今回は、1970年代の陸上自衛隊迷彩服(上衣)を分析します。
いわゆる1型迷彩または熊笹迷彩ですね。
でも細部は官給品と大きな違いがありました!
おそらくデッドストックですよ!
目次
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1 陸上自衛隊迷彩服(上衣・1型迷彩・アルミジッパー・PX品?)とは?
一説によると、1965年に採用された迷彩服1型。
戦前・戦後を通じて日本で初めて採用された量産型迷彩服でしたね。
(その開発・製造には、民間のミリタリーショップが関係したという説もあります。)
量産型とはいえ、その系列においていくつかのバリエーションが存在しました。
参考:最初期(試作品又は初期生産型)と思われる迷彩服1型
今回のモデルも、まごうかたなき迷彩服1型なのですが、材質や細部パーツが官給品とは違う珍しいモデルになります。
確認はできていませんが、もしかしたら上述のミリタリーショップ製モデル品なのかもしれませんね?
さてさて、それはどんな迷彩服1型なのでしょうか?
今回はコアな陸上自衛隊装備マニア及び熊笹迷彩ファンのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
迷彩パターンは、1型迷彩の量産型ですね。
でも迷彩色調とパターンが後の量産型とは僅かに違っているように見えますね。
背面
前面裏側
背面裏側
襟はボタンで立てることができます。
前合わせはジッパーのみなのですが…
タグ① 表と裏
タグ②
所属や氏名用でしょうか?
エポレット
ボタンに注意!
胸ポケット
ボタンで開閉なのですが、なんと迷彩生地のループで留めます!
ループ及びボタンアップ!
ジッパー
まさかのアルミジッパーでした!
(勿論「YKK」です!)
そしてグレイのジッパー生地!
袖
補強生地は内側に縫い付けられています…
袖口はマチつきでボタンで開閉
脇の通気孔
裾サイドにはマチがない量産型タイプ。
ボタンはミックスグレイの一般用
型のライニング
右肩には縫製ミスが!
おまけ
今回の上衣とセットで販売されていました。
(官給品:1979年度契約品)
前面
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみ
タグ
ネイムタグは雑に取り外されていました。
右側面レイアウト
腰ポケット
ボタンで開閉
膝前面の補強生地は裏側に縫い付けられていますね。
裾
ほぼストレートです。
官給品ボタン
上衣の迷彩パターン
量産型のパターンですが、色調が1980年代のモデルとは僅かに違っていますね。
(ちゃんとワンコとプテラノドンがいますね。)
官給品1型迷彩識別点
おまけ
迷彩パターンは官給品の1型迷彩なのですが、配色が違う民間フィッシング(釣り)用スラックス(1980年代・デッドストック)
前面
迷彩パターンはそのまま陸上自衛隊の1型迷彩ですね。
背面
前面裏側
タグ
枠外の標語?が泣けてきますね。
メーカー・サイズ・ランドリータグ
股間の補強生地
フィッシング用でも抜かりなし。
前合わせはジッパーとホックです。
ジッパー刻印
右腰ポケット付近にはサイズタグ
これはウエストですね。
メーカータグ
左側面レイアウト
腰スラント?ポケット
膝ポケット
ダットファスナーで開閉。
ポケット中央にプリーツ付。
裾はほぼストレート。
裾上げはされていませんでした。
ダットファスナー表側
あまりみたことないものですね。
官給品迷彩生地との比較
左:陸上自衛隊官給品1型迷彩
右:今回のモデル
迷彩パターンはほぼ同じですが、迷彩色調は官給品の
- レッドブラウン → ダークレッド
- マホガニーブラウン → ダークブラウン
と大きく変更されている他、ベース生地のライトグレイグリーンもやや明るくなっていますね。
面白いです。
そのタイミングは分かりませんが、やはり1型迷彩は民間利用されていた証拠ですね!
サイズ及び材質
ウエスト 約35cn
着丈 約112cm
股上 約35cm
股下 約79cm
裾幅 約23cm
材質 コットン
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3 その特徴とは?
迷彩は、ライトグレイグリーン(明灰緑色)の生地に、グリーン、ブラウン、マホガニーブラウンで葉や雲型を描いています。
ライトグレイグリーンが僅かに多色より面積が広く、全体的に明るい色調であることから、あまり隊員さんには評判が良くなかったですね。
おまけの下衣とは、パターン、色調とも少々違うようです。
(下衣は中古品で洗濯で褪色していますが、それを差し引いても違っていますね。)
上衣・下衣との迷彩パターン及び色調比較
左:おまけの下衣
右:今回のモデル(上衣)
生地はコットンのツイルで、肌触りが良いです。
デザインは、官給品の上衣と似ていますね。
構成は、エポレット付き、胸ポケット×2のシャツタイプ…というのは官給品と同じです。
官給品との違いは、
- 胸ポケットのボタンがループで留めるタイプ(ボタンホール付きの生地)
- 前合わせのジッパーがアルミ製(ブラス製)
- ボタンが全てミックスグレイの市販品(ダークグリーン(濃緑色))
- 袖のボタンが1個(2個)
- 生地がコットン100%(ビニロンとの混紡:おまけの下衣タグ参照!)
というところですね。
(( )は官給品の仕様です。)
全体的な縫製は、官給品に比べると少々雑で、今回のモデルに関しては一部に縫製ミスがありました。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 日本
契約会社 本
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ 1
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
シャツ
着丈 約83cm
肩幅 約47cm
身幅 約56cm
袖丈 約60cm
(おまけの)トラウザーズ
ウエスト 約44cm
着丈 約103cm
股上 約34cm
股下 約72cm
裾幅 約22cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 香川の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
1970年代に、東京の老舗ショップ(上述の迷彩服1型の開発に携わったと言われている有名店)が、モデル品の1型迷彩生地を用いて、いくつかの迷彩服を製造していましたね。
私が確認したのは、
- アメリカ軍ジャングルファーティーグ(4th)タイプ
- 陸上自衛隊1型迷彩服タイプ
の二種類でした。
(万難を排して買っておけば良かったです。後悔後を絶たず!😭)
もしかして今回のモデルは、二番目の「陸上自衛隊1型迷彩タイプ」なのかもしれませんね。
(ただこの当時の老舗ショップモデル品には、タグに店名が記載されていたような気がしましたが…?🤔)
詳細は不明ですが、今回のモデルは希少ですね。
いくつか迷彩服1型をコレクションしていますが、これは異彩を放っています。
ぜひ同じ仕様の下衣を入手したいところですね。
実は、オークションサイトにキーワードを登録していて、1型迷彩服(熊笹迷彩)が出品されたらメールが来るように設定しているのですが…一切見かけません。
特に下衣は、上衣に比べて消耗が激しく、時代を考えると残っている確率は低いですね。
それでも諦めず探してみようと思います!
今回は珍しいタイプの陸上自衛隊迷彩服1型(上衣)を分析しました。
いやー熊笹迷彩って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20241009更新)
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参考:陸上自衛隊の迷彩服1型及び1型迷彩生地を用いた衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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