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超稀少品!【自衛隊装備品】航空自衛隊初期型雑のう(旧軍タイプ・1963年)とは? 0723 🇯🇵 ミリタリー JASDF HAVERSACK(IMPERIAL JAPANESE ARMY STYLE)1963

今回は、1960年代の航空自衛隊雑のう(ヒップバッグ・バッドパック)を分析します。

かなりの航空自衛隊マニアでも、知っている人が少ないというレア・アイテムです。

ある意味、伝統的なデザインですね。

残念ポイントもありますが、時代を考えると極上品ですよ!

   目次

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1  航空自衛隊初期型雑のう(旧軍タイプ・1963年)とは?

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古今東西の各国軍兵士には、基本的な装備として衣類の他に、

 

・サスペンダー

・ピストルベルト(ウェブベルト:弾帯)

・マガジンパウチ(弾のう:弾入れ)

・バックパック(ハバーザック、リュックサック:背のう)

・イントレンチングツール(携帯エンピ:折り畳みスコップ)&ケース

 

などが支給されます。

(平均的な兵士の場合です。)

 

兵士はこれらのベルト類とバッグ類を組み合わせて、戦闘に必要な物や私物を入れて戦場を移動したり、戦闘します。

 

ただし、フル装備で戦闘することは稀で、通常はもっと軽装で戦闘に臨むことが多いようですね。

 

その際に使用されるのが、バックパックほどの容量はないものの、ある程度の容量を持ちフックやストラップで身体に装着できる小型バッグでした。

 

日本では「雑のう」(海外ではヒップバッグ、バッドパック…下品ですがアスパックとも)と呼ばれていますね。

 

勿論、現在の自衛隊員(主に陸上自衛隊員)も同じような装備が支給されていますよ。

 

今回のモデルは、その昔航空自衛隊が支給した官給品雑のうです。

 

自衛隊の雑のうというと、帆布で金属ファスナー付き2本のストラップで蓋が開閉するモデルが有名ですね。

 

でも、今回のモデルは旧軍のデザインをより新しい素材に替えて製造した、自衛隊オリジナルの雑のうになります。

(おそらく陸上自衛隊にもあったのでは?)

 

一種のショルダーバッグでもあり、手軽に使用できることから、演習や作業でも重宝されたそうですよ!

 

さてさて、それはどんな雑のうなのでしょうか?

 

今回は、航空自衛隊マニアのみならず、現役航空自衛隊員のあなたと一緒に、確認していきましょう!

2  全体及び細部写真です!

雑のう本体全体形
基本、四角い蓋付きバッグです。
少ししか写っていませんが、ショルダーストラップもあります。f:id:akmuzifal6489:20210413194732j:image

 

左側面
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右側面
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下面
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前面
ショルダーストラップは、バックルで長さを任意に調整できます。
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裏面
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表蓋を開けたところ
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タグ

1963年度契約品です。
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表蓋裏側にある航空自衛隊スタンプ
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ストラップのバックル等はなく、ループにストラップを結びつけて蓋を留めます。
とてもシンプルですね。
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ストラップは、本来3本あるのですが、中央のストラップ(部分)は切り取られていました。😞
中央ストラップは、内容物の抑えが目的ですね。
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中は大小二つのコンパートメントに分かれています。
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側面には金属製のホックとループがあります。
内容物が少ない場合は、ホックを閉じておきます。
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背面のフック
雑のう生地と同じタブにリベット留め。
ショルダーストラップを使用しなくても、このフックでピストルベルト(弾帯)などに引っ掛けることができます。
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ショルダーストラップ付け根

しっかり縫製されています。
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ストラップは丈夫なヘリンボーン
バックルは黒染めの金属製
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表蓋用のストラップは端末処理がされていて、かつ解れ防止の塗料(?)が塗られています。
f:id:akmuzifal6489:20210413211410j:image  

参考
旧日本陸軍雑のう
(中古良品)1930年代旧日本軍雑のう

1930年代旧日本軍雑のう

1930年代旧日本軍雑のう

1930年代旧日本軍雑のう

1930年代旧日本軍雑のう

造りに僅かな違いがありますが、同じデザインですね。

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3  その特徴とは?

雑のう本体は、麻にビニロンをコーティングしてあり、防水機能があります。

 

一方、ショルダーストラップは麻のHBT(ヘリンボーンツイル)で軽く丈夫です。

 

カラーは、後の64式小銃などのマガジンパウチより緑味が強いタイプで、 どちらかというとヨーロッパ系の装備に多いカラーですね。

 

デザインは旧日本軍の雑のうとほとんど同じです。

 

蓋付きのシンプルなバッグタイプですが、容量に応じて開口部を調整できるよう、左右にホックがありますよ。

(何気に便利な装備かも?)

 

蓋はストラップで取り付けますが、バックルやロックはなく、ループに結びつけるタイプです。

(ユーザーの「結びの技術」が問われる、難しい装備ですね。)

 

またショルダーストラップの他に雑のう上面にフックがあって、ベルトなどに引っ掛けることができます。

 

内部は二つのコンパートメントに分かれていて、書類や比較的重いものも同時に、そして比較的安全に収納できますよ。

 

全体的な縫製は、正確かつ丁寧で、高い技術で製造されていますね。

 

さすが日本製です。

4  製造とサイズのデータです!

製造・契約年度 1963年

製造場所    日本

契約会社    日本

製造会社     〃

材  質    麻

        ビニロン

各部のサイズ  バッグ   

        縦 約25cm

        横 約30cm

       奥行 約13cm

    ショルダーストラップ 

       約73〜141cm

状  態   中古極上品

官民区分   官給品

入手場所   東京の骨董市

入手難易度  5(まず無理)

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5  まとめ

戦後、アメリカ空軍の指導を受けて創設された航空自衛隊ですが、終戦から20年以上経た時期でも、旧軍と同じデザインの装備を支給していたことが驚きですね。

 

逆に全てアメリカ軍の供与品や そのコピーではなく、旧軍からの伝統的な装備をさらに発達させていたことに、日本人の誇りを感じました。

 

しかも、今回のモデルは 1963年物(私と同級生!)なので、俄然親近感が湧いてきますね。

 

ただ1980年代には、すでに後期型の雑のうが航空自衛隊の教育隊にもあったので、もしかしたら1960年代前半には官給品を外れたのかもしれませんね。

(詳細は相変わらず不明ですが…。)

 

今回の雑のうも、大切に後世へ伝えていきたいですね。

 

さて私事ながら、1960年代初頭の航空自衛隊装備としては、残すところ半長靴(編上靴ではありませんよ!)、八角帽(OD)、弾帯(カーキ)3点の入手待ちということになりました。

 

これからもゆっくり、のんびり…でも真剣に集めていきたいですね。

(まさにミリタリー考古学!)

 

今回は、おそらく誰も知らない航空自衛隊の古い雑のうを分析しました。

 

いやー自衛隊装備品って、本当に素晴らしいですね!

 

それでは、また次回をお楽しみに!

(20231104更新)

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参考:他の航空自衛隊装備品(モデル品を含む)に関する記事はこちらです。⬇︎

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Twitterで見つけました。

モフモフで可愛いですね💕

 

これは…まだ冬毛なのでしょうか?

 

いつか会いに行きたいです😍

 

読んでいただき、ありがとうございました。

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