こんにちは!
今回は、クウェート軍の迷彩服を分析します。
クウェートにとっては不名誉だった「湾岸戦争」後のモデルになります。
でも他人任せの体勢は、まだ大きく変わっていないようですね。
今回のアイテムも極上品ですよ。
目次
- 1 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)とは?
- 2 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の全体及び細部写真
- 3 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の特徴とは?
- 4 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の製造とサイズのデータ
- 5 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)まとめ
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1 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)とは?
イラン ・イラク戦争で、積極的にイラクを支援していたクウェート。
でも戦争が終わると、石油の増産でイラクとの確執を表面化させた結果、1990年に怒ったイラク軍の侵攻を受けましたね。
後の湾岸戦争のキッカケとなる事件でした。
驚くことに、当時のクウェート軍の大半は、お金で雇われた兵士だったそうですね。
そのため、イラク軍の侵攻を知るやいなや、真っ先に逃げてしまったとか?
これでは国土は守れませんよね。
最終的には、国連指導の下、結集した多国籍軍(連合軍)が、イラクからクウェートを取り返しました。
(日本でも金銭的な支援をしましたが、なかったことにされているのは心外ですね。)
国は、「その国の国民が武力によって守らなければいけない」のですね。
当然ですが…。
そんなクウェート軍でしたが、湾岸戦争後は国民による国軍の強化に努めつつ、新しい装備を購入しているようです。
個人装備にも力を入れて、次々に新しい迷彩服を採用したりしていますね。
(むしろ雑多な迷彩服の集まりになっています😓)
今回のモデルは、湾岸戦争後に新しく採用された迷彩服です。
でも、採用後デジタル迷彩の波に押され、少数の生産で終わったようです。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は迷彩服コレクターベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の全体及び細部写真
前面
全体的なデザインは、1980年台のアメリカ軍BDUを参考にしているようです。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ①
クウェートの紋章でしょうか?
タグ②
なんと中国製でした!
エポレット
テーパー付きのクサビ型です。
右胸ポケット
マジックテープで開閉
しかし、片手では開けづらいです。
右胸ポケット
マジックテープで開閉
こちらは、ポケットフラップにスリット、ポケット内にペンポケットあり。
腰ポケット
こちらもマジックテープで開閉
左袖ポケット
シンプルなペンポケットのみです。
袖
単純な筒で、袖口はタブとマジックテープで開閉・調整
ウエストのサイズ調整タブ
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
タグ③
タグ④
裾にはゴムテープが縫い付けられています。
ロシア軍などの、長いブーツを使用する軍に多い措置ですね。
でもクウェート軍は違ったような気が…。
ウエスト周り
前合わせはボタンとジッパーです。
太く長いベルトループに注意
ウエスト背面
特殊なベルトループは、イギリス系の装備に多いですね。
臀部には丸い補強生地あり。
右側面
臀部のポケットもマジックテープで開閉
膝のカーゴポケット
こちらもマジックテープで開閉
膝は立体裁断で最初からやや曲がっています。
独特の迷彩パターン
5色迷彩…と呼ばれることがありますが、4色ですね。
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3 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の特徴とは?
迷彩は、タンの生地に、カーキでアメーバ模様を描き、その模様に重ならないようアイボリーとブラウンで数粒の小石を描いています。
どうやら湾岸戦争でアメリカ軍が使用した、チョコチップクッキー迷彩を一部参考にしているようです。
アメリカ軍砂漠用迷彩(チョコチップクッキー)の記事はこちらです。⬇︎
【アメリカの軍服】陸軍砂漠用迷彩ジャケット(チョコチップクッキー)とは?
生地は薄いリップストップで、おそらくコットンとポリエステルの混紡です。
軽量で肌触りが良いですよ。
通気性も良さそうです。
デザインは、アメリカ軍のBDU(バトルドレスユニフォーム)を踏襲しています。
ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2のコートタイプで、ウエストにサイズ調整タブが付いています。
トラウザースは左右の腰スラント、臀部、膝カーゴポケットの合計6ポケットですが、ベルトループはイギリス軍タイプになっています。
特筆すべきは、今回のモデルを製造したのは、中国ということです。
諸外国や我が国でも例がありますが、国軍の装備を他国に製造させるというのは、何か問題が発生しないのでしょうか?
4 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 2000年代
・製造場所 中国
・契約会社 クウェート
・製造会社 中国
・材質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ S
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約74センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約51センチ
袖丈 約59センチ
トラウザース
ウエスト 約42センチ
股上 約31センチ
股下 約74センチ
裾幅 約20センチ
着丈 約103センチ
・状態 中古極上品
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 クウェート陸軍迷彩ユニフォーム(アメーバパターン)まとめ
勿論、この迷彩服もどんなコンセプトで製造されたのか?それはわかりません。
でも何とかしようとしていた気配(?)は感じられますね。
(…それとも製造国の言いなりだったのでしょうか? )
ただ迷彩パターンでは小石の描写は必要なかったような気がします。
でも、全体的には砂漠で使用する迷彩としては、意外にあと待っているのではないでしょうか?
今回のモデルは、実用というよりは、完全コレクションとしておいた方が良いかもしれません。
また、市中ではあまり見かけませんが、ネットショップでは専門に扱っているところもあるようです。
入手を考えている方は、そちらを当たってみましょう。
今回は、クウェート軍の比較的新しい迷彩服を分析しました。
次回は、マーライオンで有名な、シンガポールの迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他の中東国の装備はこちらです。⬇︎
おそらく中東のどこかの国と思われる装備品はこちらです。⬇︎
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九州熊本の豪雨で、本日14時現在、25名の犠牲者が出て、11名の行方不明者がいるようです。
予想以上に大きな被害が拡がっていますね。
現場となった球磨川では、「尺鮎」と呼ばれる大きな鮎が漁れることで有名でした。
以前、上流にダムを建設しようとした時、この鮎が遡上できなくなるとの懸念から反対運動が起り、中止になったという情報があります。
自然を守ることと人間を守ることは両立できないものなのでしょうか?
後日、この災害に対する詳細な検証がなされると思いますが、気象予報や警報の発信タイミングも含めて、本当の所を知りたいですね。
次の災害を防ぐために。
犠牲者のご冥福を心からお祈りします。
読んでいただき、ありがとうございました。
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