今回は、1960年代のアメリカ海のパイロットスーツを分析します。
ベトナム戦争初期のアメリカ海軍パイロットを再現する上では、欠かせないパイロットスーツですね。
ある意味、稀少かもしれませんよ!
中古品ですが程度は良好です!
目次
スポンサーリンク
スポンサーリンク
1 アメリカ海軍パイロットスーツ(インディアンオレンジ・5390E)とは?
第二次大戦前から、あまり仲の良くなかったアメリカ陸軍と海軍。
でもいざ戦争になると、一致団結して戦いましたね。
戦史を丁寧に調べていくと、彼らは常に「本当に必要なことは何か?」「どうしなければならないか?」…を真剣に考えているのがわかります。
多少の反目もありますが、方針が決まったら、それに向けて陸軍、海軍がまっしぐらに突き進む。
やはり戦争に勝てる国は違いますね。
…とはいえ末端の兵士や、パイロットの装備に目をやると、陸軍、海軍とも各々の独自装備を開発・支給していますね。
でも、微妙に影響し合っているのが面白いですよ。
今回のモデルは、アメリカ海軍が1960年代に開発したパイロットスーツです。
これは、元々当時の空軍(元陸軍航空隊)のパイロットスーツを参考に開発したモデルの、海軍的改良版なんですね。
前作(5390D)からは、生地の色(カーキ)や膝ポケットの形状、ニークリップ(膝書類挟み)などが変更になっていますよ。
さてさて、それはどんなパイロットスーツなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍パイロット装備マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
全体前面
左腕のシガレットポケット以外は左右対称なデザインですね。
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
前面上半身裏側
前面下半身裏側
背面上半身裏側
背面下半身裏側
タグ
襟周辺レイアウト
胸ポケット
ウェストの調整ボタン
眩しいオレンジ色
腰のスリット
最初の「5390」にはありませんでした。
空軍の影響が見て取れますね。
膝ポケット
やや角度がついていて左右とも内側にジッパーがあります。
袖ポケット
これも空軍モデルに類似したデザイン
袖はジッパーで開閉
ウエストの調整タブは空軍のK–2Bに似たボタンとタブで調整するタイプ
このモデルの後の型は、黒いマジックテープに変更されました。
背中にはアクションプリーツあり。
足首ポケットは水平開閉のジッパーです。
右足のポケットのみペンポケットがあります。
裾のジッパーもあります。
メインジッパーは「CONMAER」
袖ポケットのジッパーは「PRENTICE」
脇の通気孔
刺繍で4個
着用例
(ベトナム戦争初期のA–1スカイレーダーパイロット)
https://66.media.tumblr.com/dad541f777c136e0763b3dd40105e8d6/tumblr_nfq1pkGBTj1tozk3mo1_500.jpg
Pinterestより引用
US Military Aviation - Flight Equipment | Jet fighter pilot, Fighter pilot, Military aircraft
スポンサーリンク
スポンサーリンク
3 その特徴とは?
生地はオレンジ(インディアンオレンジ?)で薄く通気性抜群です。
(夏用なので当然なんですが。)
後日比べてみますが、やはり空軍のK–2Bと同じ生地なのでは?
デザインも今回のモデルの一つ前(5390D)からはK–2Bに似たものになりましたね。
胸ポケットは大きく角度の付いたもの、腰にスリット、膝、足首にポケットがありますが、下半身のポケットは概ね左右対象です。
(ここはK–2Bと少々違っています。)
空軍K–2Bの記事はこちらです。⬇︎
ウエストの調整もタブとボタンですね。
(後のモデル(5390F)から黒いマジックテープに変更されましたね。)
海軍のモデルは、ジッパーがブラスなのですがブルーイング(黒染め)されていないのが面白いですね。
そうそう、丸襟はアメリカ海軍の方が早く採用しました。
全体的な縫製は、とても丁寧で正確です。
やはりパイロット用なので仕立てが良いですね!
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1960年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 40R
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約151cm
肩幅 約49cm
身幅 約55cm
袖丈 約56cm
ウエスト 約48cm
股下 約72cm
裾幅 約17cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 ヤフオク
入手難易度 3(困難)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
5 まとめ
国際的なインターナショナルレスキューカラーであるオレンジは、もし海でベイルアウト(緊急脱出)した時に発見される確率が上がりますね。
カーキも目立ちますが、やはりオレンジにはかないません。
パイロットも安心して操縦できたのではないでしょうか?
このパイロットスーツを実際に着用してみると、夏用なので通気性は抜群です。
生地もコットンで肌触りも良く、吸湿性もあるので、とても快適ですよ。
オレンジ色は普段着としては、少々使い辛いカラーかもしれませんが、狩猟やバイクなどでは問題なく使用できるのではないでしょうか?
(野生動物は、オレンジ色は識別しにくい色らしいですし、バイクは目立ちますよ!)
ポケットがたくさんあるので使い勝手も良いですが、やはりポケットに固いもの、重いものを入れると、やや不快になります。
また生地はバイクの転倒に耐えられるほどの耐久性はないので、各種プロテクターが必要ですね。
勿論、冬はもう一枚防寒用のカバーオールが必要のようです。
ところでアメリカ海軍のパイロットスーツは、空軍モデルより遥かに少ないです。
でも、全く入手できないものではありません。
業者によっては、十波一絡げで「パイロット(フライト)スーツ」として販売しているところがあります。
根気よく探してみましょう。
将来を考えている方は、ぜひフルパッチのモデルを探してみましょう。
私は、今回のモデルのデッドストックを探してみます。
今回は、アメリカ海軍の伝統的なフライトジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231117更新)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
参考:他のアメリカ海軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
【中古】ヴィンテージ VINTAGE 米軍 60's フライトスーツ つなぎ カバーオール オレンジ 40 メンズ 【ベクトル 古着】 201108 ベクトルプレミアム店
限定1000本!復刻!24時間表示!スイス製GLYCINE【グリシン】Airman36 No1【エアマン・ナンバーワン】自動巻き腕時計/ミリタリーウォッチ/腕時計/アメリカ空軍パイロット/グライシン
スポンサーリンク