いつだってミリタリアン!

軍装品コレクション歴45年以上の元自衛官がお届けするミリタリーグッズのブログです。集めたミリタリーグッズを豊富な写真でゆっくり公開中!初心者コレクターの疑問点を解消します!

本サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

面白い迷彩パターンです!【旧ユーゴスラビアの軍服】陸軍スナイパー用迷彩ユニフォーム(セット)とは? 0698 Yugoslavia ミリタリー

今回は、1970年代の旧ユーゴスラビア陸軍スナイパー(狙撃兵)用ユニフォームを分析します。

国名が「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」(1963〜1991)だった頃の装備ですね。

(その後の紛争でも使用例あり。)

単色の戦闘服や制服の上に着用する、一種のスモック的な使い方をされていました。

今回は中古品で、少々残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!

   目次

スポンサーリンク 

 

 

スポンサーリンク

1  旧ユーゴスラビア陸軍スナイパー用迷彩ユニフォーム(スモックセット)とは?

いくつかの資料によると、かつてのユーゴスラビア軍では、チトー率いる社会主義政権時代には正式な迷彩服は採用されなかったとされています。

 

また、1980年にチトーが死去してから、迷彩服が開発されたとされていますね。

 

でも、今回のモデルではそのチトー政権時代に製造された迷彩服のようです。

 

相変わらず開発の経緯は不明ですが、今回のモデルにはその証拠となる、ある意味貴重な資料なのかもしれませんね。

 

迷彩服の歴史もさることながら、とても興味深い迷彩パターンですよ!

 

さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?

 

今回は、迷彩服コレクション初心者のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2 全体及び細部写真です!

スモック
前面
左右非対称のデザインですね。Yugoslaviacamosmock

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20210318203724j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20210318203501j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20210318204110j:image

 

前合わせはボタンのみです。
f:id:akmuzifal6489:20210318203749j:image

 

タグ
1972年度契約品です。
完全にチトー政権時代のものですね。
いわゆる「PX品」だったのでしょうか?
f:id:akmuzifal6489:20210318203433j:image

 

胸ポケット
左胸のみです。
ボタンで開閉。
f:id:akmuzifal6489:20210318203609j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203233j:image

 

右腰スリット
四角形で3個のボタンで開閉。
f:id:akmuzifal6489:20210318203553j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203827j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203845j:image

 

左腰フラップ
ボタンで開閉しますが…
f:id:akmuzifal6489:20210318203527j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203540j:image

 

左側はオープンになっています。
中に何を入れて、何を取り出すのでしょう?
f:id:akmuzifal6489:20210318203351j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203412j:image

 


ほぼストレートです。
袖口はストラップとボタンで調整。
f:id:akmuzifal6489:20210318203905j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203255j:image

 

脇は大きいスリットがあります。
f:id:akmuzifal6489:20210318203422j:image

 

内ポケット
左胸にあります。
開口部は横
f:id:akmuzifal6489:20210318204022j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203512j:image

 

裾のドローコード
f:id:akmuzifal6489:20210318203700j:image

 

ボタン(大)
f:id:akmuzifal6489:20210318203634j:image

 

ボタン(小)
f:id:akmuzifal6489:20210318203245j:image

 

オーバーパンツ
前面
f:id:akmuzifal6489:20210318204126j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20210318203813j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20210318203216j:image

 

背面裏側
f:id:akmuzifal6489:20210318203934j:image

 

前合わせはボタンと紐です。
f:id:akmuzifal6489:20210318203759j:image

 

タグ
スモックと合致していますね。
f:id:akmuzifal6489:20210318203647j:image

 

腰スリット
左右にあります。
f:id:akmuzifal6489:20210318204011j:image

 

股間のスリット

大きく開いています。
f:id:akmuzifal6489:20210318203402j:image

 


足首部分はストラップで調整
f:id:akmuzifal6489:20210318204145j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203712j:image

 

おまけ
専用フード(単体で使用)
前面
f:id:akmuzifal6489:20210318204041j:image

 

背面
f:id:akmuzifal6489:20210318203311j:image

 

前面裏側
f:id:akmuzifal6489:20210318204059j:image

 

背面裏側

ヘルメットの上から被っていた形跡があります。

確かに大きいフードですね。
f:id:akmuzifal6489:20210318203338j:image

 

目の部分はメッシュになっています。

一部破損あり。

(なんかモビルスーツにありそうなデザインですね。)

もしかして、フード使用を前提としているため襟が省略されている?
f:id:akmuzifal6489:20210318203620j:image

 

手甲

完全に手の上面だけを覆うタイプです。

上面
f:id:akmuzifal6489:20210318203447j:image

 

下面
掌、親指、手首付近にODのゴムが縫い付けられています。
(残念ながらゴムは伸びきっています…😓)
f:id:akmuzifal6489:20210318204158j:image

 

専用収納袋
よく使い方がわかりません😓
f:id:akmuzifal6489:20210318203738j:imagef:id:akmuzifal6489:20210318203952j:image

 

収納袋紙タグ
シールタイプ
f:id:akmuzifal6489:20210318203327j:image

 

着用例

pin.it

pin.it

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

3 その特徴とは?

迷彩は、ホワイトの生地にグリーンの雲型を描き、その上からダークイエローとブラウンで細い枝のようなパターンを描いています。

 

この迷彩も、他に類をみないものですね。

 

単純な色使いながら、意外とメリハリが効いているのが特徴です。

(やはり大戦中のドイツ軍戦車に似ていますね。)

 

生地はコットンのツイルで、やや厚いですが柔らかく肌触りが良いです。

(とても上質な生地ですよ。)

 

デザインも独特ですね。

 

構成は、スモックが襟、エポレットなし、左胸ポケット、内ポケット、左右に形状の違うスリット。

 

オーバーパンツが、腰左右のスリットのみで、とてもシンプルです。

 

面白いのは脇や股間で、大きい面積の通気孔があります。

 

また、専用のフード(単体)と手甲、そして全てを収納する専用の袋(というかバッグというか)が付属しています。

 

全体的な縫製は、とても丁寧かつ正確で、確かな技術で製造されています。

(生地といい、仕立てといい、上質な衣類ですね。)

4 製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1972年

製造場所     旧ユーゴスラビア

契約会社     旧ユーゴスラビア

製造会社        〃

表記サイズ    Ⅲ

       (日本人のXL)

各部のサイズ(平置)

        スモック

       着丈 約77cm

       肩幅 約53cm

       身幅 約65cm

       袖丈 約63cm

        オーバーパンツ

     ウエスト 約51cm

       着丈 約101cm

       股上 約33cm

       股下 約71cm

       裾幅 約25cm

状  態   中古極上品

官民区分   官給品(推定)

入手場所   浜松の専門店

入手難易度  4(極めて困難)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

5 まとめ

 今回のモデルのタグには「1972」という数字が記載されていました。

 

どうやら、その時期に製造されたか契約された製品だと推測できます。

 

…とするなら、チトー政権全盛期ですね。

 

多くの資料と違っていますが、もしかしたら今回のモデルは特殊部隊や狙撃兵専用に、限定的かつ例外的に支給した迷彩服なのかもしれませんね。

(または軍売店で販売されていたものとか?)

 

当時、同じ迷彩パターンの個人用テントは、一般部隊にも支給されていたので、迷彩生地のプリントに問題はなかったようです。

 

面白いですね。

 

さて今回の迷彩ユニフォームですが、配色のダークイエローや明るいグリーンの影響で、少々派手に見えます。

(中央ヨーロッパには派手な迷彩が多いですね。)

 

日本のフィールドでどのような見え方になるのか確認したい迷彩ですね。

(おそらく新緑の季節では、効果が高いのでは?)

 

ただこの迷彩ユニフォームも、数が少なくなってきました。

 

亡国の迷彩服なので当然ですね。

 

でもこの面白い迷彩は、あなたのコレクションの中でも異彩を放つこと受け合いです。

 

探しているあなたは、海外のオークションを覗いてみましょう!

 

今回は、貴重な旧ユーゴスラビア軍のスナイパー用迷彩ユニフォームを分析しました。

 

いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20230905更新)

スポンサーリンク

 

 

スポンサーリンク

参考:他の旧ユーゴスラビア軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

その他の中央ヨーロッパ国の迷彩服はこちらです。⬇︎

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com 

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

www.military-spec-an.com

  ✳︎     ✳︎     ✳︎

Twitterで見つけました!

素晴らしいですね!

 

答えはいつも自然の中にあるようです。

(ミツバチさん可愛い💕)

 

ミツバチさんに危害を加えることなく、毒を抽出できると良いですね。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク


超 旧ユーゴスラビア軍 偵察部隊 Yugoslavia army モーターサイクル レザー パンツ reconnoiter mortorcycle trousers 7

 


超 旧ユーゴスラビア軍 偵察部隊 Yugoslavia army モーターサイクル ムートン ライナー reconnoiter mortorcycle mouton vest 9

 


3個セット 本物 M75 ハンドグレネード (手榴弾)用 防水仕様ケース ユーゴスラビア人民軍 (JNA) - セルビア軍 軍用 ミリタリー コレクション

スポンサーリンク

暁の鎮魂歌

暁の鎮魂歌

  • Linked Horizon
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
憧憬と屍の道

憧憬と屍の道

  • Linked Horizon
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes