こんにちは!
今回は、1980年代の映画に登場した旧ソ連軍迷彩ユニフォームのモデル品を分析します。
当時は日本でも一部で話題になりましたね。
現在でも、マニアの間で真偽を巡り意見が分かれている迷彩パターンです。
今回のモデルは、アメリカ製ですよ!
目次
- 1 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)とは?
- 2 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の全体及び細部写真
- 3 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の特徴とは?
- 4 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の製造とサイズのデータ
- 5 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)まとめ
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1 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)とは?
迷彩服の種類は少なかったのに、東西冷戦の影響で極端に情報量が不足していたことから、現在でも謎の多い旧ソ連軍装備。
辛うじてこのブログでも何点か分析してきました。
しかし今回のモデルは、そのいずれにも該当しない迷彩パターンですね。
実は映画「若き勇者たち」(1984)、「ランボー3 怒りのアフガン」(1988)で敵役の衣装として登場したのですが、この迷彩服が特殊な迷彩パターンでした。
映画「ランボー3 怒りのアフガン」の1シーン
(右の敵役が着用している迷彩服です。)
東宝東和映画パンフレットより引用
当時は「映画用衣装派」と「旧ソ連軍未確認官給品派」に分かれて議論されていましたね。
(どうやら映画用の衣装だったようなのですが…。)
ところが開発の経緯は不明ながら、1980年代にアメリカの大手ミリタリーショップC社が、この衣装のモデル品を突如発売してしまいました。
それが今回のモデルです。
残念ながらデザインは一般的なアノラックになっていますが、それでも迷彩はよく再現しているようですよ。
(できればソ連軍カバーオールのデザインを踏襲してほしかったような…。)
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、旧ソ連軍装備マニアのみならず、ソ連軍が出てくる映画マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の全体及び細部写真
前面
背面
前面裏側
背面裏側
スモックタグ
前合わせはボタンでプルオーバー形式です。
フードのドローコード
ウエストのドローコード
ジッパーは「TALON」
袖はテーパー付きで、袖口にはゴムを内蔵
フード左右
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ
サイズはM
ウエストにはドローコードを内蔵
今回のモデルは綻びて雑に修理されていました。
裾にはゴムを内蔵
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3 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の特徴とは?
迷彩はホワイトの生地に、アイボリーで描いた葉や雲型をダークグリーンで縁取り、隙間をオリーブドラブでプリントしてあります。
そして、アイボリーに干渉しないようダークグリーンで破線(密ではないレインドロップ)を何本か描いてありますね。
印象的には、旧ソ連系とドイツ系を合わせたような迷彩です。
面白い迷彩ですね。
生地はコットンとポリエステルの平織りで、防風性能は殆どありません。
(防寒を目的とした衣料品ではないようです。)
デザインは、フロントジッパーのプルオーバー(頭から被る)形式で、上下ともポケットは一切ありません。
(本当に偽装目的の簡易衣料品ですね。)
袖や足裾にはゴムを内蔵、スモックのウエスト、トラウザースのウエストには、ドローコードもあります。
全体的な縫製はとても脆弱で、今回のモデルもトラウザースのウエストが綻びて、雑に修理してありました。
この当時のモデル品は、このレベルのものが多いですね。
4 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 アメリカ
・契約会社 アメリカ
・製造会社 〃
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ S(スモック)
M(トラウザース)
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
スモック
着丈 約72センチ
肩幅 約58センチ
身幅 約71センチ
袖丈 約68センチ
トラウザース
ウエスト 約56センチ
股上 約37センチ
股下 約70センチ
裾幅 約22センチ
着丈 約103センチ
・状態 中古並品
・官民区分 民生品
・入手場所 名古屋の古着店
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5 旧ソ連軍特殊部隊スペツナズ用迷彩ユニフォーム(アメリカ製モデル品)まとめ
今回の分析にあたり、再度資料を再確認しましたが、やはりこの迷彩パターンの衣料品は、旧ソ連軍官給品にはないようです。
(調査は今後もケイゾクしますが…。)
しかし映画用衣装用に最初から造ったとするなら、えらく手の込んだ迷彩パターンですね。
(確かに旧ソ連軍物らしい迷彩です。)
どうやらハリウッドの映画関係者(特に衣装担当)の中には、とんでもないマニアがいるのかもしれませんね。
(もしかしたら映画用衣装の迷彩生地が余っていて、仕方なくモデル品を作ったのかも?)
映画を見ると、カバーオール(ワンピース:つなぎ)とセパレートがあるようですね。
(でも今回のモデルは、残念ながら映画に使用され他モデルではないようです。)
さて今回のモデルですが、なかなか興味深い迷彩パターンです。
広い雪原はともかく、残雪期や雪の残る森林内では効果的ですね。
スモック的な使い方をするなら、サバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測に使えそうですよ。
だた、このモデルも入手困難です。
既に製造は終了していて、かなり前からメーカーのカタログにも載っていないですね。
しかし海外のオークションでは、今回のモデルや映画の撮影に使用された衣装が出品されたりしていますよ。
探しているあなたは、海外のオークションを覗いてみましょう。
私も、なんとかして映画用衣装を入手してみたいと思います。
今回は、映画用衣装の旧ソ連軍特殊部隊迷彩ユニフォームをモデル化した迷彩服を分析しました。
次回は、オーストラリア軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の旧ソ連軍装備はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
Twitterで見つけました😍
気持ちいいฅ(・▽・)ฅニャー pic.twitter.com/zG8aQNquF8
— mikimaruJPⅡ🇯🇵🌸😼😸😽💕 (@mikinekojp1) 2021年1月4日
大きいニャンコ可愛いですね💕
本当はゴロゴロ喉を鳴らしているのでしょうか?
(音楽邪魔ですね😓)
私もいっぱいマッサージしてあげたいです!
(いつか、きっと…。😎)
読んでいただき、ありがとうございました。
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