今回は、1990年代に現用ドイツ軍フレック迷彩生地で造られた迷彩スモックを分析します。
最初発見たとき、何かの冗談かパロディ商品かな?…と思いました。
でも十数年後、実際に使用されている写真を見てびっくり!
官給品ではないかもしれませんが、面白いアイテムですね。
今回は、極上品ですよ!
目次
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1 ドイツ陸軍フレック迷彩スモック(武装親衛隊タイプ)とは?
再統一前のドイツ陸軍は、1980年代にそれまでのODモールスキン戦闘服から、現用のドイツ陸軍迷彩ジャケット(フレックパターン)に装備を改変しました。
…これは嬉しかったですね。
(今風に書くと「キター♪───O(≧∇≦)O────♪」という感じでしょうか?」
ドイツ軍の迷彩といえば、まずドイツ武装親衛隊迷彩の斑点迷彩を思い浮かべるミリタリーマニアも多いと思われます。
そのドイツ軍が戦後約40年の沈黙を破って新しい斑点迷彩を採用したのですから、ドイツ軍マニアが喜ばない訳がないですよね。
(パターンと色調は大きく違っていましたが…。)
そして後の1990年代に、大阪の「G店」で今回のモデルを見つけました。
なんと当時最新であったフレック迷彩生地を用いて、大戦中の武装親衛隊の迷彩スモックを再現してあったのです!
しかも、製造はドイツの有名メーカーでした!
(いつか誰かが作るだろうとは思っていましたが…まさかドイツのメーカーが作るとは!)
勿論、一目で気に入り購入しました。
(まさか後年ブログで記事にする日が来るなんて…人生ってわかりませんね!)
さてさて、それはどんなスモックなのでしょうか?
今回は、現用ドイツ軍マニアのみならず、お手軽な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
背面
前面裏側
ライニングや内ポケットはありません。
背面裏側
官給品の迷彩生地なので、かつての武装親衛隊迷彩スモックのようにリバーシブルではありませんよ!
前合わせはマジックテープです。
これには笑いましたが、簡易的で良いですね。
ウエストには一周ゴムを内蔵
腰ポケット
パッチポケットです。
マジックテープで開閉
袖
ストレートですが、手首の部分がゴムで絞られていますね。
手首にはゴムを内蔵
肩付近(上から撮影)
かつての武装親衛隊スモックⅢ型のように、偽装用ループが縫い付けられています。
よく見ると、前後で生地を合わせていますね。
生地の裁断は、武装親衛隊時代とは大きく異なっていました。
勿論、背面にもループがあります。
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3 その特徴とは?
迷彩は現在でも使用されている、標準的なドイツ軍フレック迷彩です
濃いグレイグリーンの生地に、ライトグリーン、レッドブラウン、ダークグリーン、グレイ、チャコールグレイで小さな斑点を描いています。
近くで見ると気付きませんが、離れて見ると各色が大まか分かれて見えて、分裂効果を発揮するよう配色されていますね。
デジタル迷彩がまだ普及していなかった頃としては、効果的な迷彩でした。
生地はコットンとポリエステル混紡のツイルで軽量です。
デザインは概ね大戦中のスモックを踏襲していますが、前合わせとかポケットにはマジックテープで開閉します。
構成は、プルオーバータイプ、襟・エポレットなし、腰ポケット×2で、腰と手首にはゴムを内蔵していますね。
勿論、偽装用ループも再現していますよ!
全体的な縫製は正確で、強度も十分です。
とてもパロディ商品とは思えない品質ですね。
これがドイツスタンダードなのでしょうか?
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 ドイツ
契約会社 ドイツ
製造会社 〃
材 質 コットン
ポリエステル
表記サイズ なし
(日本人のL〜XL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約79cm
肩幅 約50cm
身幅 約65cm
袖丈 約64cm
状 態 中古極上品
官民区分 民生品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
今回のモデルは官給品ではありませんので、やはりパロディ商品だと思っていました。
(ただ官給品迷彩生地を用いているところが不思議でしたが……)
しかし2000年頃でしたか、海外のサイトで現在のドイツ軍が実際に使用している写真を発見して、認識を改めましたよ。
(…もしかしたら部隊単位で購入した非正規品だったか、あるいは私物だったのかもしれませんが…。🤔)
さて今回のモデルですが、迷彩はドイツの黒森峰…いえいえ「黒い森」で効果を発揮するべきものですが、日本でも十分な効果が期待できる優れものです。
一方デザインは、官給品のように重厚なものではなく、とても簡易な作りでサイズもゆったりしていますね。
例えば普段着で現場まで行って、必要な時に上から被って迷彩服とする…そんな柔軟な使い方ができそうですよ。
比較的軽量であることも助かります。
小さく折り畳むと、パックの中でも場所を取ることがありませんね。
やはりサバイバルゲーム 、狩猟、野鳥観測に使用できそうですよ。
(ただし効果がありすぎて、味方の誤射を誘う場合があります。使用には十分注意してください。😎)
ところが、残念なことに2000年以降、日本では一切見かけなくなりました。
やはりメーカーとしては、一時期のみの生産品であったようです。
元々官給品のように体系的に、まとまった数量を製造していないので、製造数も少なかったようですね。
(それに商業的にも成功したとは言えないものだったのかも。)
あなたが探しているのでしたら、日本や海外のオークションを覗いてみましょう。
もしかしたら出品されているかもしれませんよ!
今回は、モデル品ながら気合の入った武装親衛隊型ドイツ軍フレック迷彩スモックを分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に素晴らしですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20230921更新)
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参考:他の現用ドイツ軍フレック迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他国のフレック迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
* * *
Twitterで見つけました。
究極(?)の偽装ですね。
なにその砲身w pic.twitter.com/BCUZDEynLU
— Ясина (@muzey_yasina) 2020年10月16日
戦車をここまで偽装するのは珍しいですね。
もう何本か、水平に丸太を置いておくと完璧かも。
でも、この状態で砲撃できるのでしょうか?
因みに兵士が着ている迷彩服はこちらです。⬇︎
この迷彩の防寒着…欲しいですね💕
読んでいただき、ありがとうございました。
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