こんにちは!
今回は、1940年代のドイツ武装親衛隊迷彩スモックのモデル品を分析します。
私の記憶が確かなら、国産の高級モデル品迷彩スモックとしては、一番最初に製造されたものだと認識しています。
当時はその完成度と価格に驚きました!
(懐かしいですね!)
残念ポイントもありますが、程度は極上品ですよ!
目次
- 1 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)とは?
- 2 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の全体及び細部写真
- 3 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の特徴とは?
- 4 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)まとめ
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1 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)とは?
そのバリエーションの多さと、効果的な迷彩パターンで世界的にも有名かつ人気のあるドイツ武装親衛隊迷彩スモック。
バブル期には、当時の官給品が軽自動車並みの価格で取引されていましたね。
(勿論、買えませんでしたが😎)
ちょうど1980年代に、日本でも本格的なアクションのモデルガンやエアガン(ともにトイガン)が発売されたこともあって、サバイバルゲームやヒストリカルゲーム(一種のコスプレ)がブームになりましたね。
でも、ドイツ軍マニア(特に武装親衛隊マニア)は少々辛い立場でした。
というのも有名な武装親衛隊の迷彩スモックは、官給品は高価で買えず、それよりも安価ではあるけどできが良くないアメリカ製の製品。
もしくは官給品に忠実ですが、極端に数の少ないドイツ製しかありませんでした。
(私の記憶が確かなら…。)
加えて、いずれもサイズが大きかったのも難点でしたね。
そんな状況に一石を投じたのが、当時のあるメーカーでした。
なんと突如として(?)武装親衛隊の迷彩スモック…のみならず、防寒アノラックやツェルとバーン(テント)を素に製造したジャケットなどを次々モデル化(しかも日本人サイズで…。)したのです。
当時のマニアは、両手をあげて歓迎しました。
いやー嬉しかったですね。(勿論、これも当時は買えなかったですが…😞)
思えば、この作品(商品ではなく)以降、忠実なモデル品が国内でも製造されるようになっていきました。
そういう意味では記念的なモデルですね。
さてさて、それはどんなモデル品の武装親衛隊迷彩スモックなのでしょうか?
今回は、ドイツ軍ファンベテランのみならず、若い迷彩服コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の全体及び細部写真
春夏側前面
今見ても美しい迷彩ですね。
でも、本当はこのパターンはツェルトバーン(テント)がメインのパターンでした。
春夏側背面
秋冬側前面
春夏側に比べて、秋冬型は少々疑問の残る配色ですね。
(こんなカラーもあったかもしれませんが。)
秋冬側背面
胸まわりレイアウト
両肩他に偽装用ループが縫い付けられているⅢ型スモックをモデル化しています。
前合わせは紐のみです。
生地をアップで見ると、プリントが擦れて使い込まれたような感じになっていますね。
(最初からこうでしたよ。)
腰ポケット
アルミ製のボタンで開閉
(ボタンは全て腐蝕しています。)
手首にはゴムが内蔵されています。
(一週分あります。)
脇の通気孔も再現!
背中のループ
偽装用ループは、当然両面にあります。
秋冬側は袖や裾に春夏側が回り込んでいますね。
(官給品どおりです。)
前身頃も春夏生地が用いられています。
ポケット内側生地
このモデルは明るいカーキのHBTでした。
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3 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地の裏表にパターンがプリントされています。
配色は、春夏側がブラウン、濃淡2色のグリーン、チャコールグレイ(またはブラックグリーン)で斑点や広葉樹の葉のようなパターンを描いています。
一方秋冬側は、濃淡4色のブラウンで、春夏側と同じようなパターンを描いています。
今回のモデルは、最初から使い込まれて褪色したような色調なのが特徴ですね。
生地は、コットン平織で薄く軽量です。
この生地の両面に、迷彩色をプリントするのは難しい技術が必要なので、メーカーは苦労したのではと推測できます。
デザインは、いわゆるⅢ型のスモックを忠実に再現されていますね。
構成は、襟、エポレットなし、腰ポケット×2で、完全リバーシブルになっています。
また、肩や背中には偽装用の枝などを取り付けるループが3本セットでいくつか縫い付けられています。
あくまで制服の上に着用する、簡易衣料品ですね。
全体的な縫製は、丁寧で正確なのです。
でも当時の官給品とは雰囲気が少々違いますね。
(将校用(?)の丁寧な仕立て…といった感じです。)
官給品迷彩スモックは、サイズがとても大きいのですが、今回のモデルは違和感なく日本人サイズに仕立てられていますよ。
4 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 日本
・契約会社 日本
・製造会社 〃
・表記サイズ なし
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約76センチ
肩幅 約57センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約57センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 民生品
・入手場所 愛知の専門店
・入手難易度 4(極めて困難)
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5 ドイツ武装親衛隊迷彩スモック(伝説の国産高級モデル品)まとめ
今回のモデルは、発売後数十年経ってから、さる専門店で中古品として入手したものです。
発売当時は大人気だったこの迷彩スモックも、現在では何かと問題点も見つかり、大切に保管していたオーナーも、ついに手放したようですね。
発見したのは偶然ですが、ずっと探していたアイテムだったので即購入してみました。
(当時の販売価格の1/10くらいでしたよ。)
最近のアメリカ製高品質迷彩スモックの再現度には少々及ばぬものの、今回のモデルが傑作であることを確認できて良かったです。
なんか憧れていた女性と再会できた…そんな感じですね。
大切にしたいです。
ところで、今回のモデルを含む当時の同社武装親衛隊アイテムは、現在「絶滅危惧種」化していて、オークションなどでも、全く見掛けません。
もしあなたが探しているなら、奇跡を信じるしかなさそうです。
でも、日本のミリタリー界に革命を起こしたとも言えるモデル品を、ぜひあなたも入手して欲しいですね。
あなたも「温故知新」を体感してみてください!
今回は、国産高級モデル品のドイツ武装親衛隊迷彩スモックを分析しました。
次回は、航空自衛隊の古い作業服を分析します。
お楽しみに!
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参考:これまで分析したドイツ武装親衛隊迷彩スモックのモデル品はこちらです。⬇︎
官給品(かもしれない)ドイツ武装親衛隊迷彩スモックはこちらです。⬇︎
近年製造された現用ドイツ軍のフレック迷彩生地のスモックはこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました!
Staying warm pic.twitter.com/i7IzSDN1kP
— Aww Cats (@AwwCatsOfficial) 2021年3月20日
最初卵を温めているのかと思いました!
やはり、ニャンコにとって「暖かい」は正義なのですね。😍
でもなんでニワトリさんは、じっと温めてたんだろう?🤔
読んでいただき、ありがとうございました。
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