今回は、1970年代の旧ユーゴスラビア陸軍スナイパー(狙撃兵)用ユニフォームを分析します。
国名が「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」(1963〜1991)だった頃の装備ですね。
(その後の紛争でも使用例あり。)
単色の戦闘服や制服の上に着用する、一種のスモック的な使い方をされていました。
今回は中古品で、少々残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 旧ユーゴスラビア陸軍スナイパー用迷彩ユニフォーム(スモックセット)とは?
いくつかの資料によると、かつてのユーゴスラビア軍では、チトー率いる社会主義政権時代には正式な迷彩服は採用されなかったとされています。
また、1980年にチトーが死去してから、迷彩服が開発されたとされていますね。
でも、今回のモデルではそのチトー政権時代に製造された迷彩服のようです。
相変わらず開発の経緯は不明ですが、今回のモデルにはその証拠となる、ある意味貴重な資料なのかもしれませんね。
迷彩服の歴史もさることながら、とても興味深い迷彩パターンですよ!
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
スモック
前面
左右非対称のデザインですね。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみです。
タグ
1972年度契約品です。
完全にチトー政権時代のものですね。
いわゆる「PX品」だったのでしょうか?
胸ポケット
左胸のみです。
ボタンで開閉。
右腰スリット
四角形で3個のボタンで開閉。
左腰フラップ
ボタンで開閉しますが…
左側はオープンになっています。
中に何を入れて、何を取り出すのでしょう?
袖
ほぼストレートです。
袖口はストラップとボタンで調整。
脇は大きいスリットがあります。
内ポケット
左胸にあります。
開口部は横
裾のドローコード
ボタン(大)
ボタン(小)
オーバーパンツ
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンと紐です。
タグ
スモックと合致していますね。
腰スリット
左右にあります。
股間のスリット
大きく開いています。
裾
足首部分はストラップで調整
おまけ
専用フード(単体で使用)
前面
背面
前面裏側
背面裏側
ヘルメットの上から被っていた形跡があります。
確かに大きいフードですね。
目の部分はメッシュになっています。
一部破損あり。
(なんかモビルスーツにありそうなデザインですね。)
もしかして、フード使用を前提としているため襟が省略されている?
手甲
完全に手の上面だけを覆うタイプです。
上面
下面
掌、親指、手首付近にODのゴムが縫い付けられています。
(残念ながらゴムは伸びきっています…😓)
専用収納袋
よく使い方がわかりません😓
収納袋紙タグ
シールタイプ
着用例
pin.ithttps://pin.it/ETq0V6sa0
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3 その特徴とは?
迷彩は、ホワイトの生地にグリーンの雲型を描き、その上からダークイエローとブラウンで細い枝のようなパターンを描いています。
この迷彩も、他に類をみないものですね。
単純な色使いながら、意外とメリハリが効いているのが特徴です。
(やはり大戦中のドイツ軍戦車に似ていますね。)
生地はコットンのツイルで、やや厚いですが柔らかく肌触りが良いです。
(とても上質な生地ですよ。)
デザインも独特ですね。
構成は、スモックが襟、エポレットなし、左胸ポケット、内ポケット、左右に形状の違うスリット。
オーバーパンツが、腰左右のスリットのみで、とてもシンプルです。
面白いのは脇や股間で、大きい面積の通気孔があります。
また、専用のフード(単体)と手甲、そして全てを収納する専用の袋(というかバッグというか)が付属しています。
全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確で、確かな技術で製造されています。
(生地といい、仕立てといい、上質な衣類ですね。)
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1972年
製造場所 旧ユーゴスラビア
契約会社 旧ユーゴスラビア
製造会社 〃
表記サイズ Ⅲ
(日本人のXL)
各部のサイズ(平置)
スモック
着丈 約77cm
肩幅 約53cm
身幅 約65cm
袖丈 約63cm
オーバーパンツ
ウエスト 約51cm
着丈 約101cm
股上 約33cm
股下 約71cm
裾幅 約25cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品(推定)
入手場所 浜松の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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5 まとめ
今回のモデルのタグには「1972」という数字が記載されていました。
どうやら、その時期に製造されたか契約された製品だと推測できます。
…とするなら、チトー政権全盛期ですね。
多くの資料と違っていますが、もしかしたら今回のモデルは特殊部隊や狙撃兵専用に、限定的かつ例外的に支給した迷彩服なのかもしれませんね。
(または軍売店で販売されていたものとか?)
当時、同じ迷彩パターンの個人用テントは、一般部隊にも支給されていたので、迷彩生地のプリントに問題はなかったようです。
面白いですね。
さて今回の迷彩ユニフォームですが、配色のダークイエローや明るいグリーンの影響で、少々派手に見えます。
(中央ヨーロッパには派手な迷彩が多いですね。)
日本のフィールドでどのような見え方になるのか確認したい迷彩ですね。
(おそらく新緑の季節では、効果が高いのでは?)
ただこの迷彩ユニフォームも、数が少なくなってきました。
亡国の迷彩服なので当然ですね。
でもこの面白い迷彩は、あなたのコレクションの中でも異彩を放つこと受け合いです。
探しているあなたは、海外のオークションを覗いてみましょう!
今回は、貴重な旧ユーゴスラビア軍のスナイパー用迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20240824更新)
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参考:他の旧ユーゴスラビア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
その他の中央ヨーロッパ国の迷彩服はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
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— massy (@massy83756153) 2021年3月16日
素晴らしいですね!
答えはいつも自然の中にあるようです。
(ミツバチさん可愛い💕)
ミツバチさんに危害を加えることなく、毒を抽出できると良いですね。
読んでいただき、ありがとうございました。
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