今回は、1980年代のイギリス軍ウールシャツを分析します。
イギリス軍では、伝統的かつオーソドックスなシャツですね。
でも近年のものはウールのカラーが変更されています。
中古品ですが、程度は良好ですよ!
目次
- 1 イギリス陸軍ウールシャツ(OGタイプ)とは?
- 2 イギリス陸軍ウールシャツの全体及び細部写真
- 3 その特徴とは?
- 4 イギリス陸軍ウールシャツの製造とサイズのデータ
- 5 イギリス陸軍ウールシャツまとめ
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1 イギリス陸軍ウールシャツ(OGタイプ)とは?
現在のように、ヒー◯テックをはじめとする、科学的な発熱素材が開発される以前は、ウールが万能防寒素材として君臨していました。
ウールには、
・保温力がある
・水に濡れても保温力が落ちない
・火に触れてもすぐに炭化して、燃え上がることが少ない
・量産が比較的容易である、
などの特性があり、まさに軍用衣料品には必要不可欠なものでしたね。
イギリス軍は大戦中から各種ウールシャツを採用していましたが、戦後はデザインを統一して現在も採用していますよ。
今回のモデルは、生地の色調が、カーキからオリーブグリーンに替わったタイプになります。
地味な装備ですが、どんなシャツなのでしょうか?
今回は、イギリス軍装備マニアのみならず、いざという時に安心な防寒シャツをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 イギリス陸軍ウールシャツの全体及び細部写真
前面
日本で流通している一般的なシャツより着丈がかなり長いですね。
前合わせは、ボタンのみです。
背面
今回のモデルは、前オーナーが身幅を背中で調整していたものを元に戻しました。
そのため、斜めに折り目があります。
(オリジナルにこの折り目はありません。)
前面裏側
内ポケットはありません。
背面裏側
タグ
しっかりとデータが記入されていますが、印字は消失しつつあります。
胸ポケット
小さいボタンで開閉
エポレット
僅かなテーパーが付いたクサビ型
袖はボタンで開閉
マチはなく、大きく開くことができます。
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3 その特徴とは?
生地は、オリーブグリーンの軽量なウールです。
この生地は、日射や洗濯で、次第にカーキに近くなってきますよ。
デザインは、日本のエポレット付きYシャツに近いです。
でも、着丈が長く(防寒目的?)、袖は1/3ほど開きますね。
(瞬時に腕まくりが可能です。)
全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、上質な仕立てですが、ボタンに比べボタンホールが大きく、時々自然に外れている場合がありますね。
でもシャツの両端を引っ張ると、何もしなくてもボタンが外れるのは、被弾時などのファーストエイドが迅速にできますね。
4 イギリス陸軍ウールシャツの製造とサイズのデータ
・製造又は契約年度 1980年代
・製造場所 イギリス
・契約会社 イギリス
・製造会社 〃
・材 質 ウール
・表記サイズ 2
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約80センチ
肩幅 約44センチ
身幅 約56センチ
袖丈 約60センチ
・状 態 中古上品
・官民区分 官給品
・入手場所 愛知県の専門店
・入手難易度 2(やや困難)
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5 イギリス陸軍ウールシャツまとめ
実際にこのシャツを着て、登山をしてみました。
(何故登山?)
場所は、北アルプスの槍ヶ岳。
行程は、上高地から槍ヶ岳へ登り、帰りは新穂高温泉方面に向かう単独行でした。
山小屋は利用せず、テント泊で都合二泊三日という、中年メタボ対応楽々登山です。
めちゃくちゃ楽しかったですが、やはり朝は寒かったですね。
ご存知のとおり標準的な大気なら、気温は1000m上昇する毎に約6.5℃下がります。
槍ヶ岳が約3000mなので、頂上付近の気温は、地上より約20℃近く低い計算になります。
夏だったので、地上の気温が30℃だとすると、テント場付近は10℃前後になるんですね。
登ってる最中は暑いのですが、頂上付近、特に夜は気温がぐっと下がってきます。
(真夏でも疲労凍死する場合があるので、要注意です。)
そんな時でも、Tシャツに今回のウールシャツ、コマンドセーター、局地用DPMスモックで対処できましたよ。
(イギリス軍のコスプレか!)
帰りは早朝でまだ暗く、気温の低い時間帯に出発しましたが、Tシャツにウールシャツで十分でした。
(流石に新穂高温泉近くの樹林帯にはいると、ウールシャツは脱ぎましたが。)
使えるシャツだと思いました。
また、例えば市販の登山用ウールシャツは、何故かチェック柄が多く高価ですが、シックで安価な今回のシャツは、個性発揮にも一役かってくれそうですよ。
(今回のモデルは、未使用でも店舗やサイトによっては、市販ウール登山シャツの約1/3の値段で販売されていることが多いですね。)
使用上の注意点は、ボタンがとても小さく、ボタンホールと合っていないのか、すぐにボタンが外れて開いてしまいます。
(戦闘用なので、腹部を負傷した場合、迅速に開放できるようにとの配慮からでしょうか?)
こまめなチェックが必要ですね。
あと、必ずドライクリーニングしてください。
ポリエステル製フリースが防寒着の全盛期ですが、敢えてレトロなウールシャツを積極的に使用して、ウールの利点を再認識してみませんか?
勿論、DPMスモックとコマンドセーターもお忘れなく!
(冬の定番ですね!…ただし、私だけの…。)
今回は、イギリス軍の定番ウールシャツを分析しました。
次回は、南アフリカにあった小国の迷彩服を分析します。
お楽しみに!
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参考:他軍のウールシャツに関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍等のセーター関連記事はこちらです。⬇︎
www.military-spec-an.com ✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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