今回は、1970年代の製品と推定される国籍不明軍の迷彩ジャケットを分析します。
その造りから東南アジア系の装備だと思われますが、詳細は不明です。
(もしかしたら旧南ベトナム軍のローカルメイド品かもしれませんが…。)
それはともかく、今回のアイテムも何故かデッドストックですよ!
目次
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1 国籍不明軍ダックハンター迷彩ジャケット(ライフルマンライプ)とは?
長くコレクションを続けていると、入手したアイテムの製造国や使用国が判別(識別)できないものが出てきます。
多くの場合、単にコレクターの知識が足りない事が多いですね。
(私のことです!😅)
でも、中にはどうしてもわからないものもあるのも事実。
今回のモデルは、そんな判別できなかったモデルになります。
さる古着屋さんで発見しました。
よくあるアメリカ製のハンティングジャケットかな?…とも思ったのですが、それにしては足りないものがありました。
また、そのポケットの形状には思い当たるものがありましたね。
さてさて、それはどこの国の、どんな迷彩ジャケットなのでしょうか?
今回は、迷彩服コレクションベテランのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真
前面
一見オーストラリア軍のユニフォームに色味が似ていますね。
背面
でも迷彩パターンは、アメリカ軍のダックハンター(フロッグスキン)迷彩に似ています。
前面裏側
出自を示すタグやスタンプ類は一切ありません。
背面裏側
生地が薄いので、迷彩は裏側まで透けていますね。
エポレット
テーパー付きのクサビ型です。
付け根は大戦中のアメリカ軍ウールシャツのように縫い付けられていますね。
胸ポケット
ボタンで開閉
長方形のポケットが2個並んでいますね。
腰ポケット
こちらも胸ポケットと同様です。
このポケットにM16系の30連マガジンを入れてみたところ、ジャストのサイズでした。
袖
僅かにテーパー付き
袖口はボタンで調整できます。
ボタンはグリーンのプラスティック製
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3 その特徴とは?
迷彩は、アメリカ軍が第二次大戦中に採用した、ダックハンター(フロッグスキン)迷彩に似ています。
しかし全体的に茶色味が強いですね。
配色は、ダークイエローの生地に、濃淡2色のブラウン、グリーンを用いて、大小様々な斑点をプリントしています。
(なかなかキレイな迷彩ですね。)
生地は、コットンとポリエステル混紡の平織で、薄く通気性に優れていて、とても軽量です。
デザインは、開襟、エポレット付き、胸ポケット×4、腰ポケット×4で、各ポケットは細長い長方形の単独ポケットが2つずつ縫い付けらていますね。
そして各ポケットにポケットフラップがあります。
このポケットの大きさに思い当たるところがあって、手持ちのM16系30連マガジンを入れてみたところ、無問題で収納する事ができました。
それもアメリカ軍M14シングルマガジンパウチのように、すぐに抜けないほどタイトではなく、かといってポケットの中でマガジンが暴れることのない、程良い大きさでした。
やはり、マガジンパウチも兼ねたポケットのようです。
(だとするなら、独立したポケットフラップにも合点がいきますね。)
…とするなら、合計8個のポケットがあることから、口径.223(5.56ミリNATO)なら都合240発を所持できる計算になります。
なかなか興味深いデザインですね。
全体的な縫製は、とても丁寧で確かな技術で製造されています。
そうそう、今回のモデルに使用されているプラスティック製のボタンは、見覚えがあります。
あなたはどこの国の装備だと思いますか?
4 製造とサイズのデータです!
・製造又は契約年度 1970年代
・製造場所 不明
・契約会社 不明
・製造会社 〃
・材 質 コットン
ポリエステル
・表記サイズ なし
(日本人のL)
・各部のサイズ(平置)
着丈 約74センチ
肩幅 約46センチ
身幅 約58センチ
袖丈 約58センチ
・状 態 デッドストック
・官民区分 不明
・入手場所 東京の古着屋
・入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
ベトナム戦争中にアメリカ軍特殊部隊員が、グリーンリーフパターン迷彩服をカスタム化(改造)して、迷彩生地のマガジンパウチを沢山縫い付けたジャケットを造っていましたね。
通称「ライフルマン・ジャケット」呼ばれていて、マニアの間では有名なジャケットです。
今回のモデルは、そのライフルマン・ジャケットを彷彿させるデザインに似ていなくもないですね。
何より現代こそ.223(5.56ミリNATO)使用の猟銃は多いですが、1970年代ってアメリカやベトナム以外では殆ど使用していなくて、比較的マイナーな弾丸でした。
そのため、それ専用の狩猟用衣類というのは考えづらいのですよね?
(そもそも狩猟で240発も持ち歩く必要性はありません?)
ならば、製造国、使用国はどこになるのか…まったく興味が尽きません。
(どこかの国の試作品の可能性もありますね。)
さて、今回のモデルですが、日本でも効果がありそうな迷彩ですね。
(でも、日本で使うにはもう少し緑味が欲しいところです。)
生地が薄いので、夏場のサバイバルゲーム、狩猟、野鳥観測に使えそうですよ。
ただ、これまでこのカラーとパターンの衣類は他に見掛けた事がありません。
(あまり製造されていないモデルなのでしょうか?)
やはり謎なジャケットですね。
謎が謎を呼び、解決できないままではありますが、今後も調査を「ケイゾク」したいと思います。
(できれば、トラウザースやハットも入手したいですね。)
今回は、国籍不明ですが特殊なデザインのダックハンター迷彩ジャケットを分析しました。
いやー国籍不明品って、本当に面白いですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
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参考:他の国籍不明軍装備はこちらです。⬇︎
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Twitterで見つけました💕
体は大きくてもちゃんと猫だったpic.twitter.com/dI8I3BaYyp
— 最多情報局 (@tyomateee) 2021年1月23日
私もマッサージして甘噛みされたいです😍
(甘噛みで済めば良いのですが…😓)
それにしても、この親密度は本当に羨ましいですね。👍
読んでいただき、ありがとうございました。
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今回のモデルとよく似た迷彩パターンのアメリカで販売されているハンターコート。
(生地の織り方は少々違うようです。)
70s〜80s ヴィンテージ Duxbak ハンティングカモ ナイロン ハンティング ジャケット ゴアテックス 古着 ★XLサイズ ビッグサイズ
今回のモデルと色味の似ているダックハンター迷彩のジャケットです。
(リバーシブル)
R.O.K.M.C. DUCK HUNTER CAMO JACKET 大韓民国海兵隊 ダックハンターカモジャケット 迷彩 マルチ 【古着】 【ヴィンテージ】 【中古】 【メンズ店】
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