今回は、2000年代の航空自衛隊ユーティリティージャケットを分析します。
航空自衛隊では「簡易ジャンパー」とか「簡易服」と呼ばれていますね。
でも今回のモデルは少々訳あり品です。
中古ですが程度は極上ですよ!
目次
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1 航空自衛隊ユーティリティージャケット(簡易ジャンパー・BX品)とは?
私の記憶が確かなら、1990年代に突如としてBXで販売が開始された簡易ジャンパー。
それまで、作業服の上に着るMA–1型のジャンパーは官給品、BX品とも存在していましたが、制服専用のジャンパーはありませんでした。
その頃、アメリカ軍などでは制服を補佐する各種ジャケットがPXで販売されていましたね。
(官給品もありました。)
私も羨ましく思っていたところ、なんと航空自衛隊でも販売開始!
いやー、嬉しかったですね。
正式な行事などには使用できませんでしたが、制服に準じた扱いであったため、隊員は通勤や普段の勤務(制服着用時)用にと私費で購入して使用していましたよ。
(官給品ではありません。)
私も購入を計画していましたが、その価格には二の足を踏みましたね。
アメリカ軍では、同様のジャケットが数千円で入手できるのに、航空自衛隊の簡易ジャンパーは2万円くらいしたのですから…。
でも、待てば海路の日和あり…何故か簡易ジャンパーのシェルが濃い色に変更されたため、古いモデルが安く販売されることになりました。
(業者さんとしては、在庫を抱えたくなかったのでしょうね。)
そうしてやっと購入できたのが今回のモデルです。
(因みに当時は、新・旧簡易ジャンパーが混在していた時期だったので、問題なく使用できましたよ。)
制服のジャケットを着なくても良かったので本当に重宝しました。
さてさて、それはどんな簡易ジャンパーなのでしょうか?
今回は、航空自衛隊装備マニアのみならず、この季節以降に使えるお洒落なジャケットをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 航空自衛隊ユーティリティージャケットの全体及び細部写真
前面
肩パッチ、ニットとシェルの色調が違うので、2トーンに見えます。
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
前合わせはジッパーのみ。
ライナータグ
うなじのサイズタグ
エポレットはテーパーなしのクサビ型。
肩には合成皮革(バックスキン)のパッチあり。
腰ポケット
オープンタイプで内側の生地はグレイのコットン製
袖
テーパーが付いています。
袖ニット
硬さのある化繊です。
腰ニット
左袖の航空自衛隊パッチ
背中のアクションプリーツ
ライナーのポケット
マジックテープで開閉
ライナー装着は前見頃から首の後ろを周るジッパーで。
ジッパー
勿論「YKK」
ライナーなしの状態
前面裏側
左胸ポケットはマジックテープで開閉
両肩のライナー取り付け用ループに注意!
背面裏側
透けて見える白いラインは、左右のアクションプリーツにテンションを与えるゴムテープ。
航空自衛隊制服に使用されているボタン。
ライナー
前面裏側
両肩にはジャケットに取り付けるためのボタンあり。
両肩付近のライナー取り付け状況
このボタンがあるので、ジャケットの中でライナーがねじれたりすることが少ないですね。
背面裏側
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3 その特徴とは?
シェルは、ダークブルーグレイのポリエステル・ツイルで、とても肌触りが良いです。
ほぼ前面にライトブルーのライ二イングがあり、加えてジッパーでベスト型のキルティング・ライナーを装着できますよ。
(ライニングとライナーもポリエステルです。)
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2、内ポケットで、ライナーにも内ポケットがあります。
背中にはアクションプリーツがあって、腕を動かしやすいですよ。
面白いのは、肩に合成皮革のパッチがあるところですね。
今回のモデルは、そのパッチがシェルより濃い色調なのですが、新型は同じ色調になっています。
(各ニットも同様ですね。この辺りが識別点になります。)
袖と裾にはニットを配していますが、ポリエステル製でアメリカ軍の各種ニットより丈夫ですね。
全体的な縫製は、ジャケットは正確かつ丁寧ですが、ライナーはやや雑なところがあります。
書き忘れていましたが、シェル・ライナーとも家庭の洗濯機で丸洗いできますよ。
(これは便利ですね。)
4 製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・材 質 ポリエステル
コットン
・表記サイズ 2
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約63センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約60センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 東京の専門店
・入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
じつは、今回のジャケットは製造業者が各部のカラーを間違えて製造したものでした。
それで仕方なくネットで販売していたものをさらにお安く購入しました。
一種の訳あり品ですが、問題なく使用できましたよ。
ただ、あまり防風や保温を意識した設計ではなく、冬にTシャツ+カッターシャツの上に着用すると、ライナー付きでも予想以上に寒いです。
また、バイクでは風が通るので冬は何かしら工夫が必要ですね。
でも秋や春なら問題は少ないですよ。
この訳ありジャケットは、じつは現在でも販売されていて(しかもさらにお安くなって)います。
(勿論新型も販売されていますよ!)
大手通販サイトでも取り扱っていて、いつでも誰でも購入できますよ。
場合によっては、袖の航空自衛隊パッチがあるので敬遠される方もいるかもしれませんが、不必要なら購入後取り外せば無問題ですね。
カラーもブルー系なので、コーディネートし易いのも魅力です。
普段着に、ファッションのベースにおすすめですよ。
(ただし悪用厳禁です。くれぐれも現役の隊員さんに迷惑を掛けないよう、よろしくお願いします!)
今回は、航空自衛隊の訳ありユーティリティージャケットを分析しました。
いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
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参考:各国の同系列ユーティリティージャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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