こんにちは!
今回は、サウジアラビア空軍の迷彩服を分析します。
湾岸戦争後に開発されたモデルですが、アメリカ軍の影響をモロに受けていますね。
当時、アメリカ軍のモノマネをするのは、一種のブームになったりしていました。
今回もデッドストックですよ!
目次
- 1 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)とは?
- 2 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の全体及び細部写真
- 3 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の特徴とは?
- 4 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の製造とサイズのデータ
- 5 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)まとめ
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1 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)とは?
1991年から始まった湾岸戦争の様子は、かつてのベトナム戦争を遥かに超える衝撃的な映像がTVで放映されましたね。
特にイラク軍に対峙する多国籍軍(連合軍)は多くの優秀な兵器を駆使して戦闘における勝利を得ることができました。
3km先の敵戦車を撃破するM1戦車、敵戦車の装甲板を劣化ウラン弾で穴だらけにするA–10攻撃機、誤差数10センチの着弾を誇る空対地ミサイル等々、当時としては驚異的な兵器のオンパレードでしたね。
中でも、アメリカ軍が着用していた迷彩服は、湾岸戦争を代表するシンボル的な存在になっていました。
過去記事:アメリカ陸軍砂漠用迷彩ジャケット(チョコチップクッキー)
この時の印象がよほど強かったのか、それとも「砂漠専用迷彩服」の効果に気づいたのか、この迷彩服は世界中でコピーされましたね。
(本当は、イラクなどののっぺりした砂漠用の迷彩服ではなかったのですが…。)
ある意味、強力な動植物に擬態するひ弱な生物のようでした。
過去記事:中国人民解放軍陸軍砂漠用迷彩服(チョコチップクッキーコピー)
今回のモデルは、そのアメリカ軍砂漠用迷彩服に影響を受けたサウジアラビアが開発した空軍用の迷彩服です。
アメリカ軍のモデルを殆どそのまま採用した陸軍と違い、色調を変えて差別化していますね。
さてさて、それはどんな迷彩服なのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の全体及び細部写真
ジャケット
前面
エポレットがありますが、基本的にはアメリカ軍のBDU(バトルドレスユニフォーム)のデザインを踏襲しているようです。
背面
迷彩は短い間隔で繰り返されています。
前面裏側
迷彩は、やや裏側に透けています。
背面
背中上部にはライニングあり
前合わせはボタンのみです。
襟周りレイアウト
タグ
ジャケットのみタグがありました。
エポレット
テーパーなしのクサビ型です。
胸ポケット
2個のボタンで開閉
今回のモデルには、左右どちらにもポケットフラップのスリットや、ポケット内のペンポケットはありませんでした。
腰ポケット
こちらも2個のボタンで開閉
袖
単純な筒ですね。
袖口はボタンとタブで開閉・調整
肘の補強生地
背中のライニングは、下部が縫い付けられていません。
ピンク(?)のチョクで37と記入されていました。
トラウザース
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
股間の補強生地
円形ですね。
右側面
ウエストの調整タブとベルトループ
別とループは幅広タイプで、ボタンで開閉できます。
(ピストルベルト(弾帯)用ですね。)
腰のスラントポケット
臀部のポケット
2個のボタンで開閉
膝ポケット
2個のボタンで開閉
ポケットフラップは前部が一部縫い付けられています。
膝ポケットは後部にマチがあります。
意外と容量が大きい?
膝は申し訳程度の立体縫製が。
裾にはホワイトのドローコードを内蔵
靴紐?
ボタンは、一見市販品のような落ち着いた雰囲気
でも、ある意味迷彩?
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3 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の特徴とは?
迷彩は、濃淡2色のタンとグレイで波型を描き、所々にオフホワイトとブラックで小石のハイライトとシャドウを表現しています。
6色迷彩ですね。
迷彩の構成は、アメリカ軍のチョコチップクッキー迷彩に似ていますが、厳密に比べるとかなり違っていますね。
配色にグレイを用いているところが、静かに空軍を主張しています。
生地は、やや厚めの柔らかいコットンツイルです。
肌触りはまあまあですね。
デザインは、アメリカ軍のBDUを基本として、サウジアラビア独特の改良を取り入れています。
構成は、ジャケットがエポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2。
トラウザースは、腰スラントポケット×2、膝ポケット×2、臀部のポケット×2、ウエストにサイズ調整しトラップがあります。
しかし、ベルトループはイギリス軍タイプの幅広でボタンで開放できますよ。(合計3本)
サイズ表記はLですが、アジアンサイズのようです。
4 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)の製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1990年代
・製造場所 不明
・契約会社 サウジアラビア
・製造会社 不明
・材質 コットン
・表記サイズ L
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約80センチ
肩幅 約48センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約61センチ
トラウザース
着丈 約102センチ
ウエスト 約49センチ
股上 約32センチ
股下 約71センチ
裾幅 約26センチ
・状態 デッドストック
・官民区分 官給品
・入手場所 ヤフオク
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5 サウジアラビア空軍迷彩ユニフォーム(グレイチョコチップ)まとめ
アメリカ軍のチョコチップクッキー迷彩は、その色調から文字どおり「美味しそう」(?)な印象でしたが、今回のモデルは、ブラウンをグレイ(暗色?)に替えただけで独特の凄みが出てきましたね。
砂漠での効果は不明ですが、チョコチップ系の中では大好きな迷彩の一つです。
(もしかしたら、都市迷彩としての需要があるかもしれませんね。)
幸いと言いますか、残念ながらこのモデルは元々数が少なかった上に、最近は全く見かけなくなりましたね。
(絶滅危惧種化?)
そのため入手は困難であると言えます。
でも運よく入手できたら、実用目的ではなく一時代を代表する迷彩服の一つとしてコレクションしておくのが良いでしょう。
勿論、このモデルも後日オークションへ出品予定です。
(終活の一環で…。)
探していた方は、気長にお待ちください。
私は、違うバージョンのチョコチップクッキー系迷彩服を探してみたいと思います。
今回は、懐かしいサウジアラビア空軍の迷彩服を分析しました。
次回は、日本の夏にピッタリ(?)な旧南ベトナム軍の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他のサウジアラビア装備はこちらです。⬇︎
他の中東国の装備品はこちらです。⬇︎
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昨夜の仕事中に、じわじわと後頭部から首の付け根が痛くなり、首が回らなくなりました!
意識ははっきりしていて、呂律も正常、左右の手足も問題なく動くことから、脳障害ではなさそうです。
部屋に帰ってシャワーを浴びたら、症状がやや改善したことから、緊張性頭痛なのかもしれません。
幸い、本日と明日は仕事が休みだったので、部屋で安静にしておこうと思います。
(病院はお盆休みでした😞)
あなたも気をつけて!
読んでいただき、ありがとうございました。
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