こんにちは!
今回は、イギリス軍の空挺部隊の専用迷彩服を分析します。
一般的な空挺スモックなのですが、迷彩生地の色調が違うタイプになります。
製造誤差でしょうか?
それとも…
目次
- 1 イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)とは?
- 2イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の全体及び細部写真
- 3イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の特徴とは?
- 4イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の製造とサイズのデータ
- 5イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)まとめ
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1 イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)とは?
かつてはイギリス軍を代表する迷彩だったDPM(Disruptive Pattern Material)。
でもその迷彩パターンはともかく、迷彩の色調は多くのバリエーションがあることでも有名です。
現在のところ、その使用場所(温帯地域、熱帯地域、砂漠地帯)によって迷彩の色調が違うモデルが存在しているのは公式に確認されています。
でもあまり知られてはいませんが、同じ地域で使用するDPMでも、時代によって迷彩の色調が大きく変わったものがあるんですよね。
特に迷彩の色調決定にコンピューターが導入された1980年代以降は、その傾向が顕著になっているようです。
今回のモデルは、イギリス軍新型迷彩であるMTP(Multi Terrain Pattern)が採用される少し前のモデルで、DPMとしては末期のパターンになります。
何故か、それまでのDPMとは、一線を描く色調になっていますね。
もはやここまでくると、製造誤差では済まされず、意図的なものを感じますよ。
さてさて、それはどんな色調のDPMなのでしょうか?
イギリス軍マニアのみならず、空挺装備コレクターのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の全体及び細部写真
前面
暗い迷彩ですね。
比較
明るい色調のDPMを用いた空挺スモック
前面
背面
比較
明るい色調のDPM生地を用いた空挺スモック
ポケットが無い分、色調の違いが良くわかりますね。
背面
前面裏側
ライニングは上半身主体に一部のみです。
背面裏側
タグ
重要な情報は、すべて塗りつぶされています。😞
ジッパーを上げることで、襟を立てることができます。
エポレット
テーパー付きのラウンドタイプ
胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらも ダットファスナーで開閉
胸、腰ポケットともポケット口は折り返して留めるようになっています。
テイルピース用 ダットファスナー(表側)
左袖ポケット
ボタンで開閉
一般のスモックに似たポケットですね。
袖はテーパードで袖口にはニットを装備
右袖ポケット
なんと二の腕の後ろ側に付いています。
製造ミスでしょうか?
ダットファスナーで開閉
テイルピース
例によって日本の褌みたいに使用します。
襟裏のボタン
専用のフード(ポプション)用
裾背面のポケット
左右に分かれています。
ウエストのドローコード
左右で調整します。
肩のライニング
デニソンスモックを踏襲しているようです。
袖ニットの縫製
内ポケットもデニソンスモックを踏襲
テイルピース用 ダットファスナー裏側
ダットファスナーの刻印
ジッパーは黒染め「YKK」
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3イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の特徴とは?
迷彩は…配色とパターンは他のDPMと変わらないですが、色調はやや違っています。
タン(またはダークイエロー)はやや濃くなっていて、グリーンはオリーブグリーンに、レッドブラウンはブラックに近いマホガニーブラウンに変更されていますよ。
(ブラックは大きく変わっていません。)
これによって、ブラックとブラウンの色調さが殆どなくなり、遠目には三色迷彩(DPMは四色迷彩)に見えるのが特徴です。
(比較で掲載したのは、以前分析した空挺スモックですが、色調の違いがお分かりいただけるでしょうか?)
この暗い色調が、ダークサイドに落ちたような印象の残るDPMになっていますよ。
過去のDPMには、最初期型を除きどこかホッコリした印象があるのですが(私だけ?)、今回のDPMは何とも言えない迫力があります。
生地は一般兵科用スモックの防風生地と同じで、コットンサテンに似ています。
デザインは、通常の空挺スモックと同じです。
エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2、袖ポケット×2でテイルピースも存在しています。
袖はニットで、パラシュートライン(紐)に引っかかるのを防止するとともに、冷気の侵入を防いでいます。
珍しい所では、右袖ポケットが、二の腕の後ろ側に縫い付けられていました。
(ここにポケットがあっても、使い難いですね。)
全体的には、正確な縫製でさすがイギリス軍といった印象です。
4イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材質 コットン
・表記サイズ 170/96
(日本人のL〜XL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約75センチ
肩幅 約52センチ
身幅 約62センチ
袖丈 約58センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5イギリス陸軍空挺DPMスモック(ダークサイドカラー)まとめ
暗い色調のDPMもなかなか良いですね。
マニアの間では賛否分かれていますが、これはこれで日本でも効果のありそうな迷彩です。
(でもこの色調に決定したイギリスに何があったのでしょうね。)
空挺スモックは、どちらかと言えば寒候期寄りの装備なので、秋から冬の無雪期または無雪地帯のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測に使えそうですね。
勿論、MTP前のイギリス空挺部隊を再現するヒストリカルゲームでは必須アイテムでしょう。
衣類としては、ポケットが多いので、使い勝手も抜群です。
テイルピース を使用するとバイクでも裾がはためいたり、捲れ上がることがなさそうですよ。
残念ながら程度の良い空挺DPMスモックは現在数が少ないです。
でも決して存在しないものではありません。
不定期ですが、オークションにも出品されていますし、僅かながら各ショップでも販売されていますね。
今後も購入するチャンスはあると思います。
(直ぐに欲しい方は、大阪のSHOPを廻るか、海外のオークションを覗いてみましょう。)
購入する時は、サイズに注意が必要です。
表記サイズより実寸の方が、かなり大きくデザインされています。
表記サイズを盲信するのではなく、実寸を確認したり、試着して購入しましょう。
私はもう少し、サンプルを集めてみようと思います。
今回は、イギリス軍末期DPM生地の空挺迷彩スモックを分析しました。
次回は、ちょっと前のスイス軍フィールドジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考:明るい色調のDPM空挺スモックはこちらです。⬇︎
同時期の一般兵科DPMスモックはこちらです。⬇︎
イギリス軍最新MTPのスモックはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
休みも今日で終わりだったので、またまたバイクで単身赴任宿舎まで帰ってきました。😃
道中、高い雲が多く日差しはほとんど遮られていましたが、意外に暑かったですね。
(もう夏ですね💦)
新型Cウイルスの影響でしょうか、平日なのに車が少なかったですよ。
(有名なラーメン屋も、いつもの行列ができてなかったです。)
このまま車が少ない状況が続けば、野生動物もさらに安心して暮らせますね。💕
(みんなの未来を守らねば…。)
読んでいただき、ありがとうございました。
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