今回は、2000年代の陸上自衛隊迷彩ユニフォーム(迷彩服2型)を分析します。
当時、PX(駐屯地内売店)で販売されていたモデル品ですね。
でも、大きな問題点がありました。
実際に隊員さんが使用していた中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 陸上自衛迷彩ユニフォーム(迷彩服2型・中国製PX品)とは?
我が国の平和と独立を守るため、日夜活躍している自衛隊員。
自らを滅し、損得を考えず、ただひたすら国防に任ずるその姿勢には、本当に頭が下がります。
ただ実態は、貧弱な装備を与えられ、装備以上の成果を求められているという日本でも有数なブラック組織でもあります。
そんな中、隊員は自腹を切って各種装備を購入、より快適かつ効率的な勤務を追求していますよ。
今回のモデルは、そんな隊員たちをサポートするべくPX(駐屯地内売店)で販売されていた迷彩ユニフォーム(迷彩服2型)になります。
同時期に販売されていた他のモデルより僅かに安価(それでもアメリカ軍迷彩ユニフォームPX品の2倍以上の価格!)だったために、購入する隊員もいたようですね。
でもあり得ない問題点がありました。
その問題点とはいったい何だったのでしょうか?
今回は日本でも効果を発揮できる迷彩服をお探しのあなたと、読んでもらってはいないと思いますが、防衛省の上級官僚やお国のために尽力しているはずの国会議員のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
上衣
前面
いやいや、この迷彩はダメでしょう?
背面
前面裏側
官給品同様、内ポケットはありません。
背面裏側
襟周りレイアウト
開襟時
頂部ボタンを留めた状態
前合わせはボタンのみ。
うなじのタグ
印字消失😭
裾のタグ
シンプルな記名札です。
迷彩は酷いですが、それでもちゃんと各部の力布は準備されていましたよ。
エポレット
僅かにテーパーの付いたクサビ型。
ボタンで開閉。
胸ポケット
マジックテープで開閉。
右胸にはマジックテープ付。
胸のマジックテープは隊員さんによって手縫いされていました。
左胸ポケット上には、何かのパッチ(ワッペン)を外した跡が。
背面上部には官給品どおり偽装用ループあり。
背面左右にはアクションプリーツあり。
ウエストのサイズ調整タブ
ボタンで開閉。
袖
テーパー付き。
肘の補強生地は表側から縫い付けられています。
袖ポケット
ペン用で3区画に分かれています。
袖口
ボタンで開閉・調整
購入時から略章が縫い付けられていました。
「二等陸尉」ですね。
下衣
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーと頂部のボタンです。
ウエスト付近のサイズタグ
うなじもこれと同じタグだったのでしょうか?
腰スラントポケット裏側生地にあるタグ
ジッパーは「YKK」
でも、あまり見ないフォントですね。
右側面レイアウト
腰スラントポケット
ヒップポケット
右側のみ。
ボタンで開閉。
膝ポケット
こちらもボタンで開閉。
ポケット口の折り返しも再現。
膝前面の補強生地も表側から縫い付けられています。
裾はテーパード。
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3 その特徴とは?
迷彩は、タン(もしくはライトカーキ)の生地に、グリーン、ブラウン、ブラックを用いて単純な斑点やアメーバパターンをプリントしてあります。
迷彩の色調自体は官給品の2型迷彩に近いですが、パターンは全くの別物ですね。
迷彩比較(背面)
今回のモデル
全体的にダットが大きく横方向の繰り返し間隔が短く単純なパターンですね。
官給品
ダットが小さく、かつ縦横の繰り返し間隔が長いので、とても複雑なパターンに見えます。
一方デザインは、よく迷彩服2型を再現していますよ。
構成は、上衣がエポレット付、胸ポケット×2、袖ポケットで、背面にアクションプリーツ付。
下衣が、腰スラントポケット×2、ヒップポケット、膝ポケット×2です。
全体的な縫製は、正確ですがやや甘く、過酷な使用に耐えられそうもありません。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 中国
契約会社 日本
製造会社 中国共産党
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ 6
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
上衣
肩幅 約42cm
身幅 約53cm
着丈 約71cm
袖丈 約57cm
下衣
ウエスト 約41cm
着丈 約101cm
股上 約31cm
股下 約74cm
裾幅 約21cm
状 態 中古良品
官民区分 民生品
入手場所 東京の古着屋
入手難易度 2(やや困難)
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☆PX品 現行モデル 陸上自衛隊 迷彩服 2型 TC(EC) リップストップ 上下セット ベルトなし オールシーズン用(戦闘服 作業服 BDU 陸自迷彩 ジャケット パンツ メンズ レディース)
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5 まとめ
今回のモデルを私が初めて確認したのは、2000年くらいだったと記憶しています。
当時まだ迷彩服2型のPX品が少なく、しかも今回のモデルは少々安い価格で販売されていたので、発見(遭遇?)したときはとても驚くとともに、購入したくなりました。
ところが現物を見て大きなショックを受けるとともに、大変失望してしまいましたね。
最も驚いたのは、商品の紙タグには正々堂々と「中国製」と表記されていたところです。
つまり、
- 日本に対し軍事的圧力をかけてきている中国共産党配下の企業製
- 反日教育を受けている国民が製造
であり、かつ迷彩パターンは全くの別物だったのでさらに驚きました。
こんな物を販売していること自体、隊員さんを冒涜しているのでは?
同時に「PX品なら何でも良いのか?」…という疑問も湧いてきました。
(おそらく官側のチェックなどはされていなかったのでは?)
ところが一部の隊員さんは価格に魅力を感じて購入し、あろうことは実務に使用していました。
(今回のモデルも実際に使用されていた個体のようです。)
売る方も売る方なら、買う方も買う方で、双方に問題があったように思います。
(現在でも、各種SNSで今回のモデルを着用する隊員さんを見ることができますね。)
PX品といえども、せめて官側がチェックを行い、かつ隊員さんもよく確認して購入を決定する…そんなことが必要なのかもしれませんね。
(何か理由があったのかもしれませんが…。)
またPX品製造業者においては、中国へ製造下請けを依頼することは、そのまま中国共産党を利する行為につながるということを理解してほしいものです。
(業者はいつも、品質より利益優先なんですね。)
…それはともかく、今回のモデルを一着の迷彩服としてみた場合、意外に効果的な迷彩服といえます。
確かに迷彩パターンは官給品とは似ても似つかぬものですが、そのカラーは日本のフィールドでも十分に効果が期待できますね。
(勿論、最上級が官給品なのは当然として…。)
またデザインも忠実に迷彩服2型を再現しているため、使い勝手も良好ですよ。
忠実なリエナクトでの使用は控えた方が良いですが、サバイバルゲームでは重宝するかもしれませんね。
今回のモデルを探しているコレクターはまず居ないと思われますが、欲しいあなたは国内のオークションをチェックしてみましょう。
上衣のみ、または下衣のみなら、案外安価に入手できるかもしれません。
(サンプルとして入手するには安いに越したことはありませんよね。)
私は同じ迷彩生地でできた戦闘帽や防寒戦闘服外衣等、他の装備がないか探してみたいと思います。
今回は、迷彩パターンが全く違っている中国製の陸上自衛隊迷彩ユニフォーム(迷彩服2型)のPX品を分析しました。
いやー自衛隊装備品でも、中国製のPX品は今ひとつですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20250601更新)
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参考:陸上自衛隊迷彩服2型関連装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の自衛隊装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍装備のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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