今回は、イタリア空軍のフィールドジャケットを分析します。
あまり見かけないタイプですね。
何となく、ある国のジャケットに似ていますよ。
どちらが参考にしたのでしょうか?
それはともかく、今回のアイテムもデッドストックですよ!
目次
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1 イタリア空軍フィールドジャケット(グレイタイプ)とは?
私事ですが、実はプラモデルも作ります…いえ、作っていました。
(今は「借り暮らしのアソルトライフル」なので控えています。)
主な分野は軍用車両(火砲、フィギュアも含む)と軍用機で、小スケール(小さい縮尺)モデルを作っていましたよ。
中でも第二次大戦中の戦闘機は大好きで、今も実家には多数の完成品や未組み立てのストックがあります。
勿論、日本機が大好きなのですが、フランス、イタリア、ソ連などのあまり人気のない機体も大好きで、よく作っていましたね。
(昔は良いkitや資料がなかったので苦労しましたが…おかげで仲間からは変人とか変態とか呼ばれていました👍)
特にイタリア機の外観が面白く、加えてまるでピザのような塗装で大好きでしたね。
ユニークな外観通り(?)第二次大戦中のイタリア空軍は、ドイツ空軍の威を借る狐よろしく、低性能の機体と士気の乏しいパイロットによって、お世辞にも活躍した空軍とは言えないものでしたね。
(日本機が相手でなくて良かったです。何故なら瞬時に壊滅させられていたでしょうから…。)
でも現代のイタリア空軍は、F–35やユーロファイター・タイフーンを装備して、ヨーロッパでも屈指の空軍に成長していますね。
素晴らしいです。
(強いかどうかは別にして…。)
今回のモデルは、そんなイタリア空軍の地上兵用に開発されたフィールドジャケットで、
以前分析したモデルより前のモデルになります。
どことなくスイス陸軍山岳兵用マウンテンジャケットに似ていますね。
でも、独特の装備もありましたよ!
さてさて、それはどんなフィールドジャケットなのでしょうか?
今回は、イタリア空軍マニアのみならず、ファッションリーダーのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
カラーはイタリア空軍のシンボルカラーであるグレイですね。
背面
シワが多いのはウエスト部にゴムを内蔵しているからです。
ヨーロッパには多い処理ですね。
前面裏側
背面裏側
前合わせはジッパーとボタンです。
ストームフラップはありません。
製造所およびサイズスタンプ
何らかのスタンプ
上手く印字されていません😞
襟周りのレイアウト
エポレットはありませんが、エポレット風なデザインの生地が縫い付けられています???
目的は補強でしょうか?
右胸ポケット
ダットファスナーで開閉
腰ポケット
こちらはスラッシュポケットです。
ダットファスナーで開閉
左胸ポケット
中方にボタンがありますね。
何かの紀章をつけるためのボタンですね。
袖は何となく立体裁断でしょうか?
緩くカーブしていますね。
袖口はマチ付きで、ボタンで開閉
背面にはH型のストラップが。
サスペンダー用でしょうか?
背面ウエスト部にはゴムを内蔵
襟の後ろには開放タイプのスリットが。
ここはもしかして…
やはりフードが内蔵されていました。
(でもいつも開放されていると雨や雪が侵入しそうですね。)
フードはシェルより暗い色調のナイロン製で簡易的な造りでした。
前身頃裏側にはボタンが。
これは専用ライナー取り付け用のようです。
(ライナー欠品)
ジッパーは差し込み口が金属製でとても丈夫。
腐食しなければ耐久性がありそうですね。
刻印は「TAURUS」…ってベレッタM92のコピー品でそんなピストルがあったような…。
裾背面裏側にはゴムテープが。
ダットファスナーで開閉
これは…
裾前面裏側に連結して、裾の捲れ上がりを防ぎます。
一種のズボンのようになるシステム
イタリア軍空挺ジャケット(OD単色)と良く似たデザインですね。
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3 その特徴とは?
生地はグレイ(ニュートラルグレイ?)のコットン製ツイルで、生地は薄いのですがやや重量があります。
目が細かく、防風性能が高そうですね。
肌触りも良好です。
デザインは、エポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、背面ウエストにはゴムが内蔵されています。
また、背面にはH型のストラップがあって、用途不明ですがもしかしたら左サスペンダーの一種かもしれません。
(現時点では、使用できない状態です。)
面白いのは、襟の下に解放タイプのスリットがあって、中に簡易フードが内蔵されているところです。
フードは便利ですが、使用しない時にも格納場所が開いているので、雨などが侵入しないか心配ですね。
(雨漏りしたフェラーリにクレームつけたら、「イタリアは雨が降らない」との返事があったのというのは有名な話ですよね。)
また背面裾下端にはゴム製のストラップが2本あって、前面の裾と連結させることにより、一種のズボンのようになって裾のバタつきが防止できます。
(これはイタリア陸軍空挺ジャケット(OD単色)にも似たデザインがありましたね。)
全体的な縫製はイタリアンスタンダードで、一見ちゃんとしていますが、実はやや弱いです。
「このまま使用していると、ここは解れてくるなー」と思われる箇所がありますよ。
でも、デザインは優れていますね。
なお同じデザインで生地のカラーがオリーブのモデルも存在します。
これは陸軍のマウンテンジャケットとされていますね。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1970年代
製造場所 イタリア
契約会社 イタリア
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ N.1
(日本人のXXL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約91cm
肩幅 約53cm
身幅 約63cm
袖丈 約67cm
状 態 デッドストック
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
イタリア製だからでしょうか?
そこはかとなく、エレガントさがありますね。
実用一点ばりのアメリカ軍のM65フィールドジャケットや空軍のラインジャケットとはまた違った雰囲気で、これはこれで好きかもです。
思えば、大戦中のイタリア軍装は、機能よりもカッコ良さを優先させてデザインしたそうです。
もしかしたら、それは今でも続いているのかもしれませんね。
さて今回のモデルですが、実は私にはサイズがかなり大きいのですが、珍しいアイテムだったので購入してしまいました。
(独身時代ですよ!…って誰に言ってるの?)
以来、全くお目に掛かりません。
空軍ものですし製造数や使用期間が短かったのかもしれませんね。
でも適正なサイズを着用するなら、かなりカッコ良いジャケットだと思いますよ。
ぜひ50サイズ、そしてライナーやトラウザースも探してみたいですね。
(勿論、H型ストラップの使用方法も解明したいです。)
今回は、ファッショナブルなイタリア空軍のフィールドジャケットを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それでは、また次回をお楽しみに!
(20231202更新)
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参考:他のイタリア軍装備はこちらです。⬇︎
* * *
読んでいただき、ありがとうございました。
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