今回は、1990年代のトランスカイ陸軍迷彩シャツを分析します。
以前分析したトランスカイ陸軍迷彩フィールドジャケットの下に着用する衣類ですね。
独特の配色による一種のリザードパターン迷彩が特徴です。
まさかのデッドストックですよ!
目次
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1 トランスカイ陸軍迷彩シャツ(半袖タイプ)とは?
かつて南アフリカ国内に存在したホームランド(バントゥースタン)であるトランスカイ。
1976年に独立しました。
しかし1988年にはクーデターが発生、のちの1994年には南アフリカに再統合されましたね。
独立してから比較的短い歴史で幕を閉じた国だからでしょうか?
1990年代(再統合時期に付合しますね。)には余剰になった(?)装備品が、日本にも多く輸入されましたね。
今回のモデルは、その当時に日本でも販売されていた迷彩シャツになります。
ポルトガル軍の迷彩を参考にしたようですが、迷彩色調とパターンが違っているので全く違う迷彩に見えますね。
そして同軍の迷彩アイテムでは、コントラストの強いモデルになります。
さてさて、それはどんな迷彩シャツなのでしょうか?
今回は、南アフリカ周辺軍装備マニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
前合わせはボタンのみ。
コントラストの強い迷彩ですね。
背面
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
タグ各種
エポレット
僅かにテーパーのついたクサビ型。
胸ポケット
ボタンで開閉。
ポケットフラップがエレガント。
袖
ボタン
画像ではオレンジブラウンに見えますが、実際はカーキのプラスティック製
イギリス軍に似た皿型タイプ。
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3 その特徴とは?
迷彩は、タンの生地にダークグルーんとレッドブラウンを用いて、刷毛で雑に塗ったようなパターンを描いています。
よく似たパターンではフランス軍のリザード迷彩が有名ですが、一本のストロークが短いため、どちらかというとポルトガル軍の迷彩に近いですね。
やはりグリーンとブラウンが重なるところは、濃いブラウン(マホガニーブラウン?)になっていて、都合4色迷彩に見えるのも特徴です。
今回のモデルは、迷彩色調のコントラストが強いですね。
迷彩比較
今回のモデル
以前分析したフィールドジャケット
これはライティングの問題…も少々ありますが、根本的に色調が違っている違っているようですよ。
理由は不明ですが、単に製造誤差かもしれませんね。
生地はコットンのサテンに似ていますが、よい軽量で通気性が良いです。
デザインは、エポレット付き、胸ポケット×2で半袖です。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確ですが、強度はやや足りないようです。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
製造場所 不明
契約会社 トランスカイ
製造会社 不明
材 質 コットン
表記サイズ M
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約75cm
肩幅 約45cm
身幅 約55cm
袖丈 約25cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 大阪の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
独特の迷彩は、思っていたほど迷彩らしくなくて、一見アロハシャツに見え…なくもないですね。
(かなり無理がある?😅)
サバイバルゲームやリエナクトよりも、ファッションに使用してみたいですね。
(チノパンにもジーンズにも合いそうですよ!)
世界の軍装を見渡しても、圧倒的に少ない半袖迷彩シャツ。
今回のモデルもその仲間なのですが、このシャツ自体は1990年当時に多くのSHOPが取り扱われていました。
ところが現在では、このシャツどころか、トランスカイ軍物はほとんど見かけなくなりましたね。
使えるアイテムだったのか、ほとんど売り切れてしまったようです。
それでも、たとえば今回のモデルのようにシャツだけ、とかトラウザーズだけ…なら、国内外のオークションで時折見かけますね。
まだ入手していないあなたは、オークションを覗いてみましょう!
今回は、今はなき南アフリカホームランドの1国トランスカイ軍の迷彩シャツを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240830更新)
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参考:他のトランスカイ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他の南アフリカ系装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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