今回は、2000年代のアメリカ軍ヘリコプターパイロット用ヘルメットを分析します。
ベトナム戦争の頃からの使用されている専用ヘルメットの最新型ですね。
残念ながらモデル品ですが、とても良くできています。
中古品で傷や残念ポイントもありますが、程度は極上ですよ!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ軍ヘリクルーヘルメット(HGU-56P・モデル品)とは?
一説には、ヘリコプターの本格的実戦投入は、朝鮮戦争が最初だとされています。
戦場における負傷兵や物資の輸送が主な任務でした。
(映画「MASH」であなたもご存知ですよね。)
しかし高出力のターボシャフトエンジン(ジェットエンジン)が実用化されると、各種武装を装備した攻撃専用ヘリコプターが実用化されたり、その他のヘリコプターでも武装(ドアガン、ミニガンなどなど)して、用途も大きく拡大されましたね。
そんなヘリコプターのパイロットは、当初戦闘機用と同じヘルメットを着用していましたが、何かと不都合もあって、専用のヘルメットが開発されます。
先行したのはやはりアメリカ軍でした。
そしてベトナム戦争で得た数多くの戦訓により開発されたのが、SPH-4ヘルメットでしたね。
(湾岸戦争以降の戦争映画でも良く登場していますね。例:「戦火の勇気」のメグ・ライアン💕)
アメリカ軍SPH-4ヘリコプターパイロット用ヘルメット
http://www.skylife.co.jp/gentexhelmets.html
その後、SPH-4をさらに進化させたのが、HGU-56Pです。
より軽量化し、遮音性能、対衝撃性能に優れたヘルメットとされていますね。
現在ではアメリカ各軍に加え、沿岸警備隊などにも支給されているようです。
(アメリカの輸出規制品目でもありますね。)
今回のモデルは、そのHGU–56Pを忠実に再現したモデル品になります。
おそらく中共製または台湾製と思われます。
さてさて、それはどんなヘルメットなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍ヘリコプターパイロット装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体形
とても忠実に再現していますね。
今回のモデルは、カラーがODです。
前面
左側面
右側面
背面
前面
スモークバイザー使用時
左側面
スモークバイザー使用時
右側面
スモークバイザー使用時
下面
チンストラップのバックル
バイク用のクイックリリースバックル(ラチェット式)ですね。
ネックバンド
バックルでサイズを調整可能
これで、よりヘルメットが安定しますね。
イヤホン代わりのイヤーパット。
マジックテープで取り外し可能。
チンストラップにはソフトパット付き。
片持ち式のバイザーロック
(下から3段目で固定しています。)
左側:スモークバイザー用
右側:クリアーバイザー用
スモークバイザー
(保護シールが貼られています。)
その内側にクリアーバイザーがあります
(こちらも保護シールが貼られています。)
内装を剥がすと帽体の発泡スチロールが!
(使徒?)
何か刻印がありました。
背面右側の配線用マウント
ダミーです。
バイザーカバー正面上部の配線ガイド
ダミーです。
バイザーカバー正面のNVG(ナイトビジョンゴーグル:暗視眼鏡)マウント装着用の穴
背面左側の配線用穴
専用のマスク
マスクがブラックです。
専用のマスクを装着したところ。
不気味ですね😓
(有名なSF映画に出てきそうです。)
ただ、マスクを取り付けると、安心感が増しますね。
(心理的なもの?)
マスク取り付けシークエンス
ワンタッチで取り付け可能。
バイザー調整のカラクリ
バイザーレールに三つの溝があって、そこに太いピアノ線が入って3段階に調整可能。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
帽体は強化プラスティックですが、官給品のように丈夫ではないようです。
表面は艶消しのODに塗装されていますが、成形色はホワイトですね。
バイザーは、これも官給品どおりクリアーとスモークがあって、それぞれバイザーカバー左右のノブで下ろすことができます。
ただ、バイザー自体の剛性が足りないのか、組み合わせが悪いのか、スモーク側はうまく下ろせません。
(このあたりがモデル品たる所以ですね。)
一方クリアーバイザーの方は、問題が少ないです。
内装もしっかりとした作りで、頭に接する部分はマジックテープで取り外すことができますよ。
(これで洗濯できますね。)
イヤーパッドもマジックテープ留めなので取り外せます。
チンストラップは官給品と大きく違っていて、バイク用のバックルになっていますよ。
(ワンタッチで締め付け、取り外しが可能…でも、惜しいですね。🤔)
ヘルメット各部に、配線ができるような穴やパーツがついていますが、殆どダミーです。
今回のモデルはカラーがODですが、ブラック、グレイ、ホワイトがバリエーションで準備されていますよ!
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 2010年代
製造場所 不明
契約会社 不明
製造会社 〃
材 質 強化プラスティック
ナイロン
発泡スチロール
表記サイズ なし
(日本人のXL)
各部のサイズ 縦 約25cm
横 約27cm
奥行 約30cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 1(容易)
スポンサーリンク
数量限定!!リペアーパーツ HGU56PR 戦闘ヘリパイロット専用 シールドセット
スポンサーリンク
5 まとめ
ヘルメット自体の耐久性などには少々問題があるかもしれませんが、ここまで再現していると嬉しいですね。
特にクリアーとスモークのデュアルバイザーは、日中も夜間も使用できますね。
チンストラップを工夫すれば、映画や演劇でも使用できそうなくらいの再現度が嬉しいです。
またヒストリカルゲームなどにも、カスタム化して使用すると面白いかもしれませんね。
カラーやサイズも各種準備されていて安心ですよ!
パイロットヘルメットコレクションの入門用にいかがでしょうか?
幸い大手通販サイトでも取り扱われていて、いつでも誰でも購入可能です。
また、オークションでは中古品が思わぬ安価で出品されている場合があります。
こちらも覗きながら、購入を決定しましょう!
なお、このヘルメットは日本の安全基準を満たしていません。
くれぐれもバイクなどの命に関わるシチュエーションでは使用しないでくださいね!
今回は、モデル品ながらよく出来たアメリカ軍ヘリコプターパイロット用ヘルメットHGU-55Pを分析しました。
いやーモデル品も、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230315更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:このヘルメット専用のヘルメットバッグに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍ヘリコプター関係装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のパイロット装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
米海軍 HGU-56P ヘリコプター パイロット飛行士 ヘルメット ABS 複製品 黒/バラック
スポンサーリンク