今回は、1970年代の旧ソ連軍リバーシブル迷彩カバーオールを分析します。
独特な迷彩は、マニアの間で「インベーダー迷彩」「白樺迷彩」として有名ですね。
でも今回のモデルは少々違っていました。
今回も中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
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1 旧ソ連軍リバーシブル迷彩カバーオール(KLMK・白樺迷彩・初期型)とは?
KLMKとはロシア語で「夏季用ツナギ迷彩服」という意味です。
旧ソ連軍は「特殊部隊」などの一部にしか迷彩服を支給していませんでした。
(そもそも個人用迷彩に関心がなかったようです。)
その他多くの兵士は、黄色味の強いカーキー上下の戦闘服が支給されていましたが、これは迷彩効果の低いものでしたね。
特に緑の多い地域では致命的でした。
でも、そんな地域限定の装備として、通常の戦闘服の上(またはTシャツなどの下着の上に)着用するスモック的な衣類が開発されました。
それが今回のモデルになります。
今回のモデルは極初期に生産されたもので、デザインは同じですが、後のモデルとは迷彩パターンが違っていましたよ。
こちらの迷彩も捨てがたいですね。
一説には、1960年代にベトナムへ派遣された旧ソ連の軍事顧問団の一部も着用したとか?
さてさて、それはどんな迷彩カバーオールなのでしょうか?
今回は、旧ソ連軍装備マニアのみならず、ベトナム戦争マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
春夏側
全体前面
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身
背面下半身
秋冬側
全体前面
前面上半身
前面下半身
全体背面
背面上半身、背面下半身は省略
胸周りアップ
前合わせはボタンのみです。
ボタンとボタンホールは、リバーシブル用に同じ数が準備されています。
春夏側ヒップポケット
ボタンで開閉
背面アップ
至る所に偽装用ループ(縦長)があります。
ウエストのベルトループ
腰左右にはスリットがあります。
やはりスモック的な使い方をするのですね。
このカバーオールもヒップ部分が大きく開きます。
(ボタンで開閉)
金属製ボタン
両面に同じ数があります。
秋冬側ヒップポケット
春夏側と同じですね。
膝の補強生地
ホームベース型
裾
足首にはゴムを内蔵
袖
緩やかにテーパーが付いています。
袖口にもゴムを内蔵
肘の補強生地
こちらはヘキサゴン型
フード左右
フードのテープはフード前縁の補強生地に縫い付けられています。
よく見ると、グリーンは色むらや所々にブルーが紛れていたり、タンが滲んでいたりしていますね。
(どうやら染色誤差のようです。時代でしょうか?)
迷彩パターンの一部
後期型のインベーダー迷彩とは大きく違っていますね。
着用例
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3 その特徴とは?
迷彩は、タン(または生成り?)の生地に、春夏用がグリーンで、タンを斑点状に塗り残すようにプリントしてあります。
一方秋冬側は、タンを塗り残すようにグリーンで細かい千鳥(またはメッシュ)模様と斑点をプリントしてあります。
春夏側は、グリーンが鮮やかで、秋冬側はグリーンのトーンが抑えられていますね。
後期型では、四角いダットでパターンを表現していましたが、今回のモデルは丸い斑点というところが違っていますね。
迷彩パターン比較
今回のモデルは、小さな丸い(豆型)斑点の集まりですが、後期型は四角いダットの集まりですね。
(カラーの違いは無視してください。)
今回のモデル(初期型)
後期型
グリーンが褪色してイエローグリーンに近くなっていますが、パターンの違いに注意。
生地は薄いコットンの平織で、通気性抜群ですが、少々弱いですね。
デザインは、後期型と大きく変わりません。
構成は、フード付き、エポレットなし、ヒップポケット×2(表裏で一つずつ)で、手首・足首にはゴムを内蔵。
所々に偽装用ループが縫い付けられています。
面白いのは、背面のヒップ部分が大きく開くところです。
(用途はもうお判りですよね!)
全体的な縫製は少々雑で、強度も足りないようです。
でも用途(一時的に迷彩効果を発揮する)を考えると、こんな造りが合理的なのかも知れませんね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 旧ソ連
契約会社 旧ソ連
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 不明
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約150cm
肩幅 約51cm
身幅 約61cm
袖丈 約61cmcm
ウエスト 約60cm
股下 約67cm
裾幅 約13cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 沖縄の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
後期型の迷彩パターンが、どこかデジタル迷彩的で大量に機械でプリントされた印象がありますね。
(実際生産量も多いですね。)
でも今回の初期型は手造り感満載で、何故かこちらの方が温かみを感じますよ。
(機能や迷彩の効果としては大きく変わらないと思いますが…。 )
日本のフィールドでも十分に使用できる迷彩ですね。
ただし、後期型に比べて圧倒的に数が少ないです。
入手は困難でしょう。
国内では全く見かけませんが、海外のオークションでは時折出品される場合があります。
こまめにチェックしましょう!
しかし入手したとしても、実用ではなく今後のために保管しておいた方が良いようです。
(実用には後期型がおすすめです。)
KLMK迷彩カバーオールの後期型をコレクションしているあなたは、ぜひ入手してみてください!
今回は、貴重なKLMK迷彩カバーオールの初期型を分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231130更新)
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参考:他の旧ソ連軍迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterでお馴染みですね。
むつみさんが飼っていらっしゃる、リチャードソンジリスの「ピースケ」君です。
おはようございます♪ pic.twitter.com/mPuxx4iMJ0
— むつみ (@O1LERe1Wr76cvw1) 2021年3月22日
お散歩楽しそうですね😍
バックパック(背負ってるのも可愛い💕)の中のおやつも美味しそうです。
(沢山入れると重いですよね。🥜)
癒されました!
読んでいただき、ありがとうございました。
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