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【旧ソ連の軍服】空軍ブタン迷彩パイロットスーツ(ブタン迷彩・後期型)とは? 0371 USSR ミリタリー

今回は、1990年代の旧ソ連軍物と思われる迷彩パイロットスーツを分析します。

デザインは確かにそうなのですが、細部はかなり手抜きされた製品でした。

旧ソ連崩壊寸前の製品でしょうか?

(今回は、後期型と解釈しました。)

ほとんど使用感のない極上品ですよ!

   目次

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1  旧ソ連空軍ブタン迷彩パイロットスーツ(ブタン迷彩・後期型)とは?

同じパイロットの装備でも、各国によってそのデザインが大きく違っているものがあります。

 

例えば、パイロット用ヘルメット。

 

アメリカは大戦中に布や皮革製の飛行帽を着用していましたが、戦後は頭部保護のため合成樹皮製のヘルメットを導入しました。

 

基になったのは、アメリカンフットボールのヘルメットでしたね。

 

これは直接頭に被る物でした。

 

つまり、これまでにない、全く新しい物を開発して採用したんですね。

 

ところがソ連は全く違っていました。

 

なんと革製の飛行帽の上に、合成樹皮の外殻(シェル)を被るという方式を採用しましたよ。

 

それまでの装備の延長線上に位置するものだったのですね。

 

パイロットスーツにおいても違いがあります。

 

カバーオール(つなぎ)が多いアメリカに対して、ソ連は圧倒的に上下セパレートが多かったですね。

(トイレを考慮したのでしょうか?)

 

今回のモデルは、そんなセパレートスーツのジャケット(上衣)になります。

 

以前にも上下セットのパイロットスーツを分析しましたね。

 

さてさて、以前分析したパイロットスーツと、どう違うのでしょうか?

 

今回は、旧ソ連軍装備マニアのみならず、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

前面

やはり美しい迷彩ですね!

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背面
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前面裏側

ポケットの生地が迷彩生地です。

左胸のポケットは普通で、ホルスターになっていません。

サイズなどのスタンプは一切なしでした。
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背面裏側
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前合わせはジッパーと  ダットファスナー(下端のみ)です。
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胸ポケット

ジッパーはプラスティック製
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ジッパースライダーと  ダットファスナー

ジッパーは無刻印
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裾のサイズ調整タブ

金具は、前回のジャケットと同じです。

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背中のスリットも再現

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袖付け根裏側

補強生地がありません。

よく見ると、迷彩の透け感が胴体生地と袖生地では違っていますね。
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左胸ポケット内側の生地は、一般的な形です。
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3  その特徴とは?

迷彩は、ライトグリーンの生地に、 ブラックグリーンとライトブラウンで、雲、葉、アメーバのようなパターンを描いています。

 

ブタン迷彩の色調やパターンは、何種類かあると聞いていましたが、所有しているものはどれも違うものですね。

 

迷彩慣れしていない旧ソ連軍らしいです。

 

生地はコットンツイルで、肌触りは滑らかです。

(この生地自体は、ロシア軍のものに似ていますよ。)

 

デザインは、以前分析したセパレートパイロットスーツ上下と同じもので、胸にジッパー開閉のポケット、ウエストにサイズ調整タブがあります。

 

でも今回のモデルには左胸ポケット内のホルスター(拳銃入れ)がありませんでした。

 

各部の縫製も、やや手抜き感がありますね。

 

また、サイズなどを示すスタンプやタグはありませんでした。

 

そういえば、迷彩のプリントも、やや雑な所がありましたよ。

 

ソ連末期の製品か、初期ロシア軍のものかもしれませんね。

 

以前分析したパイロットスーツはこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

4  製造とサイズのデータ

・製造又は契約年度 1990年代

・製造場所     旧ソ連

・契約会社     旧ソ連

・製造会社      〃

・材  質     コットン

・表記サイズ    表記なし

         (日本人のL)

・各部のサイズ(平置)

          着丈 約67センチ

          肩幅 約47センチ

          身幅 約58センチ

          袖丈 約62センチ

・状  態     中古極上品

・官民区分     官給品(推定)

・入手場所     大阪の専門店

・入手難易度    3(困難)

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5  まとめ

全体的には、以前分析したモデルに比べて粗製濫造感にあふれていますね。

 

かつての軍事大国も末期は個人装備にすら力を注ぐことができなかったのでしょうか?

 

それとも、本質はこんなものだったのでしょうか?

 

謎が残りますね。

 

ただし、衣類としては軽くなってポケットも使い易くなっています。

(ホルスター兼務モデルは、ポケットに間違ってネジなどを入れてしまうと、取り出すのが大変でした。)

 

耐久性は失われていますが、生地の薄さも手伝って、夏用として使えそうです。

 

迷彩もメリハリが聞いていますので、あらゆるシチュエーションで使用可能だと思いますよ。

 

しかし、旧ソ連時代のブタン迷彩は希少です。

 

大切に保管しておく方が良いようですね。

 

今回のパイロットスーツに関しては、もっとサンプルを入手しつつ、調査を進めたいと思います。

 

今回は、旧ソ連軍(と思われる)迷彩パイロットスーツを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20220102更新)

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参考:旧ソ連軍の他の装備はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

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読んでいただき、ありがとうございました。

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