今回は、1940年代のアメリカ陸軍ウール製スリーピングバッグ(シュラフ・寝袋)を分析します。
マニアには有名な装備ですが、一般的に知名度は今ひとつですね。
ロールしていると毛布だと思ってしまうところが問題のようです。
中古品ですが、時代を考えると程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍ウール製スリーピングバッグ(シュラフ・寝袋)とは?
あまり知られていませんが、アメリカ軍はとてもリッチです。
(誰でも知ってるんじゃないの?…と、またまた奥(神)様から華麗なツッコミが!😓)
例えば兵士用のスリーピングバッグ(寝袋)。
なんと大戦中からつい最近(1980年代くらい)まで、フェザー(羽根:一部ダウンも含む)のスリーピングバッグを個人に支給していました!
すごいですね。
単価はいくらなのでしょう?
しかも上記の通常タイプに加えて、いくつか違うタイプのモデルも開発していましたよ。
今回のモデルは、そのうち比較的暖かい地域で使用するスリーピングバッグになります。
なんとウール製ですよ!
災害などで毛布は配られますが、この発想はありませんでしたね。
さてさて、それはどんなスリーピングバッグなのでしょうか?
今回は、第二次大戦中のアメリカ軍装備マニアのみならず、夫婦間のトラブルで車中泊を余儀なくされた経験のあるあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ジッパーは裏側から操作するようになっています。
背面裏側
一部虫食いの穴が開いています。😞
前面上半身
本来ならジッパーとコード(紐)の併用なのですが、コードは最初から紛失していました。😓
開口部表側
縁(ふち)の生地は、明るいカーキのHBT(ヘリンボーンツイル)
開口部裏側
上半身裏側
ジッパー
無刻印です。
当時のフライトジャケットに使用されているタイプですね。
(ダイキャスト製)
ジッパーはお腹の辺りまで。
裏側底部には2本のループあり。
表側には2本のテープが縫い付けられています。
カーキのコットンツイル生地
タグ
1944年度契約品です。
ロールアップの状態表側
とてもコンパクトになります。
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3 その特徴とは?
生地は、濃いカーキのウール製で、やや厚い毛布生地ですね。
(生地の色調が渋くて泣けてきます。)
立体的に裁断した3枚の毛布を縫い合わせています。
前面前合わせにはハーフサイズのジッパーがあって、内側(裏側)から操作するタイプ。
またジッパーが破損した場合でも、コード(紐)を通して使用できるようにハトメも準備されていますね。
足下には2本のテープがあって、スリーピングバッグを小さくロールアップできますよ。
全体的な縫製は、戦時中の製品ですがとても丁寧で正確です。
強度も十分ですね。
ただし今回のモデルは、購入時から所々に虫食いや虫舐めが見受けられました。
ウールの保管て難しいですね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1944年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ウール
コットン
サイズ(平置)
全長 約200cm
全幅 約70cm
ジッパー長 約75cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
ところでこのスリーピングバッグは、乱雑にロールアップされて持ち歩かれる場合が多く、通常の毛布と混同される場合がありますね。
特に大戦中の白黒写真の場合、判別は困難です。
知名度が低いのは、この辺りが原因かもしれませんね。
それはともかく、よく災害派遣などでもこのスリーピングバッグがあったら、被災者のより効果的な保温が可能ですね。
勿論、本格的な冬用スリーピングバッグに比べると保温力は劣りますが、衣類着用を前提で使用すれば真冬と真夏を除くシーズンで使用できそうですよ。
また、下半身のみ使用するという方法もありますね。
少々重いですが、キャンプや寒候期のスポーツ観戦などに使用してみてはいかがでしょうか?
勿論、車中泊のお供にもおすすめです。
ただ、ひと頃は各ショップに在庫していたこのスリーピングバッグも、2021年現在全く見かけなくなりました。
知名度が低く、人気もないことからどこかに売れ残っている可能性はあると思うのですが…。
ただ大戦物なので、お店によってはプレミア価格になっているかもしれません。
(価格は要注意ですね!)
また上述の通り、ウール製なので一部が傷んでいる場合が多いです。
購入する場合は、よく状態を確認しましょう!
今回は、アメリカ軍の使えるウール製スリーピングバッグを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231125更新)
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参考:大戦中のアメリカ軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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