今回は、1960年代の旧チェコスロバキア軍迷彩服を分析します。
初めて見る方には、ちょっとインパクトが大きいかもしれません。
でも、歴とした当時の官給品ですね。
中古ですが、殆ど着用感のない極上品ですよ!
目次
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1 旧チェコスロバキア陸軍迷彩ジャケット(Vz60・サラマンダー迷彩)とは?
現在では分離していますが、以前チェコとスロバキアは、チェコスロバキアという一つの国でした。
この迷彩服は、その分離する前の時代に開発されたのものになります。
第二次大戦中から、優秀な兵器を作る事で有名なチェコスロバキア。
でも採用した迷彩服は、他に類を見ない迷彩パターンが多いですね。
今回のモデルは、言わば「黄色い衝撃」とも言える独特の配色が特徴です。
これまで分析した各国の迷彩服の中でも、見た目に大きなインパクトのあるものがありました。
例えば、トルコ軍の迷彩服は「青い衝撃」、スイスやオマーン軍の迷彩服は「赤い衝撃」でしたね。
今回のモデルは、それらに勝るとも劣らないユニークなものになっていますよ!
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、旧チェコスロバキア軍装備品マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう。
2 全体及び細部写真です!
前面
目にも鮮やかな…という表現がピッタリの迷彩ですね。
背面
前面裏側
見えにくいですが、同じ規格のフラップ付きスラッシュポケットが、左胸、左右の腰に合計3つ設けられています。
背面裏側
前合わせはボタンのみ。でも完璧な防風対策が施されています。
こんな風に二重のフラップがありますよ。
ボタンホールはODの生地で補強されています。
右胸ポケット 2個のボタンで開閉
鎖骨辺りには、偽装用ループが。
ポケットの中もODの生地(ヘリンボーン)
袖口はボタンで絞りを調整可能
内側にもゴムを内蔵し、ボタンで開閉する別の袖が。
防風対策は万全ですね。もしかして…?
右後ろ腰ポケット
2個のダットファスナーで開閉しますが、現時点では錆び付いていて固着してます。
鉄製なんですね。
背中にあるボタン
用途は、皆さんならご存知ですよね。
肘には樽型の補強布が。
内側ポケットのスタンプ
剣が交差するのがチェコスロバキアのマークです。
サイズ表記が修正されていますね。
その裏側にある手書きとスタンプの番号
フード内側
うなじのループと、フード固定用ループ
ウエストのドローテープ
ウエスト周りは、ゴム入りOD布で外気を遮断することができます。
(アメリカ軍のECWCSパーカー初期型みたいですね。)
内ポケットはそれぞれ角度が付いています。
フードは縁にゴムを内蔵 2個のボタンで開閉
前合わせ大きなボタン
ポケット用ボタンは、はふた回りくらい小さいサイズです。
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3 その特徴とは?
まず迷彩です。
ホワイトの生地にレモンイエロー、オレンジイエロー、オレンジ、グリーン、ブラックバイオレットで、破片や雲形のような模様と一部斑点を描いています。
およそ軍装備品とは思えない迷彩ですね。
ひまわり畑で効果を発揮しそうなイメージがあります。
生地は厚手のコットンツイルで、丈夫で防風性能が高そうですね。
あまり着用されていないのか、現時点ではゴワゴワで少々硬いです。
デザインも独特で、表面にポケットは少ないのですが、なんと内ポケットが3つも準備されていますよ。
いずれもスラッシュポケットといのも面白いですね。
…ということは、シェルとライニングの狭間にポケットがあることになります。
また腰には外気を遮断するためのゴム入り布が準備されていますよ。
袖もそうですが、この準備万端の防風防寒対策は、もしかしてこのジャケットは空挺用でしょうか?
確か、一般兵科用のジャケットもコレクションしているはずなので、後日比べてみたいと思います。
4 製造とサイズのデータ
・製造年又は契約年度 1961年
・製造場所 旧チェコスロバキア
・契約会社 旧チェコスロバキア
・製造会社 〃
・材 質 コットン
・表記サイズ 3(2A)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約78センチ
肩幅 約49センチ
身幅 約63センチ
袖丈 約63センチ
・状 態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手方法 大阪専門店
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
実は大好きな迷彩です。
伝説の特撮「ウルトラマン」で初めてウルトラマンを倒した怪獣(宇宙恐竜?)ゼットンの胸の色に迷彩が似ているので、一人で「ゼットン迷彩」と呼んでいます。
この迷彩服を初めて店舗で見た時のインパクトは強烈で、一目惚れしてしまいました。
(変態ではありません。)
これをサバイバルゲームで使用している方はいらしゃるのでしょうか?
おそらく、フィールドでこの迷彩を見たら、相手方の動作が固まってしまうのではないでしょうか?
それはオーバーでも、撃つのに一瞬躊躇するかもしれませんね
一説によると、イノシシやシカさんは、色の識別ができないとか?
この迷彩が人間には見えて動物には「なんかいるけど何かわからないね。」的な効果を発揮するなら、狩猟や野鳥観測での使用が期待できそうですね。
(使用する場合は、自己責任でお願いします。)
でも、この迷彩はどちらかというと、シティーユースで使い道がありそうですよ。
おそらく着用している人が居ないので、個性が発揮できそうですね。
勿論、亡国のこの迷彩服も絶滅危惧種です。
見つけたら全力で保護してあげましょう!
今回は、旧チェコスロバキアのビビットで素敵な迷彩服を紹介しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20211223更新)
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参考:チェコスロバキア迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
他の衝撃的迷彩服の記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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