こんにちは!
今回は、アメリカ海軍のレザーフライトジャケットを分析します。
いつものG–1なんですが、今回はバラエティー番組よろしく、ちょっとだけ比べてみました。
パッチ(ワッペン)の付いていないプレーンなモデルですが、逆によくわかるかもしれませんね!
目次
- 1 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)とは?
- 2 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の特徴とは?
- 4 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)まとめ
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1 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)とは?
大戦中のM–422系ジャケットが、G–1になったのは、諸説ありますが1940年代末だと言われています。
しかし、実際に支給され始めたのは1950年代になってからのようですね。
面白いのは、基本的なデザインは、大きく変わっていないということです。
(もはやここまで変わらないと伝統と呼べますね。)
そんな歴史あるG–1ですが、今回のモデルは1960年代初めにマイナーチェンジされたサブタイプ(モデル番号末尾のアルファベット)「B」になります。
ちょうどアメリカ軍が本格的にベトナムに介入し始めた頃のモデルですね。
さてさて、これまで分析してきたG–1と何が違うのでしょうか?
今回は、フライトジャケットまたはレザージャケットマニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
1962年度契約品でサブタイプは「B」です。
メーカーは「ラルフエドワーズスポーツウェア社」
ストームフラップの「USNlパンチング(穴あけ)は縦表記です。
(穴が小さいので見辛いですね。)
位置ポケット
ダットファスナーで開閉
今回のモデルは、ポケット内の生地がカーキのコットンツイルです。
G–1としては珍しいですね。
襟は天然のムートンです。
当初は化繊のようにブラックに近いブラウンですが、時間とともに褪色してくるのが特徴です。
襟は襟裏にあるチンストラップで立てることができます。
ですが、今回のモデルはかなりタイトですね。
ジッパーは「CONMAR」
脇の通気孔は、金属製で3個です。
右腰ポケット
ボタンで開閉
向かって左側にはペンポケットがあります。
袖ニット
二段織です。
両袖に白いペンキ跡が😞
腰ニット
こちらも二段織です。
左袖ニットの損傷と袖のコーティング剥がれ
前身頃下部のコーティング剥がれ
G–1はここが傷みますね。
肘も剥がれがありました。
肩も剥がれが。
左肩が顕著ですね。
ちょっとだけ比べてみました。
前回分析したG–1との比較
襟のムートンのカラーが全く違っていますね。
レザーのカラー、腰のニット比較
左:今回のモデル
右:前回のモデル
レザーのカラーは今回のモデルが濃い色調なのに対し、前回のモデルはやや明るく赤味が勝っています。
逆にニットは今回のモデルが明るい色調ですね。
織り方もかなり違います。
面白いですね。
ポケット
左:今回のモデル
右:前回のモデル
驚くことに、ポケットのボタンもレザーの色調に合致したものが使用されていますね。
モデル(サブタイプ)で分かれているのでしょうか?
襟3種
上:最も褪色しているタイプ(後日分析予定)
中:今回のモデル
下:前回のモデル
あなたのお好みはどのカラーですか?
海軍のパイロットスーツとのコーディネート
これはこれで意外と渋いですね。
着用例
(ベトナム戦争初期のA–1スカイレーダーパイロット)
https://66.media.tumblr.com/dad541f777c136e0763b3dd40105e8d6/tumblr_nfq1pkGBTj1tozk3mo1_500.jpg
Pinterestより引用
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3 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の特徴とは?
レザーは濃いブラウンでおそらくカウハイド(牛革)のようです。
今回のモデルは襟が天然ムートンで、やや褪色していますね。
でも、立体感が強調されてカッコイイです!
(…と思うのですが…。)
ポケットは腰に2個ですが、左ポケットにはペンポケットもあります。
ポケットはボタンで開閉するのがG–1特徴ですね。
FOD(外部からの異物吸入に伴うジェットエンジンの破損)防止と、より取り扱いやすさを優先したアメリカ空軍のA–2はダットファスナーでしたね。
ここは好みの分かれるところです。
前身頃にはストームフラップ、背中にはアクションプリーツがあるのは他のG–1と変わりません。
ライニングはナイロンですが、今回のモデルは内ポケットの生地がカーキのコットン製でした。
珍しいですね。
今回は、以前分析したモデルや、まだ分析していないモデルを準備して一部を比べてみました。
同じG–1と言えど、メーカーやタイプで微妙に違う箇所があることを、お判り頂けたでしょうか?
4 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1962年
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 カウハイド
ナイロン
・表記サイズ 40
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約64センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約55センチ
袖丈 約64センチ
・状態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 アメリカ海軍レザーフライトジャケットG–1(7823B・1962)まとめ
今回のモデルは、長い時間着用されずにいたのか、レザーの硬化が見られました。
メーカーのラルフエドワーズスポーツウェア社は、作りが丁寧で、やや厚い皮革を使用することで有名ですね。
フライトジャケットマニアのみならず、本家アメリカ海軍パイロットの間でも、人気のあるメーカーと聞いています。
確かに、カッコイイG–1です!
(破損や汚れがありますが…それがまた迫力を醸し出していますよ。)
実際に着用してみると、サイズ42より胸回りはキツイですが、着丈がちょうど良かったです。
バイクで使用しましたが、風は通しませんね。
真冬はともかく、まだ寒い今の季節(春先)なら、無問題で使用できますよ。
以前にも記事にしましたが、中古プレーンのG–1は、未使用品やフルパッチのモデルに比べて、かなり安価に入手できます。
平均的に実店舗よりネットが安いように感じます。
購入する場合は、サイズに関わらず必ず試着、そして各部の損傷や欠品の有無を確認しましょう。
(できれば裏返して確認もしましょう。)
今回は、アメリカ海軍の伝統的なレザーフライトジャケットを分析しました。
次回は、久しぶりに国籍不明シリーズ(?)の迷彩服を分析します。
(ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください!)
お楽しみに!
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参考:他の各種G–1フライトジャケットはこちらです。⬇︎
空軍(大戦中の陸軍航空隊を含む)のA–2はこちらです。⬇︎
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今朝私の住んでる地方では、最低気温が4.1℃でした!
この季節とは思えない低い気温ですね。
(悪いことに早番だったりして…。)
おかげで近所のニャンコは、全く出てこなくなってしまいました。😞
家猫はともかく、ノラちゃんが心配です。
でも明日は日本海を進む低気圧に吹き込む空気で、本日より暖かくなりそうですよ。
明日はニャンコに会えるかなあ?
読んでいただき、ありがとうございました。
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