こんにちは!
今回は、アメリカ軍がベトナム戦争時代に支給したパイロットスーツを分析します。
以前分析したFRP–1の前身モデルになります。
とても貴重なものですが、極上品ですよ!
目次
- 1 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4とは?
- 2 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の全体及び細部
- 3 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の特徴とは?
- 4 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4まとめ
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1 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4とは?
航空機黎明期より、航空機の火災はパイロットにとって天敵でした。
特に第一次大戦から現代まで続く軍用機は、民間の航空機より深刻でしたね。
何故なら機関銃、機関砲、高射砲(航空機を撃墜するための砲)果ては対空ミサイルなどの標的となるためです。
一旦被弾すると、燃料や弾薬を満載している航空機は直ぐに燃え上がります。
特に機体はともかく、育成に何年もかかるパイロットの損失は、その後の作戦に影響する重大懸念事項でした。
そこで各国とも、対策を講じる必要性に迫られます。
対策は、大きく分けて2つありました。
一つは機体に、自動消化装置や穴が開いても燃料が漏れない燃料タンクなどのいわゆるハード面の強化。
もう一つが、燃えにくい材質の飛行服をパイロットに着用させるソフト面での強化です。
今回のモデルは、そのソフト面対策としてベトナム戦争中にアメリカ海軍が開発・支給した最初の難燃繊維製のパイロットスーツです。
何故か形式番号が逆転していて、今回のモデルがFRP–1より先に採用されたようですね。
さてさて、それはどんなパイロットスーツなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍マニアのみならず、パイロット装備品コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の全体及び細部
全体前面
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
前面下半身裏側
背面上半身裏側
背面下半身裏側
タグ
1969年契約品です。
メインジッパー
刻印は「TALON」
胸ポケットのジッパー
同じメーカーですね。
胸ポケット
ジッパーで開閉
ウエストのサイズ調整ストラップ
マジックテープで開閉
腰のスリット
ジッパーで開閉
右膝ポケット
水平のジッパーで開閉
右膝ポケットの右側にある小ポケット
マジックテープで開閉
用途は?
左膝ポケット
垂直のジッパーで開閉
その左側は、ナイフポケットです。
参考
当時のパラシュートナイフの一つ
パラシュートのライン(紐)を切るのが目的です。
右ふくらはぎポケット
ジッパーで開閉
左ふくらはぎポケットには、その下に貫通したスリットが!
足首はマジックテープで絞ることができます。
脇の下の通気孔
刺繍で4個
左袖ポケット
ジッパーで開閉
袖
袖口はマジックテープで調整できます。
背中にはアクションプリーツが。
ふくらはぎポケットにはペンポケットも縫い付けられています。
本来なら、ドローコードも付属している筈ですが、亡失していました。
(裾の穴に通します。)
着用例
同時期のフライトジャケットG–1と。
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3 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の特徴とは?
生地はOD(オリーブドラブ)のHBT(ヘリンボーンツイル:杉綾織)の初期ノーメックスで、薄く軽量で通気性が良いです。
(ちょっと心配になるくらい薄いですよ。)
デザインは、FRP–1とほぼ同じようです。
構成は、丸襟、胸ポケット×2、腰スリット、膝ポケット×2、股間ポケット×2(内一つはナイフポケット)、ふくらはぎポケット×2、袖ポケットです。
面白いところでは、裾にドローコードを通す穴があって、コードを用いて裾を絞ることができます。
ポケットの多くはジッパーで開閉しますが、必ずジッパーが見えないようにフラップ等で隠されていますよ。
これは、機内が高温になった時、不意に素肌が金属部分に触れないようにとの配慮からきています。
(金属は熱しやすいですね。)
アメリカ軍の他の基本的なパイロットスーツ同様、薄い生地でできた夏用のスーツと言えます。
4 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1969年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 ノーメックス
(難燃ナイロン)
・表記サイズ 40–S
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約149センチ
肩幅 約50センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約55センチ
ウエスト 約49センチ
股下 約63センチ
裾幅 約23センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 大阪の専門店
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5 アメリカ海軍パイロットスーツFRP–4まとめ
生地のカラーがODなので、後のモデルCWU–27Pより遥かに迫力…というか凄みがありますね。
このまま地上戦に参加できそうです。
元アメリカ軍特殊部隊グリーンベレーの隊員だったM氏は、タイガーストライプ迷彩服より、パイロットスーツが欲しかったと述べていますね。
ポケットが多く、カバーオール(つなぎ)なので、別にバンドなどが必要ないことから、僅かでも装備を軽くできたのかもしれませんね。
迷彩ではありませんが、用途は無限に考えられますね
ただし前作FRP–1よりも数が少なく、稀少品とされています。
どちらかというと実用目的ではなく、コレクションとして保管しておくのが良いようですね。
(紫外線によるノーメックスの変色(褪色)も心配ですね。)
探しているあなたは、ぜひ大阪の「C」店に問い合わせてみてください。
あるいは在庫があるかもしれませんよ。
ベトナム戦争時代のアメリカ海軍パイロット装備には欠くことのできないモデルです。
あなたもぜひ入手してみてくださいね。
今回は、ベトナム戦争中のアメリカ軍難燃パイロットスーツを分析しました。
次回は、趣向を変えて、迷彩服に関する新しい企画をやって思います。
お楽しみに!
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参考:他のアメリカ海軍パイロットスーツはこちらです。⬇︎
今回のモデルの上に着用するアメリカ海軍フライトジャケットはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで水の大好きなワンちゃんの画像を 見つけました。
ゴールドラッシュ!!!! pic.twitter.com/XaRF4kFH0r
— 癒しチャンネル (@iyashichannel_) 2020年8月17日
仕事サボって一緒に遊びたいです😎
それにしても、ゴールデンレトリバーって本当に水が好きなんですね💕
癒されました!
読んでいただき、ありがとうございました。
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