をする場合は、重量もあって意外に使えるナイフかもしれませんね。
アメリカ軍特殊部隊グリーンベレーでは、「軽量で鋭いナイフ」と「大きく重いナイフ」の二種類を所持することが推奨されていました。
対人用とサバイバル活動用ということなのでしょうか?🤔
今回のモデルは、ナイフとしては重量があり、手に持って振り下ろせば鉈(なた)のような使い方ができそうですよ。
それはともかく、一頃イギリス軍に強いミリタリーショップでは普通に在庫していたこのナイフも、現在では品薄ですね。
官給品はおろか、そっくりのモデル品(PX品?)も見掛けなくなりました。
入手は困難なようです。
また国内のオークションでも久しく見ていない状況ですね。
探しているあなたは、有名ミリタリーショップに問い合わせてみるか、海外のオークションを当たってみましょう。
私は、専用のシースと、ハンドルがブラックマイカルタのモデルを探してみたいと思います。
今回は、イギリス軍特殊部隊用の重く頑丈なナイフを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20231119更新)
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参考:SASも使用しているエマージェンシーナイフに関する記事はこちらです。⬇︎
他のミリタリーナイフ等に関する記事はこちらです。⬇︎
イギリス軍SAS装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のイギリス軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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