いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーグッズのブログです。集めたミリタリーグッズを豊富な写真でゆっくり公開中!初心者コレクターの疑問点を解消します!

【ウクライナの軍服】陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)とは? 0524 🇺🇦 ミリタリー

こんにちは!

今回は、ウクライナ軍の防寒ジャケットを分析します。

通常の戦闘服なら、少ないながらも見かけることがありますが、防寒着はとても珍しいですね。

しかも今回はライナーも付いていますよ。

迷彩は、あなたの大好きなあのパターンです!

   目次

スポンサーリンク 

 

スポンサーリンク

1  ウクライナ陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)とは?

旧ソ連時代に開発され、ロシアやウクライナでも使用されたブタン迷彩。

なかなか素敵な迷彩なので、日本でもファンが多いですね。

 

旧ソ連やロシアの映画でも、よく出演する迷彩でもあります。

 

ただし、その多くは通常の戦闘服でしたね。

 

今回のモデルは、その戦闘服の上に着用する防寒着になります。

 

私も初めて見たアイテムで、シェル(外皮)はともかく、ライナーは重厚な作りで驚きました。

 

さてさて、それはどんな迷彩ジャケットなのでしょうか?

今回は、ウクライナ軍マニアのみならず、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  ウクライナ陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)の全体及び細部写真

前面

f:id:akmuzifal6489:20200924120603j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20200924120424j:image

 

前面裏側

全面にオリーブグリーンの薄いコットンでライニングがあります。

内ポケットはありません。
f:id:akmuzifal6489:20200924120416j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20200924120550j:image

 

前合わせはボタンですが三重になっています。
f:id:akmuzifal6489:20200924120644j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120357j:image

 

データスタンプ

2001年度契約品です。

f:id:akmuzifal6489:20200924120521j:image


エポレットはテーパーなしのクサビ型です。
f:id:akmuzifal6489:20200924120248j:image

 

胸スラッシュポケット

2個のボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200924120612j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120621j:image

 

腰スラッシュポケット

こちらも2個のボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200924120301j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120309j:image

 

袖ポケット

左右にあります。

マジックテープで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200924120527j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120451j:image

 

袖はテーパーがついた単純な筒です。
f:id:akmuzifal6489:20200924120707j:image

 

襟は独特の形状で、マジックテープでタートルネックにできます。

f:id:akmuzifal6489:20200925001710j:image

 

そして襟の中には、ナイロン製のフードがありました。

迷彩の色調がやや違っていますね。
f:id:akmuzifal6489:20200924120556j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120322j:image

 

左胸ポケットには、ホルスターが内蔵されて居ますが…

ポケット口は前身頃のストームフラップにあります。

ポケット内生地は人工皮革でランヤード(紐)が装備されていました。
f:id:akmuzifal6489:20200924120240j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924121550j:image

 

前身頃裏側には、ライナー装着用のボタンあり。
f:id:akmuzifal6489:20200924120535j:image

 

例によって用途不明の紐が。

裾のドローコードも見えます。
f:id:akmuzifal6489:20200924120350j:image

 

袖の内側にはライナー用のボタンループがありました。
f:id:akmuzifal6489:20200924120542j:image

 

背面左右にはベルトループがあります。

珍しいですね。
f:id:akmuzifal6489:20200924120700j:image

 

ライナー

前面

f:id:akmuzifal6489:20200924120651j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20200924120505j:image

 

前面裏側

袖と胴体の生地に色調差あり。
f:id:akmuzifal6489:20200924120457j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20200924120253j:image

 

前合わせはジッパーとボタンです。

ジッパーは上下から開くダブルジッパーで、この時期のロシア軍装備としてはめずらしですね。

生地は分厚いフェルトのような毛布のようなガサガサした生地で、硬く意外に重量があります。

 

f:id:akmuzifal6489:20200924120330j:image

 

データスタンプ
f:id:akmuzifal6489:20200924120629j:image

 

内ポケット

ボタンで開閉
f:id:akmuzifal6489:20200924120339j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120408j:image

 

襟はニットで、立てたりタートルネックにできます。
f:id:akmuzifal6489:20200924120443j:imagef:id:akmuzifal6489:20200924120433j:image

 

ジッパーの生地は一部が迷彩です。
f:id:akmuzifal6489:20200924120638j:image

 

裾内側の紙タグ
f:id:akmuzifal6489:20200924120315j:image

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

3  ウクライナ陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)の特徴とは?

迷彩は、ライトグリーンをベースに、ブラウンとブラックグリーンでアメーバや雲型を描いています。

 

迷彩パターンは、まごうかたなきブタン迷彩なのですが、旧ソ連時代のものとは少々違っていますね。

 

私が発見したロシア軍のブタン迷彩識別点は、ライトグリーンの部分にブラックグリーンの斑点が1個もしくは2個ある部分があるところです。

 

これは後のウクライナ軍にも見られないパターンですね。

(まだ調査中なので、今後も変わるかもしれませんが…。)

 

シェルの生地は、いつものやや粗末なコットンツイルです。

今回のモデルは、防寒着なので全面に渡って薄いコットンのライニングがありますよ。

 

デザインは、エポレット付き、胸ポケット×3、腰ポケット×2、袖ポケット×2ですが、胸ポケットの一つはホルスター(拳銃入れ)になっています。

 

また、今回のモデルは奇跡的にライナーが付属していました。

 

硬く重い毛布またはフェルトのような生地で、装着するとかなりの重量になります。

前身頃が専用のジッパーで開閉できますので、単体でも着用できます。

 

襟のニットとも相まって、防風、防寒性能は高いと思いますが、腕の曲げ伸ばしすら抵抗のある生地の硬さに、少々閉口してしまいますね。

でも、裏返すと昔のマテリアルで作った最善のライナーと言えそうです。

 

また、この硬いライナーの生地を縫製する能力も侮れませんね。

 

ただ、全体的な縫製は、やはりやや雑で、ライナーはともかくシェルはやや強度が足りない印象があります。 

4  ウクライナ陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)の製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度     2001年代

 ・製造場所                   ウクライナ

 ・契約会社                   ウクライナ

 ・製造会社                      〃

 ・材質                          コットン

           ウール

 ・表記サイズ                52-4

                             (日本人のL〜XL)

 ・各部のサイズ(平置)  

                                    着丈  約81センチ

                                    肩幅  約52センチ

                                    身幅  約67センチ

                                    袖丈  約61センチ

 ・状態                        中古良品

 ・官民区分                 官給品

 ・入手場所                 沖縄の専門店

スポンサーリンク

スポンサーリンク

5  ウクライナ陸軍迷彩防寒ジャケット(ブタン迷彩)まとめ

実際に着用してみると、第一印象はやはり…重い!…でした。

 

これを着て武器持って背のう背負って戦場を走り回るのは、超人的な体力が必要です。

(でも、もしかしたら朝鮮戦争時代の中国軍防寒着のように。.30カービン弾や拳銃弾くらいなら、ライナーで止められるような気がします。😎)

 

しかし風は通さないですし、首も暖かいので静止間では問題なく使用できそうですよ。

 

あまり動かない真冬の無雪地帯における野鳥観測などには、辛うじて使えそうです。

 

ただ今回のモデルも品薄で、2020年現在では「絶滅危惧種」入りしているようですね。

 

元々ウクライナ軍が近代化を進める過程の装備なので数が少ない上に、取り扱いが難しいのも原因かもしれませんね。

(ライナーの重さに敬遠されたり、持て余したり…。)

 

今回のモデルは、市中でもネットでもまず見かけることはありませんが、もし見つけて程度が良ければ積極的に保護してあげましょう!

 

私はサイズ50のデッドストック上下を探してみたいと思います。

 

今回は、珍しいウクライナ軍ブタン迷彩の防寒ジャケットを分析しました。

次回は、ドイツ軍のフライトジャケットを分析します。

お楽しみに!

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

参考:他のウクライナ軍装備はこちらです。⬇︎ 

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

 旧ソ連/ロシア系のブタン迷彩装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

   ✳︎               ✳︎               ✳︎

Twitterで見かけた動物園の風景です。

勿論トラさんもネコ科なので、おもちゃに対する挙動は一般的なニャンコと似てますね。

 

こんな感じなら、もしかして人間とも仲良くなれるのでは?…なんて思ってしまいます。

(チュール一箱くらいでどうでしょう?)

 

いつかどこかで友達になりたいです。

(一緒にお昼寝したい💕)

  

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ

カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ

  • カチューシャ(CV.金元寿子)、ノンナ(CV.上坂すみれ)
  • サウンドトラック
  •  
  • provided courtesy of iTunes