こんにちは!
今回は、アメリカの誇るフライトジャケットを紹介します。
よく似た形の、地上用ジャケットの陰に隠れて、最近めっきり見かけなくなったジャケットですね。
どうやら混同されているようです。
今回は中古品ですが、極上品のフルパッチですよ!
目次
- 1 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)とは?
- 2 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)全体及び細部写真
- 3 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)の特徴とは?
- 4 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)まとめ
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1 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)とは?
それ以前から噂がありましたが、このジャケットが初めて日本メディア(?)に紹介されたのは、1980年代の「PXマガジン」内でした。
一見ノーメックスのMA−1風なのですが、カラーや細部は大きく違っているこのジャケットに、マニアは騒ついたものです。
実際に店舗で見たのは、それから程なくしてでしたが、ここで混乱が起きました。
通称「CVCジャケット」と呼ばれる、戦闘車両乗務員用のジャケットが、このジャケットと同時に入荷してきたからです。
CVCジャケットと今回のモデルは、見た目、重量がそっくりだったので、業者も混同して輸入したようです。
(あるいは、バージョン違いと軽く考えていたのかもしれません。)
確かにそっくりで、違いは背中のスリットのみでしたので無理もありません。
以来、現在まで混乱が続いており、ネットオークションでも誤解されたまま取引されています。
そしてフライトジャケットの方は、年々少なくなっていきましたね。
さてさて、それはどんなジャケットでしょうか?
今回は、アメリカ軍マニアのみならず、フライトジャケットマニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)全体及び細部写真
前面
フルパッチです。
記章から元オーナーがパイロットというのがわかりますね。
この状態で、タグの殆どが見えるのが、CVCジャケットとの相違点です。
(CVCジャケットは、この状態でタグがこんなに見えません。)
背面
CVCジャケットにある背面上部のスリットがありませんね。
前面裏側
寒候期用なので中綿とストームフラップがあります。
背面裏側
ニットも全て不燃性ナイロンです。素晴らしいですね。
ジッパーの生地はブラウンです。
前合わせは、ジッパーのみ。
ポケットフラップはマジックテープで開閉
(初期型はポケットフラップがありません。)
ジッパーのスライダー 「G」の刻印
ポケット容量は、MA−1等より小さいです。
袖のシガレットポケット
スライダーには「 GENERAL 」の刻印!
タグ
最上段の品名に注意
1978年度契約品です。
タグ2
襟はチンストラップでスタンドカラーに。
背中の詰めは、MA−1とよく似ています。
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3 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)の特徴とは?
まず生地の色調ですが、OD(オリーブドラブ)で、海、空軍の同種ジャケット等とは一線を画しています。
生地は、つや消しの不燃性ナイロン(ノーメックス)製で落ち着いていますよ。
袖と腰には、ニット装備ですが、襟はシェルと同じ生地で通常のデザインですね。
ライニングも、中綿も、同じノーメックスでできたもので、分厚いですが比較的軽量で暖かいです。
航空機でも車両でも、作戦中に火災で大火傷を負うことがあるのですが、これを着てれば安心ですね。
ただし、難燃効果は時間とともに効果が半減するという説もあります。
それでも、ナイロンジャケットのように、メラメラと燃え上がって溶けることはないようですね。
全体的な縫製は、雑ですが強度は抜群です。
これもアメリカンスタンダードですね。
4 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ノーメックス
(難燃性ナイロン)
・表記サイズ MR
・各部のサイズ(平置)
着丈 約65センチ
肩幅 約47センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約59センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手方法 ヤフオク
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5 アメリカ陸軍ヘリクルージャケット(寒候期用)まとめ
実際にこのジャケットを着用してみると、軽量で身体にフィットしますね。
そして暖かいです。
着用する兵士の事を、よく考えて作られている印象がありますよ。
CVCジャケットと違い、背中のスリットが無い分、防寒能力はこちらのモデルが高そうですね。
あとノーメックスを使用しているジャケットに共通する問題点として、生地の退色(変色)があります。
(このジャケットやCVCジャケットも、ブラウン系に褪色(変色)してきますよ。)
紫外線に当たると退色が始まりますので、直射日光や蛍光灯に当てないようにしなければなりません。
全体が退色するのではなく、紫外線が当たった所だけ退色するので厄介ですね。
これが管理上問題点です。
もし、不注意で退色してしまった場合は…遠慮なく全面退色させましょう!
別の色になるので、これはこれで美しいかもです。
(無責任!)
ジャケット自体は、単色で、ODも綺麗なので、シティユースにはもってこいですよ。
ただ、圧倒的に入荷数が少ないですね。
入手困難なアイテムと言えます。
(CVCジャケットとの区別が付くマニアは、見つけたら真っ先に購入しているでしょうね!)
探している方は、ネットのオークションやフリマ出品物に注意しましょう。
(中には、多数出回っているCVCジャケットと勘違いして、とても安価で出品している場合がありますよ。)
今回は、あまり知られていないアメリカ軍のフライトジャケットを紹介しました。
次回は、再度ポルトガルの迷彩服を紹介します。
お楽しみに!
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参考:アメリカ軍難燃性パイロット装備はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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