こんにちは!
今回は、アメリカ軍の特殊なフライトジャケットを分析します。
なかなか市場には出てこないもので、コレクターの間でも珍品とされていますね。
残念ポイントもありますが、修理可能なものでしたよ!
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目次
- 1 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)とは?
- 2 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)の全体及び細部写真
- 3 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)その特徴とは?
- 4 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)製造とサイズのデータ
- 5 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)まとめ
1 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)とは?
世にミリタリークロージング(軍衣料品)は数あれど、その開発経緯は全く不明な場合が多いですね。
特にアメリカの陰謀で、軍と兵器に嫌悪感を抱くように教育された多くの日本人は、自衛隊さえも「暴力装置」くらいの認識しかありません。
(先輩や同僚の献身的な災害派遣でその認識も変わりつつありますが…。)
そのため自衛隊の装備に全く関心がなく、各種装備も大雑把に戦車、護衛艦、戦闘機などはわかるものの、こと個人装備に至っては誰も何もわからない状況です。
陸上自衛隊や航空自衛隊で新型迷彩服が支給され始めた頃もそうです。
新型迷彩服の話は、それとなく広報誌で紹介されていましたが、どんな経緯で開発されたのか…などと言う説明は皆無でしたね。
いきなり、それも新入隊員から支給され始めました。
(面白い国です。)
ところが正式な支給以前に、兵士に試作衣料品をテスト支給して、使い勝手や耐久性をつぶさに確認している軍隊があります。
そうです。それが、何を隠そうアメリカ軍です。
今回のモデルは、そんなアメリカ軍が正式な官給品を支給する前に、言わば「お試し」で支給したテストサンプル品になります。
なかなか貴重なもので、滅多に目にするものではありません。
では、それは量産品と何が違うのでしょうか?
テストサンプルの存在を知らなかった貴方と一緒に、確認していきましょう!
2 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)の全体及び細部写真
前面
前身頃のジッパー生地が目立ちますね。
前面裾の三角フラップも前作から継承されています。
背面
前面裏側
グレイのレーヨン生地でピカピカです。
背面裏側
タグ
空軍航空医療研究所の刺繍が!
(航空自衛隊でいうところの立川みたいな所でしょうか?)
その下には、手描きのタグが!
いかにも臨時的な感じがしますね。
エポレット
ダットファスナーで開閉
ジッパー
刻印は「CONNECT」の黒染めタイプです。
スライダーのプルタブはグレイで三角形のステッチ。
手が込んでますね。
ジッパーの生地はカーキです。
腰ポケット
ダットファスナーの表面は黒染めが薄くなって地金が露出しています。
ブラス(真鍮)製というのがわかりますね。
酸素マスク用タブ
ナイロン製でシートベルト又はパラシュートハーネスのような生地です。
シガレットポケット
袖ニット二段織です。
残念ポイント
襟ニットの左側に小穴
左右袖ニットに小穴や解れがあります。
また、ライニングがやや縮んでいるようですね。
ニットの修理時に、併せて修理してもらおうと思っています。
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3 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)その特徴とは?
L–2Bは前作L–2Aのシェルカラーやニットを「エアフォースブルー」から「セージグリーン」に変更されたモデルで、外観上の大きな違いはそのカラーでした。
しかし、L–2Bテストサンプルは、後の量産型L–2Bと大きく変わりませんね。
ただ、シェルは量産型よりやや明るめな色調で、ニットも袖は二段織、ジッパーのプルタブがグレイ(量産型はブラック)など細かいところが量産型と違っています。
デザインは、先祖のL–2から継承されているもので、エポレット付き、腰2ポケット、酸素マスク用タブ、前面裾の三角フラップが付いています。
ライニングがありますが、当然インターライニング(中綿)はありません。
引き続きライトゾーン(10℃〜30℃)担当のフライトジャケットというのに変更はありません。
4 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 不明
・製造場所 –
・契約会社 –
・製造会社 –
・材質 ナイロン
・表記サイズ 40
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約60センチ
肩幅 約46センチ
身幅 約61センチ
袖丈 約60センチ
・状態 中古上品
(ニット破損あり)
・官民区分 –
・入手場所 愛知県の専門店
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5 アメリカ空軍フライトジャケットL–2B(テストサンプル)まとめ
あの大国アメリカが、これほどまでに細かい作業をしているというのが素直に驚きですね。
昔、私が自衛隊に入隊した頃「戦闘服を身体に合わせるのではなく、身体を戦闘服に合わせろ!」と指導されました。
そこには旧軍から伝統の官給品優先思想があるように思えます。
でも、日本人は器用なので多少の不満があっても創意工夫で着こなしたりできるものなんですね。
しかしアメリカ軍は、徹底的にユーザー目線で衣料品を開発するんですね。
素晴らしいです。
さて、今回のモデルですが、テストサンプルとはいうものの、量産品と大きく変わる事ない着心地で、とても軽快です。
真冬以外ではそのままに、真冬でもインナーに工夫すれば着られそうですよ。
何故か日本では、このテストサンプルのモデル品が各社から販売されています。
新品で、他者よりちょっと違うL–2Bを着たいという方におすすめですよ。
将来の事を考えてらっしゃる方は、奇跡を信じて当時のテストサンプルを探してみてください!
今回は、アメリカ空軍のテストサンプルだったフライトジャケットを分析しました。
次回は、フライトジャケットつながりで、アメリカ海軍のフライトジャケットを分析します。
お楽しみに!
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参考画像
今回のモデルは、じつは少し前の国産のモデル品でした!
(当時の官給品だと思った方、申し訳ありません。)
タグの製造メーカー名で気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、よくできてるでしょ?
国産品証拠写真
参考:量産型L–2Bはこちらです⬇︎
その他のアメリカ空軍フライトジャケットはこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
今日は、天気があまり良くなかったのですが、朝、近所のボス猫「ブクくん(仮名、家猫)」に会えました。
(お腹のたるみが可愛いですね💕)
出勤途中だったので、いつものチュールおじさんの格好でなかった事が悔やまれます。
(「お前誰にゃ!」って感じで、めちゃくちゃ警戒していましたね。)
でも元気そうで安心しました。
これから暖かくなってくるので、ニャンコには嬉しい季節ですね。
他のニャンコも、みんな元気に暮らしてほしいものです。
読んでいただき、ありがとうございました。
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