今回は、1960年代のアメリカ軍M65フィールドジャケットを分析します。
ミリタリー業界のみならず、ファッション界でも有名なモデルですね。
今回は、2番目に製造されたOG(オリーブグリーン)タイプでパッチ(ワッペン)付きになります。
残念ポイントもありますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ軍M65フィールドジャケット(OG・2nd・ベトナム戦争ロット)とは?
前作M51フィールドジャケットを、より防寒と戦闘に特化させることにより、大きく進化したM65フィールドジャケット。
でもその初期量産型(1st・2nd)はまだ試行錯誤的な面が多かったですね。
今回のモデルは歴史あるM65フィールドジャケットでも2番目の量産型で、1stで廃されたエポレットが復活したタイプです。
このモデル以降、僅かなマイナーチェンジはあるものの、概ねデザインが安定してきましたね。
有名なベトナム戦争では、最も多く使用されたM65フィールドジャケットという情報もあります。
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、M65フィールドジャケットファンのみならず、ベトナム戦争マニアのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
パッチはすべてサブデュード(低視認)タイプです。
背面
今回のモデルは、比較的生地色がよく残っていますね。
前面裏側
背面裏側
襟周りレイアウト
襟はチンストラップで立てることができます。
チンストラップは、シェルのサテン生地で作られているタイプですね。
(同じ時期のM65でもバリエーションあり。)
前合わせはジッパーとダットファスナーです。
ジッパーは全てアルミジッパー。
背中のタグ
1968年度契約品です。
一部を除いてほつれていますが、タグの有無は出自の確認には必要不可欠なものなので、残っていてくれて良かったです。
前面裏側裾のタグ
復活したエポレットは僅かにテーパーの付いたクサビ型です。
胸ポケットとネイムタグ
ダットファスナーで開閉
今回のモデルは、M65フィールドジャケット用ヘビーフード(OG・アクリルファー)の回にモデルとして出演した「DYSON」君です。
前身頃のボタン
予備ボタンでないことはあなたもご存知ですね。
腰ポケット
こちらもダットファスナーで開閉
ポケット内の生地は生成りのコットン製
裾が捲れると、目立ちます。
左胸ポケットの陸軍タグ
左袖部隊パッチ
実際にベトナム戦争中に、ベトナム南部に駐屯していた部隊ですね。
袖
立体裁断です。
袖口はマジックテープで開閉・調整
1st〜2ndまでは、マチが付いています。
しかもサテンではなくポプリンなので、色や質感が違っていますね。
勿論、例の三角生地も存在しています。
シェル、袖のマチ、ライニングの色調差
左:シェル
中:袖のマチ
右:ライニング
背中には勿論アクションプリーツあり。
ウエストのドローコードは紛失したのでしょうか?
規格とは違うものが付いていました。😞
前身頃のライナー用ボタンに注意
袖の内側にもライナー用のボタンあり。
ジッパー
刻印がありますが、メーカー名は不明です。
今回は襟内フードの写真を撮り忘れました。
後日アップします。
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3 その特徴とは?
生地はOGコットンとナイロン混紡のサテンで、やや重いですが防風性能が高いですよ。
(気のせいかもしれませんが、防水性も付加されている感じもあります。)
デザインは、復活したエポレット以外は、1stと同じですね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、ほぼ全面裏側には、コットンポプリンのライニングがあります。
(今回のモデルは、グリーンが強い色調のライニングです。)
2ndまでは袖にマチがあり、ここの生地がサテンではなくコットンポプリンなので、少々違和感がありますね。
それと、まだこのモデルでも腰ポケット内側の生地は「生成り」で、何かの表紙に裾がめくれ上がると白い生地が目立つのも継承していますよ。
あとジッパーがすべてアルミというのも1stと同じですね。
全体的な縫製は、少々雑ですが強度は抜群の「アメリカン・スタンダード」です。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1968年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
ナイロン
表記サイズ M–S
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約74cm
肩幅 約51cm
身幅 約61cm
袖丈 約60cm
状 態 中古良品
官民区分 官給品
入手場所 浜松の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
今回のモデルは、ベトナム戦争時代、実際に現地で駐屯していた部隊というのがパッチ(ワッペン)からわかりました。
それはともかく、実際に着用すると防寒性能は、他のモデルと変わりませんね。
この時期、朝夕気温が下がる私の地方では、重宝するジャケットです。
(中古で使用感があるのも渋いですね。)
しかし、M65フィールドジャケット2ndで注意点は、袖とジッパーです。
袖口のマチには薄い生地が使用されているので傷んでいることが多いですね。
またジッパーはM51からも続いているアルミなのですが、M51に比べM65のジッパーは何故か腐食しているものが多いです。
100パーセントのアルミなら、空気に触れるや否や、薄く強固な酸化皮膜ができてそれ以上錆びないですね。
でも強度を求めて他金属を混ぜたアルミ合金の場合は、信じられない状態に腐食することがあります。
直接的な原因は不明ですが、アルミ合金の配合が違っているのかもしれませんね。
今回のモデルは、全く無問題でしたが、購入時には要注意点ですよ。
今回は、有名なM65フィールドジャケットの2番目のモデルを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231220更新)
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参考:これまで分析したアメリカ軍M65フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
今回の「DYSON」君が出演している、M65フィールドジャケット用ハードフードに関する記事はこちらです。⬇︎
モデル品M65フィールドジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました💕
カラスにつつかれてる所を親父が拾ってきたんだけど、めっちゃ好かれてて笑った pic.twitter.com/NU59g4mtyP
— 𓆛𓆜𓆝𓆞𓆟 (@turi2018) 2021年4月14日
運命の出会いだったようです😍
二人の友情がずっと続くと良いですね。💕
読んでいただき、ありがとうございました。
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