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このブログでは、私がコレクションした軍装品の細部を公開、特徴を分析、解説します。サバイバルゲーム、ヒストリカルゲーム(コスプレ)、野鳥観察、映画、アニメ、マンガ、イラスト、オークション、ファッションの参考になります。

フランスの軍服 戦闘ジャケット(F–2)とは? 0169 🇫🇷

こんにちは!

今回は、フランス軍の戦闘服を分析します。

どこかで見た服だ…と思った方は、もしかしてサッカーファンですか?

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   目次

1  フランスの軍服  陸軍戦闘ジャケット(F–2)とは?

第二次大戦後フランスは、アメリカ軍のM43フィールドジャケットを参考に開発したM47ジャケットを採用していました。

フランス軍M47ジャケットの記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

しかし、国内で軍が関係した革命騒ぎがあったりして、フランス政府は軍を一新する必要に迫られました。

そんな状況の中、1960年代に開発されたのが、M64と呼ばれる戦闘服です。

以降、細部を改良したF–1戦闘服を採用。

その後継として新たに採用されたのが、今回のモデルであるF–2戦闘服になります。

さてどんな戦闘服なのでしょうか?

早速、確認していきましょう!

2  ジャケットの全体及び細部写真

前面

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背面
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前面裏側
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この布は?
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スカーフのように胸の前に付けます。

防寒対策でしょうか?

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襟にはチンストラップはありません。
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エポレットは若干のテーパー付きです。
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袖はダットファスナーで開閉・調整
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胸のスラッシュポケット

左右にあってジッパーで開閉
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腰のパッチポケット

2個のダットファスナーで開閉
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裾の左右にはゴムを内蔵
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タグ

NATOサイズも記載されています。
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ダットファスナー

表側の防反射処理と裏側の刻印

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3  その特徴とは?

生地は、やや厚いコットンサテンですが、ゴワゴワ感はありません。

カラーは、グレイに近いODで、フランス軍独特のものですね。

デザインは、M64で確立された胸にバーチカルなスラッシュポケット×2、腰にパッチポケット×2で、以降の型にも継承されました。

勿論、今回のモデルも引き継いでいます。

しかしF-1からは、袖や腰ポケットの開閉は、全てダットファスナーに変更されていますね。

胸上部内側には、スカーフのような三角布が予め縫い付けられていて、ボタンで逆サイドに留めるようになっています。

第二次大戦中のアメリカ軍HBTジャケットやウールシャツでは「ガスフラップ」という名称で呼ばれていました。

これは、通常のボタンによる前合わせでは、毒ガスが侵入してくるので、それを防ぐ目的で設置されました。

でもフランス軍は防寒目的のようですね。

4  製造とサイズのデータ

 ・製造又は契約年度    1987年

 ・製造場所                   フランス

 ・契約会社                   フランス

 ・製造会社                        〃

 ・材質                          コットン

 ・表記サイズ                96M

                                   (日本人のM)

 ・各部のサイズ(平置)  

                                    着丈  約71センチ

                                    肩幅  約44センチ

                                    身幅  約52センチ

                                    袖丈  約60センチ                                          

 ・状態                        中古並品

 ・官民区分                 官給品

 ・入手場所                 愛知県の専門店

5  まとめ

今回のモデルは、元サッカー日本代表の中田英寿選手が、成田空港へ着いた時に着用していたジャケットです。

(いつだったかは忘れました。でもすぐこのジャケットだとわかりましたよ。)

覚えてらっしゃる方、いらっしゃいますか?

それはともかく、フランス軍は1960年代から、胸のスラッシュポケットを採用しています。

このポケットはその構造上、かさばる物を入れたら胸に圧迫感や違和感を残して不快です。

そのため、見た目はスタイリッシュですが、実用的ではないな…なんて思っていました。

しかし、昨今はボディアーマー(防弾、防破片ベスト)やチェストリグ(ベスト型の装備入れ)を装備することが多いですね。

その場合、通常のパッチポケットは全部使えなくなる上、ポケットの内容物が簡単に取れません。

その点スラッシュポケットなら、手を差し込むだけでなんとかなりそうです。

まさか、あのフランスが今日の装備体系を予想していたとは思えませんが、なかなかのものですよ。

ところで市中に出回っているこのジャケットは、圧倒的に細いサイズのものが多いです。

また表記サイズより、僅かながら細い仕立てになっているようですね。

私のようなメタボ中年は、自分に合うサイズを探すのが大変です。

購入する場合は、よく状態を確認しましょう。

(フランス軍は、かなり使用して払い下げる場合が多く、破損しているものがありますので。)

このモデルの後、フランスは再度迷彩服を採用し、戦闘服も若干のモデルチェンジを行います。

ですが、その話はまたいつか…。

 

今回は、フランスの伝統的な戦闘服を分析しました。

次回は、アメリカのフライトジャケットを分析します。

お楽しみに!

               ✳︎               ✳︎              ✳︎

読んでいただき、ありがとうございました。