今回は、2000年代のウクライナ陸軍防寒迷彩ジャケットを分析します。
通常の戦闘服なら、少ないながらも見かけることがありますが、防寒着はとても珍しいですね。
しかも今回は専用のライナーも付いていますよ。
迷彩は、あなたの大好きなあのパターンです!
中古品ですが、程度は良好です!
目次
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1 ウクライナ陸軍防寒迷彩ジャケット(ブタン迷彩)とは?
旧ソ連時代に開発され、ロシアやウクライナでも使用されたブタン迷彩。
なかなか素敵な迷彩なので、日本でもファンが多いですね。
旧ソ連やロシアの映画でも、よく出演する迷彩でもあります。
ただし、その多くは通常の戦闘服でしたね。
今回のモデルは、その戦闘服の上に着用する防寒着になります。
私も初めて見たアイテムで、シェル(外皮)はともかく、ライナーは重厚な作りで驚きました。
さてさて、それはどんな防寒迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、ウクライナ軍マニアのみならず、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
全面にオリーブグリーンの薄いコットンでライニングがあります。
内ポケットはありません。
背面裏側
前合わせはボタンですが三重になっています。
データスタンプ
2001年度契約品です。
エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
胸スラッシュポケット
2個のボタンで開閉
腰スラッシュポケット
こちらも2個のボタンで開閉
袖ポケット
左右にあります。
マジックテープで開閉。
袖はテーパーがついた単純な筒です。
襟は独特の形状で、マジックテープでタートルネックにできます。
そして襟の中には、ナイロン製のフードがありました。
迷彩の色調がやや違っていますね。
左胸ポケットには、ホルスターが内蔵されていますが…ポケット口は前身頃のストームフラップにあります。
ポケット内生地は人工皮革製で、中にランヤード(紐)が装備されていました。
前身頃裏側には、ライナー装着用のボタンあり。
例によって用途不明の紐が。
裾のドローコードも見えます。
袖の内側にはライナー用のボタンループがありました。
背面左右にはベルトループがありました。
珍しいですね。
ライナー
前面
背面
前面裏側
袖と胴体の生地に色調差あり。
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
ジッパーは上下から開くダブルジッパー。
生地は分厚いフェルトのような毛布のようなガサガサした生地で、硬く意外に重量があります。
データスタンプ
内ポケット
ボタンで開閉
襟はニットで、立てたりタートルネックにできます。
ジッパーの生地は一部が迷彩です。
裾内側の紙タグ
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグリーンをベースに、ブラウンとブラックグリーンでアメーバや雲型を描いています。
迷彩パターンは、まごうかたなきブタン迷彩なのですが、旧ソ連時代のものとは少々違っていますね。
私が発見したウクライナ軍のブタン迷彩識別点は、ライトグリーンの部分にブラックグリーンの斑点が1個もしくは2個あるところです。
これは旧ソ連軍や後のロシア軍には見られないパターンですね。
(まだ調査中なので、今後も変わるかもしれませんが…。)
シェルの生地は、やや粗末なコットンツイルです。
今回のモデルは、防寒着なので全面に渡って薄いコットンのライニングがありますよ。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×3、腰ポケット×2、袖ポケット×2ですが、胸ポケットの一つはホルスター(拳銃入れ)になっています。
また、今回のモデルは奇跡的にライナーが付属していました。
硬く重い毛布またはフェルトのような生地で、装着するとかなりの重量になります。
前身頃が専用のジッパーで開閉できますので、単体でも着用できるのが特徴ですね。
襟のニットとも相まって、防風、防寒性能は高いと思いますが、腕の曲げ伸ばしすら抵抗のある生地の硬さに、少々閉口してしまいますね。
でも、裏返すと昔のマテリアルで作った最善のライナーと言えそうです。
また、この硬いライナーの生地を縫製する能力も侮れませんね。
ただ、全体的な縫製は、やはりやや雑で、ライナーはともかくシェルはやや強度が足りない印象があります。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2001年代
製造場所 ウクライナ
契約会社 ウクライナ
製造会社 〃
材 質 コットン
ウール
表記サイズ 52-4
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約81cm
肩幅 約52cm
身幅 約67cm
袖丈 約61cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
実際に着用してみると、第一印象はやはり…重い!…でした。
これを着て武器持って背のう背負って戦場を走り回るのは、超人的な体力が必要です。
(でも、もしかしたら朝鮮戦争時代の中国軍防寒着のように。.30カービン弾や拳銃弾くらいなら、ライナーで止められるかも?😎)
しかし風は通さないですし、首も暖かいので静止間では問題なく使用できそうですよ。
あまり動かない真冬の無雪地帯における野鳥観測などには、辛うじて使えそうです。
ただ今回のモデルも品薄で、2020年現在では「絶滅危惧種」入りしているようですね。
元々ウクライナ軍が近代化を進める過程の装備なので数が少ない上に、取り扱いが難しいのも原因かもしれませんね。
(ライナーの重さに敬遠されたり、持て余したり…。)
今回のモデルは、市中でもネットでもまず見かけることはありませんが、もし見つけて程度が良ければ積極的に保護してあげましょう!
私はサイズ50のデッドストック上下を探してみたいと思います。
今回は、珍しいウクライナ軍ブタン迷彩の防寒ジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231126更新)
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参考:他のウクライナ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
旧ソ連/ロシア系のブタン迷彩装備はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見かけた動物園の風景です。
おはようございます!#ベンガルトラ たちは、変わり果てた水桶に興味深々✨✨
— 須坂市動物園【公式】 (@suzakazoo) 2020年9月23日
なんじゃこりゃ?🐯
と思っているよーにみえますね🤔
本日も9時より開園致します。
ご来園お待ちしております。#須坂市動物園 pic.twitter.com/AdmkW5dovj
勿論トラさんもネコ科なので、おもちゃに対する挙動は一般的なニャンコと似てますね。
こんな感じなら、もしかして人間とも仲良くなれるのでは?…なんて思ってしまいます。
(チュール一箱くらいでどうでしょう?)
いつかどこかで友達になりたいです。
(一緒にお昼寝したい💕)
読んでいただき、ありがとうございました。
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